- 本 ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063881868
作品紹介・あらすじ
2055年。わたしたちの町・花井沢町は、ある事故に巻き込まれ外界から隔離されてしまいました。どこにも行けず、誰もやってこない。いずれ滅びるこの町で、わたしたちは今日も普通に生きています。町で生まれ育ち、外の世界を知らない希。彼女と境界越しに知り合って恋人になった「外」の住人・総一郎。二人は境界をまたいで家を建て、不格好な同居を始めるが……町で起きる喜びと悲哀を静かにつづる連作集、いよいよ完結。
感想・レビュー・書評
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この本でヤマシタトモコに完全にやられてしまったわけです。
読み終わったら、表紙をよーく、よ~~く、見てください。
言えることはそれだけです。
しかし本編であんな終わり方しておいて、オマケと表紙でこういうこと書くというのは・・・、連載終了後にいろいろ言われたのでしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
完結。うわー、こう来るのか、こうなっちゃうのか。
最後まで哀しいお話でしたよ。ほんの少しの明るさや幸福感があるだけに
「そこ」から先をどうしても望んでしまう人の心が哀しくて…。
ヤマシタさんは「痛み」にはっきり向き合う作家さんですね。
ツラいんだけど、目を離せないです(u_u;。 -
将来的に消滅する町。
残るのは絶望だけ。
一瞬見えた希望も、絶望がより深くなるだけだった。
自由に行動でき、人と触れることができることに感謝。 -
実験が失敗して生命体を通過させない膜で覆われた小さな町での災害後の住民達の日常記完結編。始まる直前と最後の一人が消えるまで。状況は何一つ変わらず放置のまま終わってしまった……。シミュレーションのみで結論がないのがモヤモヤする。
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異常の中の日常。
最後まで正気を保つ方法はあったのか。 -
境界上で定期的にやってくる医者の手伝いをする少年・大貴。「誰かが犠牲にならないと」のコマで瞳を輝かせる大貴のアップだから突き刺さる。
自殺してる人を見て振りかぶる希に驚いた。特殊な環境だからこんなことできるのかな。
総一郎と話した後に境界より向こうに前のめりになっている希のコマ見て疑問に思ったんだけど、境界っていわゆる壁だよね、助走してぶつかってたおじさんみたいにガツンとぶつかるんじゃないの?
境界跨いで建てた家での生活、帯のアオリにある台詞がすごく突き刺さって涙腺緩んだ。
描き下ろしの厚労省の中井さんGJ! -
不思議。難しい。むなしい…後日読み直します
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同居し始めた2人。希望的だったのにやっぱり近い分触れられない苦痛が上回っちゃったか…
おばあちゃんはどうしたんだろ
著者プロフィール
ヤマシタトモコの作品





