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本 ・マンガ (200ページ) / ISBN・EAN: 9784063885071
作品紹介・あらすじ
偽りの幸せは、絶望の味がする。
ーーひきこもってしまった、僕の姉。優しく完璧だった姿は、もう、見当たらない。
ありのままの自分で誰かと繋がることなんて、もはや幻想でしかないこの世界で、
行き場のない虚無感に立ち向かった、作者初の長編作品!
ひきこもってしまった姉、カルト教団らしき怪しげなクラブ活動に熱を上げる父母、そんな家族と真正面から向き合えない「僕」……。壊れかけた一家を通して描かれる、誰かと繋がっていたいのに誰とも「本当」にはつながれないすべての人に贈る、99%の絶望と1%の希望の物語。
感想・レビュー・書評
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難しかった。あとからこの人の短編を読んだけどそちらのほうが私にはわかりやすかった。時間をおいてまた読み直したい
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読んでてめっちゃしんどくなるし、気持ちぐじゃぐじゃなりますけど、不思議と暖かさもあるようなお話でした。
全員狂ってるのに狂い切ってない感じが逆に怖かったです。-
2021/09/01
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2021/09/01
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短編の時も思ったけれど、すごく大きな、よく分からないけれども、どこかで感じたことのある感覚を、漫画全ページ、全コマ全てで表現しようとしている気がする、
でも…やっぱりよく分からない -
クソかと思いましたよ。応募券が長方形じゃなくて三角形なんだ。これじゃぁダメなんだよ。これが連載デビュー作なのか。「変身のニュース」よりどちらかと言うと物語も表現も何処か地に足のついた話運びで奔放さが薄いものの所々インパクトあるコマや台詞が宮崎夏次系らしさを感じさせる。
著者が87年生まれと年齢が近いせいかえんぴつ削りの形状とか主人公の靴とかの小物に妙な親近感がわく。
家族神話の崩壊、鬱屈としたあの空気、コミニュケーションが不能化する中にそれでも拭い捨てきれないほんの些細な展望描く未来。
ちっぽけな希望だけどその分削ぎ落とされた先にある集め残った希望を尊くも信じたくなる。 -
連載デビュー作。たしかに原点ぽい。むきだしな印象。
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宮崎夏次系先生にも極々普通の美少年描いてた時期あったんだな〜と。
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狂気的正気。みんな心がつらいんだなというのは分かるが…分かるが…何だこれ?
絵すき。漫画の描き方が好き。バナナボーイの顔が特に良い -
タイトルやイラストからは想像していなかった狂気ある漫画だった。読んでて得体の知れない不安に駆られた。ストーリーは、不仲だった両親がカルト教団にハマって、見せかけは平穏になった家庭で暮らす中学生くらいの男の子が一人暮らしをしてる姉に会いに行くんだけど、姉はアパートの中に作った秘密基地みたいな所に引きこもって出てこない。連れて帰ろうとか顔が見たいとかいうまともな思いがあるのかないのかよくわからないとこも狂気的だし、アパートの管理人も引きこもりばかり集めるのが娯楽だと言うのでおかしい。しかし果たしてこの姉を連れて帰ったところで家は幸せなのか。本当のまともさって何だろう。家庭を作るという難しさについても少し考えてしまった。幼い頃に育った家庭はもうないしあっても帰れない。大人になって新しく作った家庭は壊れてしまい、安心して帰れる場所というのは、今の私にはあるのか。そんな場所は本当にどこにもない気がしている。やけに絶望してしまった漫画だった。
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2020.1.10
つげ義春の系譜か。
姉と弟って人によっては特別な関係なのかしら?
小原慎二の「ぼくはおとうと」がふと思い浮かんだ。
おじさんになると、生きづらさをアートにしてはいけないような気がするんだよね。 -
前、読んだ漫画を
もう一度、読み直してみる巻 Vol.8 -
こういう本が時々寄り添ってくれればそれでいい
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「夜中は/夢の中で好きな映画を観る/完全な私の生活//あの完全な日々が戻らないなら/博物館なんかに飾ってある大きな鹿の剥製の・・・/目玉を布できれいにする清掃員になれればと思うがそんな仕事があるかは分からない」
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"時々さ 得体の知れない怖い夜があってさ 全然眠れないんだ
何でか知らないが怖くて参ってしまいそうになるんだ
こんなのはきっと恥ずかしい事なんだろうけど
そういう時 僕は 自分の葬式の夢を見るようにしたんだ
僕なんか死んでも誰も悲しまないだろうけど
姉ちゃんだけは 少しは…淋しがってくれるかなとそんな事を
思い浮かべて幸せな気分になった僕は 安心出来たんだ" -
姉への誕生日プレゼントに混ぜ込んだら絶賛してくれました。
作者さん、ちょうど私たち姉妹の間の年齢なんだな・・・ -
「何してるの?」
「ちょっと家を半分にしてるのよ」 -
現代社会の歪みを皮肉っている、ちょっとシュールな漫画。
けど、皮肉さや滑稽さを描いただけではなくて、その中でも生きている人間同士の絆だとか、一筋の希望みたいなものを、大げさにではなく描こうとしているのかなと思った。
著者プロフィール
宮崎夏次系の作品





