コウノドリ(4) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063883114

作品紹介・あらすじ

【風疹編】先天性白内障という視力の発達障害と、心臓の壁に穴がある心室中隔欠損という障害を持っている女の子。その原因は先天性風疹症候群。先進国では日本だけで流行っている風疹。それはワクチン接種率が低いからだ。その他【救急救命編】【夫のDV編】完全収録。

【風疹編】先天性白内障という視力の発達障害と、心臓の壁に穴がある心室中隔欠損という障害を持っている女の子。その原因は先天性風疹症候群。先進国では日本だけで流行っている風疹。それはワクチン接種率が低いからだ。その他【救急救命編】【夫のDV編】完全収録。

感想・レビュー・書評

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  • 産科を舞台に妊娠出産にまつわるドラマを圧倒的なリアリティを持って描く人気シリーズの第4巻。TVドラマ化もされ、こちらもなかなか見ごたえがある傑作でした。

    この巻には、「救急救命<後編>」「夫のDV」「風疹」の3編が掲載されています。

    前巻の妊娠中の海外旅行や喫煙についても同様ですが、「コウノドリ」には、妊娠・出産に関する啓発的な内容が、科学的な裏付けと圧倒的な現場感から生ずるリアリティを伴って説教臭くならないように織り込まれています。
    この第4巻の「風疹」エピソードは、2015年のドラマ放映時に話題になり、さらに2018年秋に風疹が大流行したときはこのエピソードを講談社が無料でWeb公開したことがあったもので、正確であり、また「注射1本で防げる悔しい障害です」という取材元の先生の気持ちが反映されている、そんな貴重な一編です。
    1979年4月1日以前に生まれた男性が、この漫画を読んだだけで、自費で、平日に休みを取って、風疹の予防接種に行くと期待するのは正直楽観的過ぎるでしょうけれど、何か仕組みができたときに、予防接種を決意する最後の一押しには十分なるのではないでしょうか。たくさんの人に読まれるといいなと思います。

    そして、前巻から救急の加瀬先生が登場して、医療モノのエンターテインメントとしてのクオリティがいっそう上がりました。「4分…いや 3分以内に赤ん坊を取り上げろ」「四宮、滅菌手袋2枚重ねろ」「時間がない」「ここで帝王切開する」「ああ」なんてやりとり、見ただけでテンション激上がりです。内容の重たさはともかく、やっぱり救急・外科手術は医療モノの華だと思います。

    以下、各エピソードに一言ずつ。

    「救急救命<後編>」
    前巻を受けたエピソード。救急救命の緊迫したやりとりからページをめくる手が止まりません。あの四宮先生が「こんなに頑張った妊婦 放って行けるか…」と返すところまで、ひたすら胸熱。

    でも、それだけではありません。妻を取るのか、赤ちゃんを取るのかの決断を迫られるお父さんの心境、そんなお父さんを1ヶ月健診で見かけて、産科医は「頑張ってください」と声をかけることしかできない無力さを改めて感じるサクラ先生、そのサクラ先生に対するお父さんの「ありがとうございました」の一言と、その言葉に救われたサクラ先生の笑顔。

    どこを読んでも、隅々にまで人間ドラマの面白さが詰まった珠玉のエピソードです。

    そう言えば、TVドラマではお父さんのその後―父子家庭で、フルタイムで働きながら娘の育児をし、パタハラに悩まされている―が取り上げられていました。奇跡のあとに待っている日常をきちんと掬い上げるのはとてもフェアだと思います。

    「夫のDV」
    人間関係を捨て、安定した収入を捨て、家も捨ててシェルターに逃げ込む。読者としては一安心ですが、被害者が逃げなければならない…というか、社会から消えなければならない仕組みに釈然としないものを感じます。
    それどころか、そこまでして逃げたのに、被害者の住所をお役所が加害者に漏らしたという報道を見かけることもまれではありません。

    このエピソードのような夫婦間のDVだとか、児童虐待だとか、中高年引きこもりだとか、家族間のことだから、家庭内のことだからといって、そこに司直の手を入れることに躊躇している時間はもうないのかもしれません。

