穴殺人(8)<完> (講談社コミックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063958195

作品紹介・あらすじ

隣に住んでいる人は、少しエッチで、清楚で、料理上手な、ごく普通の人でした。ただひとつ残念なことに、彼女は猟奇殺人犯でした。ネット界の巨人から何度も削除され、糾弾され続けた、禁断の人気作。マンガボックス最多読者の支持を得て、ついに単行本化!

自分がやられて嫌なことは、相手にもやってはいけません。…なんて、学校の先生は言うんです。でも、あの子は僕に殺してもらいたがっているし、僕もあの子に殺してほしいと思っているのだから、僕らが互いを殺し合うことに、一体なんの問題があるというのでしょう。気が付いたら始まっていた人生。終わらせる時くらい、僕らの好きにさせてくれませんか? 間違っているのは、僕らでしょうか。それとも…。

感想・レビュー・書評

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  • 1巻で主人公が死体愛好家からヒロインに愛される生きた死体かヒロインに怯えながら死する恋人のどちらにつくか迫られる展開、2巻でヒロインが殺人を犯す前のセリフ「一回で完全に切断しなくていいよ。それは私でも難しいんだ。傷つけるだけで血流の勢いで血は吹き出すから。それでも心臓は血を必死に送り続けるの。切断された動脈から体外に吹き出していることもわからずに。愚かな心臓は生きよう生きようと。死へと生を排出し続ける。やがて送るべき血液がなくなり心臓は止まる。そんなに特別なことではないよ…?鳥が空を飛ぶようにその空が青いように当たり前のことじゃない?わかんないかな…『繋がり』は…切れるからこそ『繋がり』なんじゃないかなぁ」が印象的。

    ヒロインを愛してやまない外科医のキャラクターがモブキャラ(ヒロインの殺人の対象である犯罪者。婚活パーティーを通して主人公に近づく)に整形を行っていた。それは顔や体の他に胸中にも手術を施していた。モブキャラには胸中に首切断装置という機械が埋め込まれていた。そこから首元にかけて伸びるピアノ線よりも細い糸で首が切断され、物理的に黙秘を作り、外科医の特定を遅らせるのはトンデモすぎて笑った。

    ヒロインに殺されたい主人公の性癖はオートアサシノフィリアだろう。ヒロインに殺されることが未遂に終わったり、ヒロインよりも異常なシリアルキラーに殺されかけられるたびに、生/性を感じ、生きた死体ではなくなっていくことは刺激的で面白かった。最終巻、親から子へと“穴“殺人は受け継がれていた。子のモノローグ「人生は穴だ」に壁の穴と膣口が暗喩されている気がしてゾクっとした。

  • 愛故に殺す。
    自分が愛する相手を殺すって言うのはある意味究極の愛といえるのかもしれないですね。
    ただ、最後の子供の設定は正直要らなかったです。

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