ランド 1 (モーニングKC) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
4.04
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本棚登録 : 661
レビュー : 53
  • Amazon.co.jp ・マンガ (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063884029

作品紹介・あらすじ

その村では、人は必ず50歳で死を迎える。

村人を縛るしきたり、
「あの世」と呼ばれる山の向こう。
双子の姉を生け贄に
捧げられた少女・杏。

獣の皮をかぶった役人達が取り仕切る
「この世」と呼ばれる村で
神に見守られて暮らす人々。
そして、不思議な山の民。

杏が見つめる先には
希望も絶望もある。

この物語で描くのは
山下和美が抱く、
日本という国への
不安。

『天才 柳沢教授の生活』『不思議な少年』で人間を見つめ続けてきた山下和美が挑む新境地。この閉ざされた村が舞台の物語で描き出そうとするのは、人間社会の恐ろしさと生きることへの希望。NHK『浦沢直樹の漫勉』での”産みの苦しみ”の姿も話題を呼んだ本作は、著者自らも「はじめての挑戦」という意欲作です。

感想・レビュー・書評

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  • その村では人は50歳で必ず死ぬ事になっている。

    民俗学を下敷きにした話。舞台は四ツ神なる巨大な異形の存在が山に鎮座し里を監視する世界。その世界に住む人は50歳で必ず死ぬと定められている。
    類似の傾向をあげるなら小説では「新世界より」、漫画なら「キミのカケラ」だろうか。江戸~明治あたりの近世日本かそれをモチーフにした架空の世界かと思って読み始めたらエゴやルールなどの外来語が普通に出てきて「ん?」となる。
    その違和感こそ後々生きてくる重大な伏線であり、一巻ラストの驚愕の展開に繋がる演出が憎い。
    主人公の杏は好奇心旺盛なお転婆娘、常識とされている事物や現象、固定観念に「なんで?」と純粋な疑問を持ち、その謎をとことん追求する姿勢が逞しくも魅力的。ころころ表情が変わってとても可愛い。
    知命とは何か、四ツ神とは何か。
    謎がちりばめられた不気味な世界観に引き込まれる。
    この世界の人々は山に囲まれた世界で一生を終える、がんばってがんばって生きて死ぬ、そしておしまい。
    だがその世界の実態が目に映るモノとまったく違うとしたら?
    自分が生きる現実が真実じゃないとしたら?
    絶対だと思っていたこの世の外にもう一つ別のリアルな世界があり、自分たちの世界がミニマムにしてコンパクトな実験場、マイノリティの流刑地だと判明した時、杏たちは存在の唯一性を失わないでいられるのか…

  • ラスト場面が衝撃の展開。
    この後どうなるんだろう?
    2巻へどう繋がっていくんだろう?

    結局あの世ってなに?
    この世界ってどんな世界なの?
    定められた時がきたらみんな死んでしまう。
    では死っていったい何なのか?
    あの世、この世の考え方だって、
    どこぞの宗教から借りたものでしかないとしたら、
    生きているって? 死んでいるって?
    殺すって? 殺されるって?

    昔の日本のような世界なのかと思ったら、
    全然違うみたいなラストシーン。
    昔ばなしのような世界ではなく、
    繋がっている世界、今と。
    今私たちが生きている世界は、何なんだろう?
    あの世なんだろうか?
    誰からみた時に?

  • 11巻で完結。
    ともかく、開幕がゾクゾクするほど面白い。
    何が起こっていくのか、なぜ、こんなことが行われているのか?
    少女の「好奇心」という名の知的探究心が、そして、もう一人の少女の「怒り」が、やがて世界を掻き乱していく。

    …ちなみに、物語の終盤、個人的に一番びっくりしたのは「銀次」の正体(その変わりよう)でした(^^;。

  • 東西南北から巨神に監視される閉鎖的な小国は中世の日本に似ている。巨神の外はあの世と言われているが、鷲に掴まって空を飛んだ農村の少女・杏は外の世界には高層ビル群(少女はビルというものを知らない)が建っているのを知る。

  • 山下和美さんの作品『ランド 』の1巻を読了。

  • 夜間外出が禁じられ、その他にも口伝らしい「掟」が多々あり四方を目に見えるモンスター4体が囲んでいる世界(「怖い」はよくわからないことから生まれる、住んでいる者には日常)。「定命」の五十歳まで生きられる者はまれ。
    主人公・杏の双子の兄=アンは間引かれたはずが生きていた。死刑執行役人だった父はみずから間引いた罪悪感から目を潰したらしいが現在(杏は十数歳)でも手練の御庭番。触覚でDNA判定のように人物を特定?
    杏が暮らすのは農村、町に住む貴族には別の心配事(気象災害?はモンスターの意思?)があるらしく(杏を?)人身御供の計画が進む…
    山の向こうは未来社会か?

  • 試し読みが面白かったので買ってみた。民俗的なしきたりに縛られた山間のムラを舞台にした未来の話? 異形と境界が強調されている社会設定が面白い。

  • これ以上はない、続きが読みたくなる終わり方。
    ハラショー

  • コミック

  • その村では、人は知命といい50で必ず死ぬ。村の四方には、四つ神さまという神像がたっていて、そこより先は行ってはいけない。
    と、様々なしきたりに縛られている村の少女・杏。

    彼女に堕ちてきた種袋。葬列を襲ってきた子供。行く先々で出会う和音。
    山の中で出会った人々。空から見た「あの世」の景色。

    ディストピアのはじまりはじまり。

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著者プロフィール

1980年「週刊マーガレット」からデビュー。主に少女マンガ誌を中心に活躍していたが、『天才 柳沢教授の生活』で「モーニング」に不定期連載を開始。以降、『不思議な少年』など話題作を発表し、女性、男性問わず幅広い人気を得る。現在、「モーニング」にて『ランド』を月イチ連載中。

「2018年 『杉原千畝 命のビザ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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