進撃の巨人(14) (講談社コミックス)

著者 :
  • 講談社 (2014年8月8日発売)
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本棚登録 : 2517
レビュー : 142
  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063951417

感想・レビュー・書評

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  • 笑える拷問シーンは初めてでした、やってる事はとてもえげつないのに何故だか面白い。分隊長最高です。

  • エルヴィンの過去。父は王政に殺されたのだと言う。
    私の人生の使命は父の仮説を表明すること。
    そういった過去を背負っていたから、
    ああした謎に挑む姿勢だったし、なにかヒントがあれば嬉しいということだったのか。
    この壁に逃げ込んだ当時の人類は、
    統治しやすいように記憶を改竄されたという仮説。

    巨人についての知識が無い自分たちより、
    知識を持つ王政サイドに託すという選択肢は
    自分の中ではありえないものだった。
    エルヴィンはそれも考えた上で、
    王政に託してはならないと決意する。
    なぜ父は真実に近づいただけで死ななければならなかったか、
    王政の役人にも彼らなりの正義があるはずだと思っていたが
    彼らが守りたいものは人類ではなく彼らの庭付きの家と地位だけだ
    と悟る。
    父は人の持つ欲と愚かな息子によって殺されたのですという言葉は
    かなり重苦しいものだ。

    目の前の正しいと思うことを選んでいたら
    いつの間にかクーデターをやることになってしまうというのは
    混乱する事態だ。104期生の気持ちになると肌が粟立つ。
    100年以上続いてる体制を変える。
    自分を食べようとしてくる巨人ではなく、考え方が違う人間を
    倒す。「僕らはもう犯罪者だ」という言葉がきつい。

    サネスが言う、この狭い壁の中でなぜ今まで戦争が起きなかったのは
    俺たちが火種が生まれるたびに消していったからだというのも
    ひとつの真実ではあるのだと思う。
    技術が進化しないように、真実に気が付かないように。
    それは、エデンの園で林檎を食べてはならないといった神とどう違うのか。

    ハンジとリヴァイは機転を利かせるわけだが
    悪魔と罵られる。これもきついが仕方のないことだ。
    ニックにもあんたらがそう見えただろうね、ざまみろばか
    というハンジを見て、思った以上にハンジがショックを受けてきたのだなと感じる。
    こういう役には多分順番がある、
    役を降りても誰かがすぐに代わりを演じ始める、
    頑張れよ、ハンジ というサネスの言葉が
    これもまた真実であり、家具にあたるハンジの姿が見ていて苦しい。

    ヒストリアを女王に即位させるという計画。
    ヒストリア感想言え
    私には無理ですてきません
    だろうなだからそんな事はどうでもいいやれ
    というリヴァイとヒストリアの会話は印象に残る。
    リヴァイは、わかったじゃあ逃げろ 俺たちから全力で逃げろ
    俺たちも全力でお前を捕まえてあらゆる手段を使ってお前を従わせる
    と言う。
    逃げるな従え、ではないのがリヴァイらしい。
    「お前らは明日何をしてると思う?
    明日も飯送ってると思うか?
    明日もベッドで十分な睡眠を取れると…思っているか?
    隣にいる奴が…明日も隣にいると思うか?
    俺はそうは思わない」
    リヴァイが今まで送ってきた日々を彷彿とさせる言葉である。
    確かに地獄が始まるのが明日からではない根拠はどこにもない。
    なんとかしたい。
    「俺なら巨人に食われる地獄より人が殺し合う地獄を選ぶ
    少なくとも人類全員が参加する必要は無いから」
    こうした台詞も、リヴァイらしい。
    キツイことを言っているようでいて、どこか優しいのだ。

    計画は 実質的最高指導者のロッド・レイスを捕らえ
    対話をし、その結果相手に正義があると思えば
    全てを失うべきは我々かもしれないという壮絶なもの。
    しかし答えが明らかになるまで
    我々の信じる価値観と倫理観に基づいて突き進むまで。
    確かに、そうするしかないのだ。たとえあとから間違っていると気づくことになろうとも。
    そうして民衆の前で神の王冠を譲らせ
    そこまでしてもようやく「ウォール・マリアの穴を塞ごうとする」
    ことができるという遠い道のり。



    リーブス商会の件は好きだし、会長がリヴァイを
    不器用でお人好しで律儀と評価しているのはほっとするところだ。
    筋を通しているのは、きっと地べたから這い上がってきた人間。
    ヒストリアに、「あんたの上司は恐ろしい男だが悪い奴じゃない」と、
    女王になったらぶん殴ってやれば良いと冗談を言い、
    エレンも笑う。
    しかしそんなささやかな希望の会話も長くは続かない。

