さんかれあ(11)<完> (講談社コミックス)

  • 講談社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063952315

作品紹介・あらすじ

夢は「ゾンビっ娘とチュッチュする」こと! ゾンビをこよなく愛する高校1年生・降谷千紘(ふるやちひろ)は、ひょんなことから清楚可憐なお嬢様・散華礼弥(さんかれあ)と知り合い、一緒に愛猫「ばーぶ」の“蘇生”に取り組むことに。でも、礼弥が発したひと言「私が‥ゾンビになったら、責任取ってくれるってことですね‥‥?」が、まさか実現するなんて!? 史上初? ゾンビに萌えちゃう青春ラブストーリー、ここに誕生!!

母・柚菜もまたゾンビとなっていた。封印された悲惨な過去を思い出した千紘は礼弥を救いたいという想いを一層強くする。だが、少女に残された時間は既に無かった。講堂にて対面する二人。理性を失った礼弥を相手に、千紘は無謀な賭けに出るのだが‥‥。二人を待ち受ける運命、その結末とは!? 「さんかれあ」のその後(?)を描く特別読み切り「しろまびと」も収録。

感想・レビュー・書評

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  •  わたしの六月はゾンビ月間。
     完結巻なので基本構造は割愛。

     長らく積んであったが、実はこの最終巻だけ発売当時新刊で購入していた。
     やっと追いついたのに完結しちゃったので、急いで読まなくていいやと思っていたらこんなに年月が経ってしまった。
     
     女の子ゾンビとの恋愛譚という事で、もっと死と不死性を強調したコメディよりのラブロマンスと思っていたが、しっかりしたホラーを土台に据えたロマンスだったことが嬉しかった。
     朽ちていく身体、薄れていく理性。
     そんな文字通りの限界の中で、己を掴んでいく。

     結末を語ってしまうのは野暮なので控えるが、そんなホラーなラブロマンスとして一番の着地点に到達したと思う。
     葬儀に出席したヒロインを温かく受け入れる皆の姿は、ご都合展開ではなく状況を知るすべての人の理解を示しているように思う。

     おまけマンガまで含め、完璧な終章に満足。
     きれいに実写で映画化してほしくもあるが、日本でやるとコスプレコントになっちゃうんだろうな。

  • ゾンビになっちまった同級生とのアレコレなお話し。
    ゾンビラブコメと言う中々面白い設定。

  • 最終巻。
    それなりに色々あったものの何とか落ち着くところに落ち着いたのかなと言う感じ。
    とは言え、もう少し日常を見ていたかったなあと言うのが本音ではあったかな。
    アニメ版2期もちょっと見たいかなあとは思ったけど、後半は結構重いストーリー物になったりするから気軽に見るには1期で丁度良かったのかもとか。
    おまけ漫画含めて良い話でありました。

  • 良い最終話だった。
    特にレアの最後の台詞と笑顔が印象的だったかな。

    あと、お父様かっこ良すぎ。

  • 設定やストーリー序盤中盤は好みでしたが
    終盤が今一腑に落ちず、ちょっと残念。

  •  遅まきながら、最終回を読ませていただいた。優れた最終回だったように思う。
     この作品をご都合主義と評価することもできるだろうと思うが、この物語で描かれるご都合主義は、ストーリーのために展開やキャラを犠牲にしているものではない。キャラたちに報いるような、そんな優しいご都合主義である。
     ホラーとして、そしてそこにまつわる切なさの描写としては本当に優れた内容だった。結末と、巻末に収録された特別番外編の優しさと美しさは得難いものがある。

     良い作品を読ませていただいた。この巻にしても、このシリーズにしても、変わらず星五つを捧げたい。

  • いやーお見事。良かった。バッドエンドにしかならないはずを、うまくハッピーエンド?にもっていったなあ。すばらしきボーイミーツガール。純粋に面白かった。ゾンビっ娘などというむちゃくちゃな設定を面白おかしく、そして時にシリアスに魅せてくれました。

