いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063883183

感想・レビュー・書評

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  • 何度かテレビなどで紹介されていた、福島第一原子力発電所労働記『いちえふ』。「ふ」くしまだい「いち」の略らしい。

    作者は実際に福島第一原発で作業にあたった方で、現場の内情がとてもよくわかる。原発関連の情報はテレビもネットも真偽が怪しく思えて、作業員がどういうふうに働いているのかいまいちだったけど、この漫画を読む限りとてもよく管理されて従事している。安心した。やはり日本人はマジメだ。中には悪質な業者もあるのかもしれないけど、きっと少数なんじゃないか。というのも、読む限り、いろんな所属の作業員が一つの場所で顔を合わせ言葉を交わしているので、仮に変な働き方をさせられても作業員自身がすぐわかるだろうし、作業員がいちえふ内の他の会社に移ることも多いらしい。おかしなやり方では作業員も流出するだろう。

    多くの日本人が読むべき。廃炉に向けた作業は気が遠くなるような時間がかかるかもしれないけど、作業員の健康にも配慮しなければいけない。作業員の方々を応援したい。

    作者の竜田一人さんは、半年の仕事で年間の線量限度となってしまって現在は首都圏にお戻りだとか。現場で作業することが第一なのかもしれないけど、ぜひ漫画を続けてもらって、えふいちの現実をつたえてもらいたい。次巻も楽しみにしています。

  • 実際に福島第一原子力発電所で働いた作業員のルポ漫画である。 福島県いわき市に住む人間として、知っておきたいと思い、読了!やはり現場に入っている作業員には感謝だな、と思う。

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  • 肩の力が抜けたリアルな姿が表現されているように思う。

  • 福島原発事故現場の作業にあたった著者のノンフィクション漫画。以前、潜入ルポ「ヤクザと原発」(2011年刊行)というのも読んだが比較すると漫画の情報量の少なさを痛感する。あくまで一作業員の視点から見た作業現場の一コマというべきか。

  •  福島第一原発の復旧?作業に潜入従事した著者が起こした実録系マンガである。

     原発内での作業はノンフィクションの「原発労働者」にも描かれるが、それをマンガという絵に起こしている点、事故後の作業にスポットが当たる点が本マンガの特異な点だろう。

     ここでは、懸命に頑張る作業員の模様が描かれるが、その頑張りが描かれれば描かれる程、彼らの狭い範囲で全力を尽くし、そこから外の風景に思いを致さない点が気になる。
     特に、地元出身作業員がこの事故の原因に関して余り関心を示さない点、あるいは印鑑を雇主に預けて何の疑問も持たない点に露わか。

  • 淡々としたドキュメント。
    作者の人、よく細部まで覚えてるなー。

  • 原発での作業というと命を懸けた悲壮なイメージがあるが、本作はそのイメージをくつがえし、廃炉の現場で働く人々もふつうの職場とそれほど大差ないメンタりティだと。

    原発の廃炉作業のディテールが克明に描かれ、このコミックじたい図解入り原発労働マニュアルという一面がある。

    まさに取材力の勝利ではあるが、ただしこの原発への潜入取材というのは活字ではあるが『原発ジプシー』というノンフィクションですでに著者の堀江邦夫氏が敢行している。

    またルポライターの草分け的存在・鎌田慧が素性を隠してやはり期間工として働いた経験をもとに『自動車絶望工場』というノンフィクションの名作を書いている。先達の取材精神を見習いたいものだ。

  • 借りたもの。
    福島第一原発の収束作業ルポ漫画。
    具体的な作業内容ではなく、主に作業環境についての描写。
    2012年時の就業に当たっての講習会が一度きりだった事(それでいいの?)。
    装備の説明が現状のものは現場に行ってみないと分からないと言われ、著者は疑問を持ったり……
    手探り状態での収束作業である事が垣間見れる。
    それでもブラック企業の極端な例ばかりでは無いこと、地味な作業でもそれらがあってこそ収束へ向けて作業が進んでいくという自負がある事の言及は大切だと思った。
    こうした地道な作業が「アンダーコントロール下」の実態なのだろう……
    “完全に安全”な職場ではないが、男性ばかりの職場は“下請けの普通”の職場で、皆したたかに生活していた。

    都市伝説レベルの「裏」の噂にツッコミを入れつつ、蝉の鳴き声や野生化した牛が元気に生きている、自然の力に感動する。

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著者プロフィール

大学卒業後、職を転々とし、東日本大震災後、福島第一原子力発電所の作業員となる。

「2015年 『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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