- Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063885064
作品紹介・あらすじ
世の中には、もっともらしく正しそうなものが、堂々とした顔をして居座っているから、どうかお気をつけて。他の人みたいに頑張れなくても、真っすぐに感動できなくても、誰かを愛せなくても、友達が一人も出来なくても、絶望しなくて大丈夫。「正しい」生き方なんか、きっと、誰も出来ていないんだから。
「外は危険だ。ひとりきりを、思い知らされるから。」世の中の常識、親の期待、クラスメイト、そして、理想の自分から…ズレていても、自分を曲げられない。悲しいくらい不器用な「私たち」に、そっと寄り添う、作者初の連作集!
感想・レビュー・書評
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『描いてあげない』の、坂本くんが心に思う(僕には 真面目さを装って 何かに復讐してる所がある)と言う言葉に目から鱗。中二病と、解り易い反発心とは別の所にあるものだ。
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この人は神様だと思う。
どれだけの人がこの本の中に自分を見るんだろう。 -
相対性理論/ミス・パラレルワールドを聞きながら。2010年代を牽引する逸材として注目を集めるとしたら九井諒子、阿部共実、ふみふみこなどに宮崎夏次系は含まれていくと思うが、この作品は5〜10年経ったときにどういう位置付けとして語られるのかは楽しみではある。今までと比べかなり異色に感じ、なかなかの実験作品になるのではないだろうか。著者本人は真面目に描いているのかギャグで描いているのか気になるところだが。
読み切りの体裁を整え砕いて連載形式に繋げ、また自身の他作品の登場人物を絡まさせる並行世界。穴(欠損、疎外)と繋がり(ぬくもり、承認)のある並行世界。
ってか「変身のニュース」も実は物語の間間に登場人物がカメオ出演しているから並行世界が好きなのか?(金玉膨らんだ赤星くんが次の話で空に見切れていたり、エミリーの兄弟が次の話でメシ食べていたりとか)
あと、帯の応募券が正方形じゃなくて長方形になっているのは地味に嬉しかった。やっとですよ、こういうの。応募しょうかな。 -
作者初の連作集! と、本の帯にあるが作者の作品はすべて連作してる感がある。すべからく、すべての作家は連作してる感あるとはいえ。
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皆さんが書いてるように
佐藤さんがすごく良かった
こうやって辛い気持ちを勝手に払拭してくれる人がいるといいよね、。。 -
3話のおでんの汁飲む話めっちゃ好きだった。
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最高だった。
どうでもいいところで別の話同士の人物が交差するのがじわじわと笑える。
絵が上手いんだけどあのシンプルなキャラの描き方にすることで暴力性がより際立つ。 -
"仕方がないと思った 二度と会えない人の事を思い出すよりましだと思った
『じいちゃん
本当にあのじいちゃんですか
僕もそう思っていてもいいですか
そんな風に都合良く考えて
じごくに落ちませんか』"[p.130]
こうやって予想外に連鎖していく物語とても好き。
町に住んでいた人々がなんだかハッピーエンドを迎える中、町に帰ってきた少年が言いようのない気持ちとともに走り去って行く対比がなんとも言えずにぎゅうとくる。
別の町の別の僕、あれは培養肉くんに出てくる2人だったりしやしませんかね……。 -
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感情がいろんなところに飛ばされる感じ。
ポップにえぐってくる。