- 本 ・マンガ (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063883060
作品紹介・あらすじ
春は新たな出会いの季節。樹ゼミの日本酒造りは佳境。そしてゼミの面々の1年間も大詰め。西野の受験の結果は?酒造りはうまくいくのか?そして主人公沢木の1年間はどんな結末を迎えるのか?学生達と菌達がわちゃわちゃする、農大青春発酵菌漫画もやしもん、大団円の13巻! なお、13巻目にして初、通常版カバーの中央を飾るのは、主人公沢木直保です!!
感想・レビュー・書評
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【醸すぞぉ~♪が最高に可愛い菌類史上初のコメディマンガ・・・多分(笑)】
いやぁ~前にも書いたけど今年のインフルはきっついねぇ~!!
熱があまり出ないので最初は風邪かなって簡単に考えてたら藪の中
で開業してる掛かり付けのお医者さんから”インフルエンザです”
って、簡単に診断されちゃって・・・(泣)
検査結果を見せられても”インフルの予防接種受けてるのに??”
って、頭の中でハテナがぐ~るぐ~ると(謎)!!
仕方が無いから”副作用で錯乱を起こしませんように”と、祈り
ながら処方された”タミフル”を飲んで大人しく寝てたら、なんと
翌日には彼女にも伝染しちゃって・・・
結局、二人で”カ~ンチッ♡”・・・じゃなかった・・・完治する
まで二週間近くかかって、今は”元気一杯アンパンマン”状態!!
この二週間、沢山のインフルエンザウイルスに体内を散々醸され
まくられちゃいましたっ(笑)
日頃から不摂生気味の私たちは、彼らにとって”醸し”に適した
最高の”餌場”だったのでしょうね!!
やっぱり、腸内フローラ(お花畑)を適正な状態に常にしておか
ないと体内の免疫も上がらず、またまた彼らの格好の”醸し”に
晒されちゃうので、皆さんもお気を付けを~っ!!
と、無理矢理、”醸し”で、話を繋げたところで・・・(笑)
今回、皆さんにご紹介するのはそんな”醸し”を題材にした
最高に面白い作品『もやしもん』をお勧めしちゃいましょう!!
この作品は2004年より2014年までイブニングとモーニングTWOで
連載されていた石川雅之さんによる全13巻の漫画であり、登場
する菌達の姿が最高に可愛い傑作コメディーなのです!!
そんな作風はフジTVのノイタミナ(Animationの反対読み)で、
実写ドラマ化された際、主題歌を務めたたむらさんのPVでも
しっかりと感じる事ができますので見てみてね。
【Youtube たむらぱん公式PV ”SOS”】
https://www.youtube.com/watch?v=hn6l0Lq7pGU
ねっ、画面いっぱいに菌達が飛び回ってるでしょ??
現実でも菌達は私達の周り中をこうやって飛び回ってるんだろう
けど、こうしてキャラになると最高に可愛いっ!!
そんな私達のお気に入りは作者の思惑通りなのは悔しいけど、
やっぱりニホンコウジカビで有名なオリゼー!!
よく放置されたパンやご飯の上で”醸すぞぉ~♪”と頑張ってる
黄緑群が彼らですっ(笑)
なので皆さんもこの可愛いオリゼー(Aspergillus oryzae)を
一度は見かけた事があると思うけど・・・
って、みんな綺麗にしてるから見た人なんかいないよねぇ~??
あはは・・・ゴメン、ゴメンッ(笑)
そんなオリゼー達は有益菌であり、米麹と言えば彼らでデンプン
を醸すのが大好きで・・・日本酒や味噌作りには欠かせない
日本人にとって大切な仲間なのです。
でもそんなオリゼーにも不幸な過去がありました。
時は1960年、英国で七面鳥相手に猛威をふるったターキーXと呼ば
れ恐れられた事件や、1974年にインドで106名を肝炎で死亡させた
猛毒のアフラトキシン!!
それを生成するアスペルギルス・フラバス(Aspergillus flavus)
の近似種であるが故に、一時期は有害菌と認定されちゃったり??
