カバチ!!! カバチタレ!3 (11) (モーニングKC)

  • 講談社 (2016年4月22日発売)
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本 ・マンガ (224ページ) / ISBN・EAN: 9784063885774

作品紹介・あらすじ

葬式が終わっても、お骨が墓に入れられない!? 長年疎遠だった兄弟の間に骨肉の墓争い勃発。母親の遺骨を墓に入れようとした弟。ところがそこには鍵がかかっていて入れられない。鍵を掛けたのはなんと実の兄! 土地は弟が相続しているのに、墓の権利は兄にあるという。怒った弟が鍵を壊すと、兄は弟を刑事告訴。困った弟が大野事務所に駆け込んだ。そこで所長・田村は前所長の大野も巻き込み、解決に向けて動き出す!

感想・レビュー・書評

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  • 今回は役所の紹介で大野事務所にやってきた男性の依頼。
    それは、お墓にまつわるトラブル。
    依頼者は次男なのに、全く実家によりつかない勝手な長男のせいで役所で働きながら農家の手伝い、墓守をしている男性。
    そんな折、母親が急に倒れてなくなった事で久々に葬式で兄と対面する。
    ところが、その場で口論になった事がきっかけで何と兄は墓に鍵をかけてしまう。
    そのせいで亡くなった母親の遺骨を墓におさめる事ができない男性は事務所に相談に来た。
    困った男性はその鍵を開けて遺骨をおさめるが、その事で兄に訴えられてしまう。
    そして、トラブルはその件だけにおさまらずー。

    お墓というのは管理している人のものでなく、地域の風習によって違ってくるのだというのは知らなかった。
    だから墓の建っている土地は普段管理しているものでも、お墓そのものは長男のもの、という複雑な事になり、今回のような特殊なトラブルも起きてしまう。
    それも兄弟が普通に会話ができるような仲ならおきないトラブルだけど・・・。

    この話は最初読んだ時、長男が変った人やな~、面倒な人やな~という印象だったけど、別の話になった際にそれが180度ひっくりかえった。
    長男には長男なりの事情があって、それに比べて次男がすごく嫌な人間になりさがって見えてきた。
    親に差別されて育てられた心の傷。
    それは差別されない方には全く分からないものなんだろうな・・・。

  • 今回はお墓の話。長男は東京に出ていて次男が墓の世話などしているのだが、法律的には長男に権利があるそうで、知らなかった。長男が納骨を拒否し、無理に実行すると警察に訴えるという異常事態の話。背景には子どもの頃母親に差別された意識、大きくなっても母親が次男のマイホームのためにお金をこっそり盗むなどの事件があることが分かる。このあたりの人間関係の描写は相変わらずうまい。

  • これは長男ぐれるだろ!

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著者プロフィール

1972年広島県呉市生まれ。高校を卒業後、設計・製図会社に就職するが「漫画家になる」と社長に宣言し、1年で退職。1996年に、従兄弟・田島隆の紹介により、青木雄二氏と出会い、大阪に出ることを決意。半年間『ナニワ金融道』の作画を手伝う。1998年、処女作『五番街』で「ヤングマガジン」のちばてつや賞入賞。1999年より「モーニング」にて『カバチタレ!』、2005年より同誌にて『特上カバチ!!』、2001年より「イブニング」にて『極悪がんぼ』を連載。2009年9月より『激昂(ブチギレ)がんぼ』を連載。2013年5月より『カバチ!!!』の連載を開始した。大阪府大阪市在住。

「2021年 『カバチ!!!-カバチタレ!3-(39)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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