彼女と彼女の猫 (アフタヌーンKC)

  • 講談社
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本棚登録 : 188
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063881721

作品紹介・あらすじ

「季節は春のはじめ、その日は雨だった。僕は彼女に拾われた」……春に出会ったひとり暮らしの彼女と猫。彼女はひとりで暮らすことで世界にひとりで立つことを知り、チョビと名付けられた猫は彼女に拾われて世界とつながる。一人と一匹の時間はゆっくり流れるが、世界の厳しさは彼女に追いついて……。アニメーション監督の新海誠氏のデビュー作を新鋭がコミカライズ。

感想・レビュー・書評

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  • ──季節は春のはじめで その日は雨だった

    ブルーピリオドの人だ。
    こんなの描いてたのか。オリジナル部分、なかなか好き。
    ラストシーンが笑顔なところとか。
    「長い長い電話」が恋人じゃなくて母親との電話だったところとか。
    どれくらい山口つばさの書いたシナリオなのか知りたいな。

    原作ありきではあるけど、原作の空気感と作者らしさがいい感じにミックスされてて素晴らしい。
    原作は短いのもあって何十回もリピートしたから、声がそのまま聞こえてくる。
    天門の音楽も聞こえてくる。

    天門(作曲家)、新海誠の会社に所属したみたいだけど次の作品で曲を担当するのかなーと楽しみにしている。

  • あくまで猫の目線で、詩的な表現で、こういう雰囲気はちょっと苦手かな~ 内容の印象に残らなかった

  • 猫視点からみる柔らかな人間世界と温かみが心にジーンときた。とてもすき

  • 前、読んだ漫画を
    もう一度、読み直してみる巻 Vol.2

    猫側の視点から・・・
    始まる、漫画って初めて読んだんだよなーって、ヒロインが一生懸命に生きていていいなー。

  • 飼い猫視点で、都会で一人踏ん張って生きている女性を描いた漫画。
    シンプルな作品だけど、飼い主の女性の孤独がじんわりと伝わってくる。新海誠らしい。
    日々の中で溜まっていく、何とも言えない寂しさや虚しさを感じて読んでいて胸が苦しくなった。
    みんな必死に生きていて、全部嫌になる時もあって、でもちゃんと見ていてくれる誰かがいればまた前を向いて生きていける。

  • 読了。悪くはなかったが…。小説版もあるようだが、どうするかなという感じ。一人暮らしの辛さを少し思い出した。

  • 主人公のOLと彼女に拾われ、チョビと名付けられた猫の日常は、一見するとどこにでもあるような極ありふれたものです。

    彼女のことが大好きなチョビは、彼女との暮らしに満足しつつも、母親の再婚や仕事上のミスなどで寂しさや焦りを感じ、少しずつ傷ついていく彼女の心の変化を敏感に感じ取り、その身を案じますが、猫である故にどうすることもできないもどかしさを感じます。

    ある日、いよいよ煮詰まった彼女が家を出て行ったときには、その所在を探し当てるという奇跡を起こします。まぁ、この奇跡にはタネがあったのだけれども(笑)

    あまり多くを語らず、静かに綴られる彼女と猫の物語に好感を覚え、さすが新海誠の作品だと感じました。『君の名は。』はいろんな情報をこれでもかと盛り込んだ作品だと本人がインタビューで答えていましたが、逆にこれは、引き算の作品のような気がします。

    猫が起こす奇跡ということで、個人的にはちょっと「通い猫アルフィーの奇跡」を彷彿させました。

  • うーん、雰囲気漫画としか思えん。この手の話の流れ、合わないわ。原作新海誠さんか。そっか、君の名はに全く惹かれないのわかった(笑)

  • 叙情的な雰囲気は結構好き。女性を色っぽく描くのがうまい。
    猫(チョビ)のモノローグで話が進んで、重要な役の割には猫がうまくない。チョビのガールフレンド、ミミとの擬人化っぽい描写(人間の彼女の甘え下手を表現するのに、ミミは甘え上手、と対比させて、ミミに「ケッコンして」って言わせるところ)、チョビが完全に人間の男性目線ぽいところが私の地雷で、気持ち悪くてマイナスだった。
    最後の描き下ろし、彼女のセリフやほのめかされてる決断が共感出来てとても良かった。
    好きなところと苦手なところの振り幅が大きいせいか、全体的になんだかアンバランスに感じたけれど、とても雰囲気のある漫画でした。

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著者プロフィール

東京都出身。東京藝術大学卒業後、2014年に月刊アフタヌーンの新人賞「四季賞」で受賞を果たし、増刊good!アフタヌーン2015年5号にて読み切り『ヌードモデル』でデビュー。2016年にアニメーション監督・新海誠氏の作品『彼女と彼女の猫』のコミカライズで初連載。『ブルーピリオド』は月刊アフタヌーン2017年8月号から連載開始。第1巻発売から注目を集め、 「マンガ大賞2019」第3位、「このマンガがすごい! 2019」(宝島社)オトコ編第4位、「みんなが喜ぶTSUTAYAコミック大賞2018ネクストブレイク部門」大賞、第2回「マンガ新聞大賞」第3位、「マンガ大賞2020」第1位、講談社漫画賞総合部門を受賞。電球が大好きでアクセサリーなど種々収集中。


「2021年 『ブルーピリオド(11)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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