確かに15μg/kgで投与されたマウス実験では全数が肝臓癌を発病
するなど非常に怖いモノがありますよね??
そんな恐ろしいアフラトキシンは日本でも発見されています!!
中国産のピーナッツ、白胡椒及びそば粉や、ペルー産のピーナッツ
イラン産のピスタッチオやベトナム産の米や、米国産のピーナッツ
バター等々・・・
いやぁ~、こうしてみるとかなり怖いモノがありますが中国産商品
が多いのは何故かなって疑問に思って調べてみたら・・・
”地溝油問題”があるからなのですね!!
この”地溝油”とは下水管に流された油や食用には利用できない
機械油などの廃油を汲みあげて、食品に再利用した油で・・・
衛生上問題があるだけで無く大量のアフラトキシンやダイオキシン
などの猛毒や食中毒菌なども存在している非常に恐ろしいモノなの
です。
そして何よりも排泄物や残飯、果ては動物の死体なども流れて
いる下水管から汲み上げて口に入るモノに使用するって・・・
想像するだけでも吐き気を催しちゃいます!!
現在では取り締まりが強化され減って来てると言いますが・・・
ホントに?????????
未だに中国では”三無商品(さんむしょうひん)”って呼ばれて
多くの需要があるらしいし・・・
そんなの知ったら中国産食品は食べたくなくなっちゃうよね!!
ホント・・・怖い国だ!!
と、話がずれちゃったので元に戻してっと(笑)
本作には色々と為になる菌に纏わる小話が多々記載されています。
なので本編以上に面白い小話もあったりして(笑)
例えば初回に殺人事件騒ぎからキビヤックが出てくるし・・・
あっ、キビヤックってアザラシの皮だけ残して海鳥を詰め込んで
土中で醸させたイヌイット族やエスキモー族の郷土料理ですが
・・・って、話だけでもかなりグロそうでしょ??
一応、リンクを付けとくけど本当にグロイので勇気がある方だけ
見てみてね!!
【某氏のブログ ”キビヤックを食べてみた”】
http://commonpost.boo.jp/?p=26924
他にもシュールストレミングを主人公たちに食べさせたり??
シュールストレミングって、バラエティでも散々扱われた、世界一
臭いと評判のスウェーデンの発酵缶詰だけど・・・
ほぼすべての航空会社では機内への持ち込みを制限しており、貨物
扱いでも別料金で完全密閉のコンテナでしか許されなかったりで・・・
缶詰を密閉後、加熱して発酵を止める工程を行っていないので発酵
が止まらず、発酵し過ぎて爆発・・・なんて事もあるので当たり前
ですよね!!
そんなシュールストレミング・・・
2014年にノルウェーで25年物が発見された際には、爆発物処理班も
出動したくらい、怖~~い食べ物なんです(笑)
因みに食べようとした事があるけど・・・味以前に匂いにやられ
ちゃって絶対に飲み込めないっ(笑)
【Youtube ”鉄腕ダッシュ:シュールストレミング”】
https://www.youtube.com/watch?v=5D3Sq8mEF_w
あはは・・・無理、無理、無理!!
そんな危険な菌類を扱いながらも、主人公はゆるゆるでだるだる、
話の中心にも殆どおらず、いつもひっそりと絵の隅でのんびりと
してる姿しかないので・・・
まったりと読むには最高の作品だと思いますよ、って、褒め言葉
だよ??(笑)
でもやっぱり話の中心にいない主人公って珍しいよね??
そんな本作で奮闘しているのが、”蛍”であり、”笑い飯”の
西田浩治さんで・・・脇コラムの作者のぶっちゃけを読んで思わず、
そりゃ、そうでしょ・・・的に思ったり(笑)
あと忘れてならないのが樹教授で・・・あのキャラがスッゴク好き!!
延々と薀蓄を垂れる姿に”むうちゃんだ!”と言われちゃったり??
