ランド(1) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
4.02
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本棚登録 : 674
レビュー : 54
  • Amazon.co.jp ・マンガ (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063884029

作品紹介・あらすじ

その村では、人は必ず50歳で死を迎える。

村人を縛るしきたり、
「あの世」と呼ばれる山の向こう。
双子の姉を生け贄に
捧げられた少女・杏。

獣の皮をかぶった役人達が取り仕切る
「この世」と呼ばれる村で
神に見守られて暮らす人々。
そして、不思議な山の民。

杏が見つめる先には
希望も絶望もある。

この物語で描くのは
山下和美が抱く、
日本という国への
不安。

『天才 柳沢教授の生活』『不思議な少年』で人間を見つめ続けてきた山下和美が挑む新境地。この閉ざされた村が舞台の物語で描き出そうとするのは、人間社会の恐ろしさと生きることへの希望。NHK『浦沢直樹の漫勉』での”産みの苦しみ”の姿も話題を呼んだ本作は、著者自らも「はじめての挑戦」という意欲作です。

感想・レビュー・書評

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  • 『第25回手塚治虫文化賞』大賞は山下和美『ランド』、特別賞に『鬼滅の刃』 - 書籍ニュース : CINRA.NET
    https://www.cinra.net/news/20210428-tezuka

    山下和美「ランド」ついに完結 運命の重圧、自由意志を貫く人々|好書好日
    https://book.asahi.com/article/13820104

    ランド|モーニング公式サイト - 講談社の青年漫画誌
    https://morning.kodansha.co.jp/c/land/

    『ランド(1)』(山下 和美)|講談社コミックプラス
    https://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000018604

  • その村では人は50歳で必ず死ぬ事になっている。

    民俗学を下敷きにした話。舞台は四ツ神なる巨大な異形の存在が山に鎮座し里を監視する世界。その世界に住む人は50歳で必ず死ぬと定められている。
    類似の傾向をあげるなら小説では「新世界より」、漫画なら「キミのカケラ」だろうか。江戸~明治あたりの近世日本かそれをモチーフにした架空の世界かと思って読み始めたらエゴやルールなどの外来語が普通に出てきて「ん?」となる。
    その違和感こそ後々生きてくる重大な伏線であり、一巻ラストの驚愕の展開に繋がる演出が憎い。
    主人公の杏は好奇心旺盛なお転婆娘、常識とされている事物や現象、固定観念に「なんで?」と純粋な疑問を持ち、その謎をとことん追求する姿勢が逞しくも魅力的。ころころ表情が変わってとても可愛い。
    知命とは何か、四ツ神とは何か。
    謎がちりばめられた不気味な世界観に引き込まれる。
    この世界の人々は山に囲まれた世界で一生を終える、がんばってがんばって生きて死ぬ、そしておしまい。
    だがその世界の実態が目に映るモノとまったく違うとしたら?
    自分が生きる現実が真実じゃないとしたら?
    絶対だと思っていたこの世の外にもう一つ別のリアルな世界があり、自分たちの世界がミニマムにしてコンパクトな実験場、マイノリティの流刑地だと判明した時、杏たちは存在の唯一性を失わないでいられるのか…

  • 11巻で完結。
    ともかく、開幕がゾクゾクするほど面白い。
    何が起こっていくのか、なぜ、こんなことが行われているのか?
    少女の「好奇心」という名の知的探究心が、そして、もう一人の少女の「怒り」が、やがて世界を掻き乱していく。

    …ちなみに、物語の終盤、個人的に一番びっくりしたのは「銀次」の正体(その変わりよう)でした(^^;。

  • 試し読みが面白かったので買ってみた。民俗的なしきたりに縛られた山間のムラを舞台にした未来の話? 異形と境界が強調されている社会設定が面白い。

  • これ以上はない、続きが読みたくなる終わり方。
    ハラショー

  • その村では、人は知命といい50で必ず死ぬ。村の四方には、四つ神さまという神像がたっていて、そこより先は行ってはいけない。
    と、様々なしきたりに縛られている村の少女・杏。

    彼女に堕ちてきた種袋。葬列を襲ってきた子供。行く先々で出会う和音。
    山の中で出会った人々。空から見た「あの世」の景色。

    ディストピアのはじまりはじまり。

  • ナイト・シャマラン監督の映画「ヴィレッジ」に近い。
    生まれた場所や環境で価値観は形成されてしまうという恐ろしさを感じる。いつだって疑いを持つことの大切さ。

  • すごく分厚い1巻!
    江戸時代くらいの貧しい百姓の話かな‥と読み進めていたのだけど、これは‥
    面白い!という域までいってないけど続きが気になる感じです。

  • 50歳を迎えると「知命」と呼ばれる風習に従って死を迎える風習のある村に生まれた双子のうち、一方が村を支配する神への生贄とされるところから物語はスタート。
    ここでの神は不可視の存在ではなく、村を囲む東西南北の山に巨大な姿で存在している。
    時代設定は江戸時代くらいかと思って読んでいたら、とんでもなかった。
    すぐにでも2巻が読みたくなった。

  • 以前『ヴィレッジ』という映画がありましたが、読みながらふと思い出しました。

    この何とも言えぬ不気味さ、閉塞感、謎だらけの村。なぜ50歳になったら「あの世」に行かねばいけないのか?なぜ村の四方を「四ツ神様」に監視されているのか?

    そして最後のページの衝撃!

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著者プロフィール

1980年「週刊マーガレット」からデビュー。主に少女マンガ誌を中心に活躍していたが、『天才 柳沢教授の生活』で「モーニング」に不定期連載を開始。以降、『不思議な少年』など話題作を発表し、女性、男性問わず幅広い人気を得る。現在、「モーニング」にて『ランド』を月イチ連載中。

「2018年 『杉原千畝 命のビザ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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