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- 本 ・マンガ (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063884357
作品紹介・あらすじ
昭和22年、地図にも載っていない存在するはずのない島で、次々と島民が殺されていく。そもそもこの島は何なのか? ブロスコミックアワード大賞受賞の傑作ミステリー! 堂々の完結巻!
感想・レビュー・書評
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死という概念が違った(死体は火葬するものではなく、一緒に暮らすもの)り、心がないから一人称が自分の名前だったりと考え込んでしまうような陰鬱とした描写に面白みを感じた。中でも「突然、意味もなく粗暴になり人を襲う。死体は埋葬せず身近に置いて腐敗にまかせている」は不気味だった。
島で起きた殺人(※正確には、島では殺人が殺人ではない。)は、島の因習から外れたひとを除外するための行為(娘を埋葬しようとしたから殺した。リーダがいない島でリーダーになろうとしたから殺した。いままでは大根を1本だけ盗んでいたが来客があったのでいつもより多い2本を盗んだから殺した。)が多かった。
心があるひとが犯した模倣の殺人(※島で起きた本当の殺人。)が暴かれるまでの台詞回し(心が心とされるまでの話。魔が指すことを自分の空のバケツと友達の釣果でいっぱいのバケツになぞられた譬え話。)が印象的だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
頭カチコチの内務省所属の軍属かと思っていた瀬里沢が「心」を紐解く民俗学的密室殺人事件物語。あくまでも「役人である」と言い切る瀬里沢の冷徹さは鬼灯に通じる。
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