Pumpkin Scissors(21) (KCデラックス)

著者 :
  • 講談社
4.09
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本棚登録 : 162
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063932294

作品紹介・あらすじ

停戦から3年。永きにわたる共和国との戦争は、帝国に深い傷跡を残した。飢餓・疫病・兵隊の野盗化…。それは“戦災”という名の、もう一つの戦争だった。これを憂慮した帝国陸軍は情報部内に第3課を設立し、戦災復興任務に当たらせた。その実、軍部の予算獲得のための方便であり、臣民の不満を抑制する“言い訳”でしかない彼ら。だが、社会を覆う欺瞞のブ厚い皮を切り裂き、内部の腐敗を暴くことを真に実践する彼らは、自らを『パンプキン・シザーズ』と呼び、任務達成に向けて今日も邁進する!

帝国軍の反撃により装甲戦力が壊滅し、抗・帝国軍は頽勢に転じた。既に目的を達成したことを知るテロリスト達は、自決の道を辿ろうとするが、その胸中に渦巻く実感への渇きは、倦むことを知らずのたうつ。帝国人を殴りつけたい。彼らが泣き喚き、許しを請う様を見たい──。そこに入った帝国軍人からの通信。電信回線で西方諸国中の人々が聞くそのアリス・L・マルヴィン少尉の声は、謝罪ではなく、三つの要求を突きつけていた…

感想・レビュー・書評

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  • 購入:2020/9/5

    ネビュロ会議編から展開がゆっくり過ぎてまとめ読みが多くなってしまったが、ものすごい情報量。作中の時間で10分も経っていないのだよなぁ。

    正義の議論は抽象的過ぎて、まだ消化し切れていない。

    「信じてみたい」
    そう思わせた人も、そう思えた人も、尊い。

  • 膝を正してよむべき作品なので、発売日に買ったものの読み始めるまでこれだけ時間がかかってしまったw

    本巻まるまる使っての正義問答。同じ内容でも、結論だけをズバッと言い切ってその行間は読者に任せる…というのもあるのだろうけど、あえてその行間を全部描くことで「あぁ、ここまで深堀りしてここにたどり着いたんだ…」とその重さを痛感できる。

    やはり本作はサラッと絵や筋を楽しむより、心の準備ができている状態で読み込むのが正しい。

  • 「正義はあるんだよ」
    この作品ほど「正義」が何であるかを論じ、物語に盛り込んだ創作を他に知らない。

    「正義」の正体が提示されたかどうかはさておき。
    「正義」の利点、問題点は明確に、かつ真摯に描かれています。泣き出したくなるほど辛く、苦しく。
    アリスが凶悪に善であり、それを強いられ、逃れないのが切なくてなりません。

    そんなどうしようもない葛藤の中で、誰かの小さな良心や善意がある事を逃さず描いているのが本当に救いです。

    そしてヒロインが絶体絶命ならば、それを救うのはヒーローに他なりません。

    派手な戦闘はないけれど、人の尊厳を賭けた熱い戦いは一読の価値がありますね。


    レオニールザマァだけどw

  • アリス少尉も、オーランド伍長も、2人の関係も、テロとの戦いも、技術の革新も、帝国の進退も、いろいろなものが「後戻りできない」状態になってしまった。正義とはなんなのか、テロリストたちの行動原理とは何か、かなり哲学的な内容になってきていて、読むのに気力がいる。しかも、単行本全体の7割くらいがずっとアリス少尉の演説(説得)に費やされていて、これはこれでなかなか破天荒な一冊なのかもしれない。この物語がどう終わるのか楽しみ。

  • 一巻まるまるアリスの主張に使ったのは圧巻。
    その主張が、イコール作者の主張とはならずに、ちゃんとキャラクタが言いそうであることが素晴らしい。

  • えっと,いや,ちょっと待って,なにこれ,この巻は良すぎる.正義か難しいな,正しい正義などありはしないもの.うまいこと言い表してる.そこで伍長の愛の告白ですよ!?

  • 前巻から1年半ぶりの新刊。ついに表紙にかの御仁二人が登場!今回はほとんど禅問答のような話で終わる。ただ愛の告白はうけるwww

  • アリス少尉、テロリストにガチンコ正義演説な21巻目。そして、オーランド伍長に盛大に(二回も)告られる。告白通信を聴いてる群衆カットにレオニール氏がいねーかと、探してみたけど居なかった。でも、絶対どこかでワイングラス握り潰してそう。んで、伍長がロックオンされそう。そんな展開を、次巻期待しているよ。

  • 生まれてこのかた、ここまで凄まじい一冊を読んだことがない。ヒトの社会の不条理さの本質を完璧に暴ききっている。かつてここまで完璧に「正義」を論じ、「差別」を論じたものがあったか。

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著者プロフィール

兵庫県出身。2002年より『Pumpkin Scissors』(月刊少年マガジン掲載)を連載中。

「2019年 『Pumpkin Scissors(23)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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