1122(1) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
3.85
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本棚登録 : 477
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063887334

作品紹介・あらすじ

妻・相原一子。夫・相原二也。結婚7年目の仲良し夫婦。セックスレス。子供なし。そんな二人が選択したのは「婚外恋愛許可制(公認不倫)」。おとやには、いちこも公認の“恋人”美月がいる。美月との恋に夢中になり始めるおとやを見て、いちこにも変化が……。『にこたま』の渡辺ペコが描く最新作は、結婚の嘘と真実。結婚したい人もしたくない人も――「結婚」を考えるすべての人に届けたい、30代夫婦のリアル・ライフ!

感想・レビュー・書評

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  • 様々な夫婦のあり方を描いてきたペコさん、今回もまた大きな問題提起をしてきたなと思った。ただただ、すごいです。
    一子と二也は結婚7年目の仲良し夫婦でセックスレス、子供なし。そんな二人が選択したのは「婚外恋愛許可制(公認不倫)」。二也には恋人がいる。
    何てエグい展開…!だけど、そういう選択をするにあたってのきっかけは勿論あって、多少は仕方のない部分もある。二也、しゃあしゃあと不倫しやがってと思うけど、その相手の美月も夫や子育てに対しいくつもの悩みを抱えており、二也との逢瀬に救われていることを思うと何も言えなくなってしまう…。母とぎくしゃくした関係の一子のクッション役にもなっている二也、いい旦那なんだけど…全体的にもやもやする~~~!何がよくて何がよくないんだか、自分の常識が崩壊です。
    結構、いや、相当シビアなテーマではあるが、ペコさんらしいユーモアを交えた淡々とした描写が相変わらず巧い。この危ういバランスをどこまで保てるだろう!?ありえないとは言い切れない夫婦の関係、今後の展開が激しく気になります。

  • コツコツ漫画アプリで無料で読むつもりが、面白くて、課金して一気読みしました。
    夫婦って大変なんだな。
    誰かが悪い、ではなくて、二転三転転がっていく感じが、よかった!

  • 読みたいと思いながらなんとなく手に取ってなかった。
    今回読んでみて衝撃。
    内容もさることながら、セリフや状況がリアルすぎてすごい。
    いい夫婦なのに、仲良しなのに近外恋愛を許してるのはなぜかとその空気感。
    会話や雰囲気、その人それぞれのファッションまでいちいちリアルで刺さる。
    いやいや、こんな状況つらいだろう…。
    目が離せない。

  • 情況に刺さる。

  • 1-2巻読了。レスな夫婦が、恋愛とセックスは外で、というルールですごしていくが、夫は外に好きな人ができて泊まったりしているが、ルールはルールとして感情もあるわけで。レスにあるきっかけも、夫婦で異なった記憶としてインプットされてて。傍で見れば譲れそうなことも、当人たちにとっては譲れないラインだったりするわけで、と思いつつ2巻まで読み。

  • 勉強

  • 柴門ふみと比較すると画にもっと個性あると引き込まれる

  • 初めて読んだ作家だが、極めて漫画が巧い。語り方、見せ方、展開の仕方が非常に洗練されている。時代のど真ん中を掴んで、逃げずに向き合う闘志を感じる。

    一方で、登場人物たちのふるまいを逐一追っていきたい気持ちは湧かなった。それはたぶん、この題材における「結果」は再生か解散かしかないから。もちろんそれすらも、本当の人生においては「過程」の一部に過ぎないわけだけれど。そして私だったら確実にこうするという行動と、彼女たちの選択があまり一致しないからだ。彼女たちの選択や心情に共感するところが少なくないにしても。

    「今週、妻が浮気します」という、インターネット掲示板を舞台に起きた実現象を題材にした書籍、ドラマがあったことを思い出す。あれも話の内容そのものというより「学級会の紛糾」そのものが現象の主体だった。この漫画もSNSなどを通じた「学級会の紛糾」を生じさせることを主たる目的としている。その意味でも、時代とぴったり背中合わせになるマーケティングの結果に生まれた物語なのだといえる。ゆえに問われているのは漫画の中身ではなく、この漫画に触れて以降、読者たちに何が生まれるか。なんだか「記事」に似ている。おもしろい。

  • いろいろすごいな。
    到底理解できない関係ではあるけれど、嫌悪感はない。
    いちこのめちゃくちゃ身勝手な感じが自分をみているようでかわいくて仕方ない。

    1話
    「ジャケットお気に入りのやつ着てた」とか「夫は今夜 恋人と過ごしてる」とか無理無理無理と思いながら読んでる。
    おとやの、美月とメールでやりとりする時の表情もたまらん。好みのタイプでもう嫁の気分だから余計たまらん。泣ける。無理無理無理って泣ける。

    2話
    そんで飲み屋での旅行の延期のやり取りとか、私も絶対「は?」って言うもん。「こっちの家族の事情はあっちの家族の事情より下位なの」ってすごい正論だよ。だけどその後の「外の恋愛 内に持ち込まない」ルールはまったく理解できないけど。

    3話
    旅館での「へるよ」はもうほんと辛い。でも公認不倫は元々いちこの提案だったのか。おまえ、どの口が。でも拒否られても「だっこして」って言ういちこかわいいくてすごいな。だっこするおとやもおとやだ。

    4話の雨の日、美月さんに会いたいって言われたけど、風邪のいちこを迎えに行ったおとや。あれさいちこを迎えに行ったんだよね?ちょっと会ってその帰りとかじゃないよね??おとやの優しさに安心したい。あと中吊りに「ハイハイ美少女 ハイハイ輝き」って、私にも刺さる。

    5話
    おとやの「はぐくむという営み」を楽しんでたという回想から。だからおとやあんな面倒見いいのか。あんたいちこを捨ててもいいくらいなんだのに。お姉さんのいちこ評がいい。
    そして美月とヒロとピクニック。考えなしなわけじゃないのに「来てしまった 来てよかった」と思うおとやにまた嫁の気持ちになって泣けてしまう。

    6話
    表紙のドレス着てティアラしてりんごかじってるいちこかわいい。
    いちこの実家編と、美月とおとやん美月のダンナに見られる編。
    いちこと結婚できて幸せだと言ってお母さんを黙らせるおとや。どんだけできたダンナなの。調子に乗ってるのはいちこのほうだぞ。おとやに捨てられたら目も当てられないぞ。「自分で選んだ家族がおとやんでほんとうによかった」って泣くいちこ。切ない。
    最後の「わたしが見たいのは 生きたいのは めでたしめでたしのその先」ってのが沁みる。本当にそうだよなー。



    面白くって感情が昂ぶって続きが気になって眠れない。

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著者プロフィール

北海道出身。
2004年「ヤングユー」から『透明少女』でデビュー。その後「コーラス」や「エロティクス・エフ」など女性コミック誌を中心に連載。代表作に『東京膜』『ラウンダバウト』など。
今作が青年誌初連載!

「2013年 『にこたま(5) <完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

渡辺ペコの作品

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