それで、少しだけ本作で思う事が・・・
確かに農大という設定上、アルコール添加の日本酒や化学調味料の
必要性はわかるけど・・・
本物と偽物・・・それを便利だからと言って簡単な方を推奨しちゃう
傾向が多々見受けられる部分はどうなのかな??
やはりね、アルコール添加した本醸造酒は、同じ味になっていても
純米酒と同列には絶対にならないでしょ、的な??
以前ね、知り合いから玉露を戴いたのでワクワクしながら飲んで
みたら、お茶にしては不自然な甘味がするし、シイタケっぽい味も
して違和感を感じたんだよね。
それでラベルを見たら”茶葉、抹茶”の次に”調味料:アミノ酸類”
ってあって、ひえぇぇぇ~って!!
日本茶って言ったら茶葉の香りと味を楽しむもので調味液を味わう
為に飲むものじゃないよね??
それと同じで、日本酒やお酢、味醂やワイン、ビールだって純粋に
それらの味を楽しみたいから飲食するのであって、○○風に味付け
された”偽物”を飲食したいんじゃないんですっ!!
あはは・・・また熱くなっちゃった(笑)
まあ、こうした点もあるけど、最高に面白い作品である事は間違い
ないし、ユルユルなのでどんな年代の方であっても楽しめるしね(笑)
でもね、先ほど紹介した”ノイタミナ版もやしもん”だけど・・・
あれは正直、厳しいって思ってるかも??
折角、豪華な役者さん達を揃えてるんだけど、漫画の良い点を
ことごとく外してて・・・勿体ないって感じ?(泣)
あっ、でもね、オリゼー達の”醸すぞぉ~♪”は最高に可愛いので
その部分だけは何度でも見たいって思っちゃうかも??
【Youtube ”予告編”】
https://www.youtube.com/watch?v=JPn2yJ330YU
まあ、気に入ったらレンタルしてね・・・って、絶対に責任は
取らないけど!?
完結しても”醸すぞぉ~♪”がマイブームの・・・むう達でした!!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もやしもん完結!
蛍はかわいい男だ!
長谷川遥、かわいいよ、美里へのタンカかわいいよ。
西野さん、よかったね。
もやしもんは沢木の1年だったんだ。
稔りある1年。
一番好きだったのは「オクトーバーフェスタ」の巻。
あれで「もやしもん」にハマった。
最初はごちゃごちゃしてて読みづらいマンガだと思っていたけど「オクトーバーフェスタ」の巻からヨサも上がったし、愛着もどんどん増殖した。
ステキなマンガがまたひとつが終わった。
終わったことより新しい楽しさを感じさせるラスト、ありがとう! -
最終巻でしたか!
沢木大活躍。そんなんできるの!?もう何でもできるじゃん…むしろ何故もっと早くから菌の知識を身に着けようとしなかったのか。まあでもそんなもんか。
見えなくなっちゃう前にがんばってありったけ能力を活かしてほしい。まあなんやかんやでずっと見えてる気もするけど。
蛍はあんまり完璧に女装してないほうが可愛いな。
あともやしたちののぼりに笑った。蛍ルートが順当ってどういうことなの…まあでも順当だと思う。
今後どんな展開があろうとずっと切れない関係ということで、ま、それが一番いいのではないかと。でもどう考えても蛍は…いや、うん、まあいいや。
しかしそれより何より美里と長谷川さんににやにやが止まらない。なんなんだお前らもうおめでとう! -
5年後10年後なんかの話を読んでみたい。。。
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なんだかんだ面白かったし良い話でまとまってよかった。短いようで長い1年だったかな?
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日本酒の完成、跡取り問題、美里と長谷川さん(*^^*)などなど上手く収まって、まさに大団円!物凄く濃い一年間だなぁ(^^)♪直保が大学卒業までお付き合いできると思っていたので、寂しい(T-T)この漫画で、いろいろ勉強させてもらいましたm(__)mありがとう!
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沢木くんは素敵な笑顔で笑うようになりました。
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登録番号:11171 分類番号:726.1イ(13)
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なんだよ、なけるじゃねえか。。。
著者プロフィール
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