聲の形 公式ファンブック (KCデラックス)

著者 :
  • 講談社
4.14
  • (6)
  • (5)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 132
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063930689

作品紹介・あらすじ

20時間超におよぶ取材で全てのファンの疑問に答える! 大今良時自身による完全解析&超ロングインタビューで解き明かされる、『聲の形』の真実とは? さらに、別マガ&週マガに掲載された読み切り版『聲の形』2作品計106Pを初収録。本編では語られなかった登場人物たちの“ここだけの話”満載の「主要キャラクター解説」、作者厳選“美麗”カラーイラストギャラリー16Pも収録。

『聲の形』の全てがわかる、ファン必読の公式完全本! 作者・大今良時自身が細部に渡り完全解説。20時間を超えるインタビューから紡ぎ出された、本邦初公開の新事実が満載!!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  うん。作者の思い入れのある素敵な作品だということはわかる。
     けれど、個人的には裏側の情報について語るのは、無粋だと感じる。
     作者さんが悪いわけでもなく、皆が知りたいと思うからのファンブックなんだろう。
     けれど、ここまで計算して作られた、構成が美しい物語に対してもったいないと思ってしまう。

     蛇足により、なんというか間が抜ける感がある。
     将也と硝子の2人が恋に落ちていて、幸せになりましたとさ、と、単純なハッピーエンドを夢見る読者が居てもいいんじゃなかろうかと思ってしまう。
    (いや、作者はそう思う読者を否定してはいないんだけど)

     人の心の正解なんてわからないという物語に対して、作者といえど公式見解を示してしまうのは、とても寂しい。

     ここまで書いて、一晩おいて、公式ファンブックの違和感に気づく。
     この物語は、誰かが誰かを傷つけたことに気づいて、それに向き合う物語だ。けれども、主人公の友人であり、映画つくりのきっかけとなる永束に対して、ひどい扱いをする。そして誰もそのことに反省したり謝罪したりしない。彼も、笑ってそれを受け入れている。なんだろう。この軽い扱い。みんなが遊ぶときにお金を出して、しかも家が裕福じゃないって、キャラ的にお笑いだから問題ないということなんだろうか。だとしたら、とても怖い。友束に対する作者のコメントの冷たさが怖い。いや、誰でもそんなに優遇されていないかもしれないけれど、友束という存在は、記号化された漫画っぽいlキャラクターであり、その違和感が強くなる。イトさんも同様に記号化された存在だが、それに比べると、切ない。

  • 最初の読み切り版(入選版)は読んだことなかったので硝子の性格がちょっと違う気がするとか発見があって面白かった。作者インタビューや一問一答なところは自分で考察していた所とあってたり違ったりの答え合わせが出来て面白かった。なにげに扉絵とか市のパンプ描き下ろしのカラー絵が収録されていたのが嬉しかったです。

  • ※このレビューでは主に「聲の形(2008年第80回新人漫画賞入選作品)」※1及び「聲の形(2013年週刊少年マガジン第36.37合併号読み切り作品)」※2についてのみ扱っています。
    ※暴力及び流血表現の含まれる作品です。

    【印象】
    聲の形の別の形。
    真正面からぶつかってくれる人に飢えていた人。

    【類別】
    漫画。
    短編であり、入選版は約40頁、読切版は約60頁。
    青春、ヒューマンドラマ、ロマンスの要素。

    【構成脚本】
    入選版では「迷惑なんだよ」の形で吐露された人物の本音が早々で印象的です。
    読切版については、入選版を拡張して丁寧に磨きあげたような感触があり、研がれた牙を垣間見せるに留め、なんかここまで書いていて自分でよく分からなくなりましたが、とにかくドロっとしたなにかがギュっとされたなにかです。連載版※3の序章的位置付けに当たる部分をギューとしています。

    【画】
    入選版「だって石田君がそう思って私に会いに来てくれた だから」の齣において、低い人間が高い人間の涙を拭う仕草に魅力を感じました。
    読切版、頁88における2齣目の錯乱あるいは絶望に満ちた表情から魅力を感じました。
    5年がもたらした作者の絵柄の変化を見るのも楽しみのひとつかもしれません。知りませんが。

    【備考】
    このレビューにおいては、※1を入選版、※2を読切版と表記します。
    以上のほか、本著の含む内容には作者の一問一答や対談があります。
    ※3の連載版とは下記URLのレビューにて扱った全7巻のことです。
    http://booklog.jp/users/70x20/archives/1/4063952681

  • ・新人賞入選作の読切版、連載前の読切版が読めたのは嬉しかった。
    ・裏設定や場面に込められた作者の意図が「正答集」のように並ぶかと思いきや、読者の「読み」がそれを越えていた事例も率直に語られる。このことがむしろ、一意に定まらない人の心の常と同様、ポリフォニックな心理的背景が描き出された本作品の深みを裏打ちするように思われた。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

岐阜県生まれ。2008年、『聲の形』で、週刊少年マガジン新人漫画賞に入選。2009年『マルドゥック・スクランブル』(沖方丁/原作・『別冊少年マガジン』連載)でデビュー。『聲の形(全7巻)』は入選作をリメイクした形で2013年から『週刊少年マガジン』に連載され、大ヒット。『このマンガがすごい!2015』(宝島社)のオトコ編で1位に選ばれ、2016年には劇場版アニメに。2014年、大垣市文化連盟賞(生活文化部門)受賞。2015年、 手塚治虫文化賞新生賞受賞。第12回 大垣市民大賞受賞。現在、『不滅のあなたへ』を『週刊少年マガジン』に連載中。

「2019年 『小説 聲の形 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大今良時の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×