日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語 (ブルーバックス)

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レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065020005

作品紹介・あらすじ

伊豆半島衝突、富士山噴火、海に沈んだ東京・大阪・京都、消えた縄文文化、移動する琵琶湖、瀬戸内海をナウマンゾウが闊歩する──

日本列島はなぜ弓形をしているのか? 1500万年前、ユーラシア大陸の東の端から分かれて生まれた日本列島。現在、私たちが目にする風景・地形も、時代をさかのぼると全く違った顔を表します。本書ではおもに現代の列島を形作った100万年前以降(第四紀後半)を中心に、複雑な地形に富んだ列島の成り立ちを解き明かします。驚きに満ちた日本列島史。足下に広がるドラマチックワールドへようこそ!

感想・レビュー・書評

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  • 日本列島の成り立ちの概要と地域ごとの特徴的な地形を紹介してくれている良書。
    日本列島の特徴である山ができる経緯をプレートテクトニクスをベースにわかりやすく説明されている。
    小さい頃からプレートテクトニクスを当たり前の様に受け入れていたが、この学説が1960年頃から急速に発展したことを知り驚いた。1900万年前に遡る日本列島誕生のメカニズムを最近の50年というわずかな時間で、紐解いたことになる。計測技術、分析技術の発展と補完しあいながらであると推定するが、この学説がいかにエポックメイングであったかは、想像に難くない。
    山に囲まれている日本列島が奇跡の連続で誕生し、まだ今現在も変化し続けていると考えると、普段訪れている、富士山、箱根、伊豆半島を見るめが確実に変わり、新幹線の車窓から見る山々やトンネルさえも愛おしく思えるよになった。

  • 自然の偉大さを感じる。

  • ※スマホ・読上版です!

    【電子ブックへのリンク先】

    https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000057430

    ※学外からの学認経由での利用方法
    https://www.lib.hokudai.ac.jp/uploads/2017/07/gakunin_maruzen_ebook.pdf

  • 第四紀後半の地殻変動等の動きを中心に、いまの日本列島がどのようにできあがったのかを解説。
    プレートの境界にあって地震や噴火が発生しやすい、というのはここ数年のいくつかの震災や噴火で実感していても、それが日本列島の成り立ちにも影響を及ぼしている、というところまでは頭が追い付いていなかったので、これを読んで、改めてそれを認識して、月並みな言葉だけど、自然のそういうはたらきってすごいなと思った。

  • 読んでて楽しかった。
    この分量で日本列島の地形の成り立ちについて残さず深く切り込むことは不可能だから、『楽しく』読ませて読者に『次はもう少し詳しいのを読んでみるかな』って思わせることが、こういった書籍には必要なんだろうと思う。

    その意味で、この書籍は大成功だと思う。
    ただ、その意味では、巻末に『興味を持ったらこんなのを読んでみては?』って実名で紹介していたらなお良かったよなとは思う。

  • 今から2万年前の氷河期には,海面が今より120mも低かったと考えられており,瀬戸内海は陸地で対馬海峡もほぼ塞がれていた由.(p181, 図5.2.2) 色々なことが想像できて,楽しめた.昔のことがかなりよく分かっているようで,驚いた.昨年四国を横断したが,山の具合が中国地方とは全く違って急峻だった.本書の説明である程度理由が理解でした.

  • 入門書的、新聞のヘッドタイトルだけを読んでいくような感じなので、面白いと感じたトピックのキーワードを知るにはいいかと思う。膨大な範囲をこんなペラペラな本にまとめてあるだけあって結構無理はあるし、敬体なのでかなり読みづらかった。

  • 久しぶりのブルーバックスだ。日本列島がなぜこのような形になっているのか? 総論から、7つの章の各論まで丁寧な解説。地質屋にとって自明の理でも、素人にはプレートの移動から生じる地形の理論は、なかなか文章では理解しにくいものだ。そこを映像的に補ってくれるのがブラタモリだと言うことに思い至った。

  • 震災直後、日ごろ閑散としている私のブログに、
    ものすごい数のアクセスがありました。
    検索ワードは“フォッサマグナ”
    でも全く期待にこたえられる内容でなくて、ごめんなさい…。

    6年ぶりにこの言葉に出会い、やっと意味がわかりました!

    「1900万年前ごろに日本海が開き始めたことでユーラシア大陸から分離した日本列島は、
    太平洋へ向かって移動し、1500万年前頃に現在の位置に来ました。
    このとき、列島の西部は時計回りに回転、東部は反時計回りに回転しました。
    その際、東部と西部の境で折れ目になった部分が引っ張られて落ち込み、
    フォッサマグナとなりました。
    ラテン語で“大きな溝”という意味です。
    この陥没帯はその後の火山活動や堆積作用で厚く埋められていて、
    大陸を作っていた基盤岩を地表で見ることはできません」

    そしてこのフォッサマグナに“伊豆バー”が衝突!
    伊豆半島は、かつて太平洋上に形成された火山性の地塊(海底火山の集まり)がプレート運動で北上し、100万年ほど前に本州に衝突して日本列島の一部になったものです。
    この“伊豆バー”という言葉がすごく気に入った♪

    さてこの本は「ブラタモリ」的な内容で、とっても面白かった。

    身近なところではまず「東京はデコボコしてる」。
    坂(富士見坂、汐見坂、赤坂など)高台(目白台、駿河台など)谷(雑司ヶ谷、千駄ヶ谷、四谷など)
    といった地名がそれをあらわしている。

    たとえば渋谷。
    宮益坂や道玄坂など駅から登るようになってる。
    地下鉄銀座線が高架の地上三階にある。
    井の頭線はトンネルを出て神泉につく
    (鉄道は急な坂を上り下りできない)など。
    何度も何度も行っているのに、渋谷が谷なんて考えたことなかった!

    また、これもしばしば通るところなんですが
    「足柄平野は、縄文時代の末にこの地域で演じられた壮大な地学ドラマ(環境変動)の結果できたものなのです。」
    「ふだん我々が気に留めない鉄橋の下の丸い礫や鴨宮大地の黒い砂は、足柄平野にこのような火山と平野の複雑なドラマがあったことを語りかけてくれるのです」
    を読んだ後にワクワクしながら行きました。
    酒匂川なんていつも何も考えないで渡るのに、この日は車から見ました
    (二宮金次郎みたいに見ながら移動したのではない、チラッと見ただけです)。

    他にも日本全国、旅行で行ったところもあって、
    ちょっと難しい内容もあるけど、たくさんの方々にお薦め。

  • 18/02/09。

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著者プロフィール

首都大学東京名誉教授。(株)ダイヤコンサルタント顧問。1951年東京都生まれ。東京都立大学大学院理学研究科地理学専攻修士課程修了。通商産業省工業技術院地質調査所主任研究官を経て、東京都立大学教授、首都大学東京教授を歴任。理学博士。

「2018年 『図解 日本列島100万年史2 大地のひみつ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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