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Amazon.co.jp ・マンガ (168ページ) / ISBN・EAN: 9784063950410
作品紹介・あらすじ
森川ジョージ22年ぶりとなった新連載は東北大震災リアルドキュメント! 東北大震災の被災地で絵本作家・のぶみが見た被災地の様子を森川ジョージが持てる力を尽くして漫画化! 赤松 健・久保ミツロウ・瀬尾 公治・にしもとひでお・福本伸行・真島ヒロ・山本航暉・吉河美希・雷句 誠の有名作家9名も作画協力として参加!
2011年3月、絵本作家・のぶみは巨大地震が襲った東北の地へとボランティアに旅立つ。そこで出会ったのは体験したことの無い困難と、傷つきながらも力強く生きる被災地の人々だった! 絵本作家・のぶみの実体験を森川ジョージが渾身の力で漫画化! 東日本大震災リアル・ドキュメント!!
感想・レビュー・書評
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原作である絵本作家・のぶみの震災レポ「上を向いて歩こう!」は前から気になりつつもなかなか読めずにいた。それが、あの「はじめの一歩」の森川先生が漫画化するなんて!のぶみのふんわりした雰囲気と森川氏の熱血な雰囲気がミスマッチな気もしたけど、森川氏の22年ぶりの新作というのもまた嬉しくて、コミックの発売が本当に楽しみだった。
連載を知ってからかなりの時間が過ぎ、発売はないのかと半ば諦めていたところにようやくの発刊!即買いしました。
東日本大震災後、いてもたってもいられず、仲間達と共に被災地へバスで向かったのぶみ。しかし彼らを待っていたのは、想像を絶する被害と傷つき疲れ切った人々。過酷すぎる復旧作業に、己の無力さを嫌と言うほど感じるのぶみ達。森川氏が自分だけで描き切ったという瓦礫にまみれた被災地はものすごくリアルで、衝撃的だ。のぶみと森川氏との対談で、のぶみが「森川さん、あの場所にいたんですか?と思ったくらいです」と言ったのも頷ける。私も全く同じことを思ったからだ。ページのそこかしこから森川氏の本気が窺えたが、同時に、描き続けることの苦悩もまた痛いほど感じられた。連載がとびとびで2年に亘るものとなったということもやむを得ないことだろう。
そんな本音を正直に吐露したあとがきも読んでいて苦しいものだった。「もう忘れたいんです」という現地の方の言葉を聞き、一冊の本として残すことに迷いを感じたという森川氏。
被災した側の思いとしては、忘れたいという気持ちも確かに存在する。だけど風化してしまうことはもっと悲しい。本当は一日も早くこの作品が発売されるのを心待ちにしていたけど、今のこのタイミングでかえってよかったのではと私は思うのだ。
心が折れそうになるのぶみ達ボランティアにさり気なく勇気を与える地元民の静かな強さ。そして、白黒で描かれているのに、海の青さが感じられそうに美しい海の光景。ここでもまた森川氏の本気を感じ、胸が詰まりそうになった。
久保ミツロウ、雷句誠、真島ヒロ等、作画協力した9人のゲストが、どの場面でどう物語に関わっているかもポイント。ほんのわずかなシーンとはいえ、漫画家達の意外な一面が垣間見られる。一番インパクトがあったのは、「カイジ」でおなじみ福本伸行氏。無骨なキャラクターがすごくハマっていました。そして久保さんのコメント「森川さんはいつも誰かにとって大きな味方なんだって思います」にじわっときた。
とにかくこの本は色んな場面で涙腺を決壊させまくってしまい、気持ちがうまくまとまらなくて、読了後すぐにレビューが書けなかった。特にクライマックスの、のぶみの涙のシーンは、必ず泣けてしまうのでうっかり開けないほど。全体を通してみれば、物足りなく中途半端に感じられるところがなくもないのだけれど、中途半端で当然なのだ。まだまだ様々な問題が解決されず山積してるのだから。
それでも、苦しみつつもこの作品を世に送り出してくれた森川氏には心から感謝。のぶみの原作も是非読んでみたい。被災者の気持ち、ボランティアの気持ち。様々な人々の気持ちが絡み合い、葛藤しつつも現実と向き合って、日々を生きていく。
この本がもっと多くの人に手に取ってもらえますように。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
このマンガではボランティアが取り上げられていますが、決してそれを「正しい行動」だと賞賛しているのではありません。
それは作者もあとがきで語っています。
未曾有の大災害です。何をしたらいいのか、何が必要なのか、余震は、放射能は、その情報すら手に入らない中、ここに登場する人々は、当時いてもたってもいられず、現地での労働という行動を選んだだけです。
マンガですが、すごくリアルです。私自身、ボランティアの現場で同じように感じたり、同じように悩んだりしました。つらい描写もあります。もちろん描かれていない所もあります。でも、よく伝えている作品だと思いました。すごく伝わってきました。マンガって、すごい。 -
のぶみ という絵本作家さんが
自分の絵で東北の子供たちに喜んでほしいという一心で震災当時ボランティア活動に参加した実話をもとに描かれたマンガ。
被災地の背景がすごく緻密に描かれていて震災当時の映像を思い出した。
著者プロフィール
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