熊西美術部らふすけ先輩(1) (講談社コミックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 58
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063959321

作品紹介・あらすじ

禁断の放課後美術部コメディ!
おにおワールド全開!! 「大熊西高校」の個性的すぎる面々……。
恵先輩は今日も恥ずかしい……。


放課後のひっそりとした部室でおずおずとポーズをとるヤンキー娘。普段は強気な彼女が画家の前ではなんだかムズムズ。絵筆をとる後輩の視線がどうにもこうにもこそばゆい……。じんわりきちゃう美術部コメディ。いま恥じらいのヴィーナス誕生。

感想・レビュー・書評

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    個人的なこだわりに過ぎないのだが、『ユキとスミ』、『ふたりのじかん』が手元に揃うまで、グッと我慢していた
    本棚でじっくり寝かせた甲斐があった、と言っておこう
    好きの順位は別として、この『熊西美術部らふすけ先輩』が三つの作品の中で、一番にエロい、と感じた、個人的に
    なので、線の一本一本から出る艶美を堪能したいって人は、これがお勧めだ
    おにお先生の作品は、どれも色っぽさが凝縮しているが、美術が主軸であるからか、この『熊西美術部らふすけ先輩』が一番にエロい、表現が
    作中でも触れているが、美術ってのは、ギリギリのとこを攻めていた歴史がある。人間、古来から、エロを探求し、禁じられるほどに、その情念は強まり、やや苦しいまでの言い訳と、見事な逃げ道を見つけてきたんだろう
    これもまた、人間らしさであり、芸術家のサガであろう
    先輩キャラが後輩に翻弄されるってストーリーが好きな人も、間違いなく、はまれるだろう
    描かれる、その行為に背骨をなぞられるような快感に痺れるヤンキー娘の嵐先輩の赤面は、実に好い。飯が丼で三杯はいけるね
    アブノーマルな扉を開かれ、危険な領域に踏み込んでしまいそうな自分がヤバい、と頭じゃ分かっていても、後輩の圧に逆らえないチョロさ、最高
    ただ、この『熊西美術部らふすけ先輩』が宿す、最大の魅力は、エロい絵柄や、テンポのいいストーリーではなく、主役である誠二の絵に対する情熱、ガチと読みたいくらいの真剣さだろう
    何でもそうだが、一つの事に対して、集中力が最大限まで高まり、余計な物が目や耳から入らず、全力を傾けている瞬間の男の子の顔って、ほんと、胸がギュッと掴まれる
    誰かに認められたい、世界的に有名になりたい、その気持ちは決して、悪いことじゃない。ただ、本気で好きな事をしてる時って、それすらも不純物で、没頭すると、真っ先に削ぎ落とされるものだと思う
    先輩と後輩って関係ではなく、かと言って、恋愛未満でもある。やっぱり、画家とモデル、この表現がピッタリと来る二人だ
    果たして、嵐先輩は一線を越えちゃうのか、恋人となったら誠二の絵にはどんな変化が生じるのか、様々な点が気になる(2)が待ち遠しい
    どの回もエロく、誠二と嵐先輩のイチャつきに砂糖と血が吐ける。中でも、第8話「先輩は反抗期。」は一推し。今日こそ主導権を握ってやるって気概から、誠二に対して、ツレない態度で接する嵐先輩だけど、演技がわざとらしいっつーか、意図が見え見えすぎて、ほっこりする。健闘虚しく、裏目に出るどころか、いつも以上に辱められている点もいい
    この台詞を引用に選んだのは、どことなく、誠二の嵐先輩に対しての、執着が感じられたので。本心はまるで見せず、腹の中も読めないけど、彼の嵐先輩に対するキモチは、間違いなく、「特別」なんだろうな。きっと、彼が男として告白する時は、ブルックと同じくらい、しれっと、さりげなく言うんだろうな

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