    「風疹」
    上に書いたように、啓発的な内容にもかかわらずあまり説教臭くないのは、取材元の先生の思いが強く、それをきちんとサクラ先生に語らせたこと、そしてハルカちゃんとベイビーの連弾というエピソードを盛り込んだことによるものだと思います。
    Webでの無料公開は終わってしまったようですが、試し読みも兼ねて続けて欲しいなあ。どうですか、講談社さん。

  • DVのお話は、コウノドリの中でも1番なんじゃないかと思う読後感の悪さ

  • 目の前の命に向き合う
    どの命を助けるか
    選ぶことができるものでもなく
    全ての命に対して
    できることをするだけなのに
    選ぶ権利なんてないのに
    選択するしかない
    責任を取ることなんてできないけど
    責任を取る
    自分と
    あの人が選んだような気持ちになる時

  • だいたい泣いてします話しがある。

  • 2014年3月20日発売。
    TRACK12 救急救命«後編»
    TRACK13 夫のDV
    TRACK14 風疹

  • 母親か子供か、妊婦へのDV、風疹が子供に与える影響

  • ■妊娠中に交通事故にあってしまった妊婦の話
    妻か子どもか、どちらの生命を救うか数分で選ばなければいけなかった男性はなんと酷な選択なのか‥でもきっと本当にこういう場面が現実にあるんだろうなぁと。赤ちゃんはまた産まれるかもしれないが、その子はもう二度と産まれない。亡くなってしまえばもう二度と会えない妻。その中で新しい生命に希望をかけたのは本当にすごいと思う。

    ■夫のDV
    妊娠中にDVが増えるケースが多いとは。
    今までは自分だけを向いていた妻が子どもにすべてを注ぐことに不満を覚えるからだろうか‥?
    だからといって暴力を振るうのは許されることではない。
    母子シェルターに入った二人が幸せになりますように‥

    ■風疹による障害児の誕生
    風疹の予防接種を受けている世代と受けていない世代がいるとは知らなかった!
    そして自分はまさに風疹の予防接種を受けていない世代だったけど、そんなこと知らなかったしその重大さも認識していなかったので、これを機に接種しようと思います。

  • 【推薦者】
    体育学部 健康学科教員 三瓶 舞紀子 

    【学生へのメッセージ】
    COVID-19流行下では、「10代の妊娠」「望まない妊娠」「貧困」の問題がよりクローズアップされました。産婦人科医&謎のピアニストでもある主人公が、様々な妊婦のお産に向き合います。この漫画に登場する様々な生命から、子どもたちを育てる社会の責任とは何か、全ての学生と特に教員を目指す学生にお薦めします。

    ▼配架・貸出状況
    https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00539355

  • シリーズの中でもなかなか重たいテーマに挑戦。

    妊娠中の女性が交通事故に遭った場合、患者と胎児、どちらを優先するのか

    DVに晒される妊娠中の女性をいかに救うか

    妊娠中の風疹罹患で視力を失う赤ちゃんが生まれるリスクをどう社会に伝えるか

    その結末は手放しでハッピーエンドと言えるのかどうか。でもそれが現実だと突きつけられる。

    深い。一度読んだだけじゃ自分の中で咀嚼できない、複雑なテーマを綴った物語が好きな人におすすめ。

  • 本当によくできてる漫画だなと思う。
    風疹ワクチンはちゃんと受けようと思った。

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著者プロフィール

1973年、山梨県生まれ。大学卒業後、ロックミュージシャンを目指したが、突然、漫画家の道へ。2007年『東京フォークマン/都会の月』が第52回ちばてつや賞準入選。2010年『えびチャーハン』が第57回ちばてつや賞入選。その後、週刊漫画雑誌『モーニング』(講談社)で、短期連載を行った『コウノドリ』が人気となり、2013年より週刊での連載がスタートした。2015年10月には綾野剛主演の連続ドラマとして放送。2017年10月に第2弾となる連続ドラマが放送された。2020年5月、『モーニング』での連載最終回を迎え、10月23日発売の単行本32巻が最終巻となる。単行本は、累計(電子版含む)800万部の大ヒットとなった。

「2020年 『コウノドリ はじめての妊娠・出産ガイド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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