    以前、アニメで見てなかなか面白かったので、というかヒロイン散華礼弥があまりにも可愛かったので、マンガを大人買いで一気読み。サービスシーンも多く男性諸氏にはたまらない(笑)。

    そういやアニメの時って、ゾンビものがいくつかあって「何?巷ではゾンビが流行っているのか?」なんて思ったりしましたねえ。

    各巻、すごい気になる終り方で続きは?続きは?って感じで読み進んだため、全て読み終わってしまうと、すごい虚脱感が・・・あー、読み終わったなあって。結構のめり込んでたんだな、と終ってみてわかるという。なんだか次の本に手が出なくて。
    こんな感覚、以前もあったなぁと思い出すと、「陽だまりの彼女」の読後感も似た感じでした。良かったなーという思いとぐったり感?。そう言えば、この2つ、ネコと人,ゾンビと人という結ばれない恋なのに、そんな境界を飛び越えてココロ通じて、お互いに幸せで、それが周囲にも伝わってくるような感じが共通しているなあ。ウチはこの手の話が好きなのかな???

    後半、団十郎が出てこなくて、最終巻では大活躍か?と思ったけどそれほどでも。普通にいい大人になってましたね。亞里亞とヨリを戻すなんてのも、ちゃんと落としどころ付けているし。
    ばーぶちゃんも可愛かったのに。最後は残念だけど、ここもね無理に引っ張らない辺りは良かったのかな。しかし、降谷千紘の髪の毛といい、作者はネコ好き?

    最後、血だまりで佇む散華礼弥の絵の後に、一周忌に集まる面々で、「ああ、千紘が先に死んじゃう締め方なんだ」とショックながら読み進めたら、いやいやまさかの心臓移植とは。じっちゃんのご冥福を。そして「ごちそうさまでした」は最高の締め括りだと思いますよ。

    母親、柚菜の話はなかなか考えさせられたですねえ。ゾンビになろうとも混濁期を迎えようとも、同じ時間を生きていたいと考える。そこまで強くはなれないなあ。
    お時さんの昔語りも良かった。じーさんがいろんな女性の名前を言うから何事かと思えばちゃんと設定だったんだ、と感心。
    左王子蘭子の見事なすべり台行き。ブレなかったなあ。潔かったわ。アニメでは出てこなかったダリンちゃんも後半から大活躍。

    しかし、開頭手術した?のに、髪の毛何ともないのだけは。あと、あくまで腐敗を遅らせるだけ、と言っておきながら、新種は腐敗の進行そのもの止めちゃったの??代謝しちゃったの?等と野暮なツッコミを入れたり。

    そして最後のましろびと。パラレルワールドと作者は言うが、はてさて礼弥のその後なのか?なんて勘ぐってみたり。

    いやはや楽しいマンガタイムでした。ごちそうさまでした。

  • 読み終わりました。
    ウミショーから比べると、すごく絵も可愛らしくなり、魅力的なキャラも合わせて面白かったと思います。
    たまーに、絵が薄くなるときもありますが、そういう描き方ののでしょう。

    話はゾンビ大好きな主人公の好きな人が事故で死んでしまい、その子がなんらかの要因でゾンビとして復活しちゃったラブコメです。
    ワンコ、かわいいよ、ワンコ。

    設定やら、話しやら途中のシリアスまではコメディ要素が強く、後半は恋愛要素が強くなります。
    総じて面白かったとは思いますが、どうしてもゾンビとしての下りや説明が必要で、かつ、複雑なので中だるみした感は否めないかなぁと思います。

    絵は好きなので、先生の次回作にも期待はしています。

  • ■全11巻所持。

  • こうゆう終わりも有りだと思う。そんなこんなで最終巻おつかれさまでした。

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著者プロフィール

「さんかれあ」(全11巻 講談社刊)「綺麗にしてもらえますか。」(~5巻以下続刊 スクウェア・エニックス刊)

「2021年 『かいじゅう色の島 1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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