    巨人と人の戦いの物語かと思っていたものが
    人と人との戦いに展開していく。

  • 座右の漫画。幹部三人衆がハードボイルド風に描かれ、非常にカッコ良い。

  • 今更ながらの話題作。14巻まで読んだ。
    おおきいもの(物理的な意味じゃなくて)と闘う系の話にはあまり食指が動かないので興味を持たずにきたけれど、置いてあったのをなんとなく読んだら面白かった。

    キャラクターのそれぞれに大事なものがあって(大事なものがわからない人もいて)、みんな必死。
    この人だけと決めていても他も大事だったり、その逆もあったり、本当は弱かったり優しかったりする人が闘ったり、信用させるために自分を開示したり隠したり、うさんくさくても信用すると決めたり、大事なのに裏切ったり、いろいろ。
    そういう中でなんとか人とつながって生き抜いていく。

    で、ユミルとクリスタが予想外にガチだった。
    自分を大事にできないのに自分しか見えない子たちが、大事な人を見つけて強くなる。
    強くなったと思ったら、迷いが生じて弱くなる。
    少年漫画でこの本気の想いが最初からきっちり描かれていることに脱帽した。

    ストレートな告白もいいけど私もケガしてんだけどってとこにハートをうちぬかれるわ。

  • 相変わらずえぐいなー。
    魔法的な要素があるのに、それにかなり現実的手段でもってくらいついているのがいいみたいな話をしたけれども(前のレビューで)
    すごいのは登場人物が個々人ですごい人間的な感情を、生身の感情をもっていることだよね。
    とっさに殺せないとか。ね。兵長のやり方に納得できないとか。
    あとご都合ファンタジー展開じゃなくてすごい好き。
    かなり人間的な話だと思う。
    利権と欲望と感情と理想と。
    王政の話になってびっくりしたけど、実際に「巨人と人間の関係」がそうだったとしたら、王政の話は絶対に要るんだけど、その場にそれだけのことを決断できる器の人間がいたら、確実にそういう風な手段をとらなければいけない、という風に展開していくのがすごく好き。
    あと展開が早すぎるのに、心理描写が足りないとか思わせない描き方がすごい。絵柄苦手だったけど、こういう絵柄だからこそ、(表情や感情、実状の)醜悪さとかが浮き出る気がしてきた。

  • 少しずつ少しずつ世界の輪郭がはっきりして来ましたね。
    ミカサとケニーの名字が同じなのは何かあるのかしら?

  • なんだ、この込み入った緊迫感。設定の緊迫か。表現や物語の緊迫ではなく。

  • いよいよ人対人の争いが火蓋を切って落とされた
    ある意味、巨人よりも厄介な相手
    巨人の謎もありつつ、対王政用の智謀もある、面白い

  • 王の命を受けた中央憲兵により、身柄を狙われるエレンとクリスタ。暴走する王に対し、調査兵団はついに王政打倒を決意する…。

    アッカーマンて!
    リヴァイ・アッカーマンて!!
    今巻最大の衝撃でした…。
    そういえばリヴァイ兵長だけフルネーム明かされていなかったんだね…それすら気付いていなかったよ…。
    ミカサの強さの秘密は「恋する乙女」だけじゃなかったのか…(笑)
    ただ単純にセカンドネームが一緒ってわけじゃないだろうから、何か「アッカーマン」という名前には伏線がありそうです。
    しかし何でリヴァイ兵長だけ身長が伸びなかったのか…(笑)

    敵が巨人ではなく、人間になってしまったので、そりゃあ迷いも生まれてくるわけで。
    そこ悩むところがさすがジャンって思いました。普通はそうだもんね。
    おかげで大ピンチになってましたが、アルミンが動いてる感じだったので大丈夫そうな気がします。

    しかしクリスタ…というかレイス家の謎は深まるばかり。お父さん、意外にも悪い人じゃなかった…のか?

  • ファンタジー要素は違うとして、今生きてるこの世の中と大差ないのではと思える。
    世の中を牛耳る権力者がいて、その人たちに不利な情報や人間は抹殺されるという。
    願わくば、私たちの世界にも真実を知り世界を変えようと試みるヒーローがいてくれたら。
    なにを信じるべきか、見誤らないようにしなくては。

著者プロフィール

諫山創は、大分県出身の漫画家。
2006年に講談社のMGP(マガジングランプリ)にて『進撃の巨人』が佳作を受賞。2008年、『HEART BREAK ONE』で第80回週刊少年マガジン新人漫画賞特別奨励賞を、また同年、『orz』で第81回週刊少年マガジン新人漫画賞に入選を受賞。
2009年から『別冊少年マガジン』にて『進撃の巨人』を連載開始し、大ヒット。2011年『進撃の巨人』で第35回講談社漫画賞少年部門を受賞。ゲームやアニメなど様々なメディアミックス展開がなされ、2018年時点で単行本は累計7100万部を発行している。

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