人工知能はいかにして強くなるのか? 対戦型AIで学ぶ基本のしくみ (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065020012

作品紹介・あらすじ

2016年3月9日、Googleの研究部門が開発した囲碁プログラムAlphaGoが、李世石との5番勝負の第1局に勝ったという一報が流れました。人工知能(AI)が、囲碁においてはまだ人間に及ばないと考えられていた中での驚くべきニュースでした。

本書では、AIが「学ぶ」とはどんなことなのか。AIが「考える」とはどんなことなのか。AIが「判断を下す」とはどんなことなのか。つまり、人工知能の思考構造はどうなっているのかを基本からわかりやすく理解することができます。「深層学習とは何か」「画像認識の原理とは」「評価関数の意味」「完全解析の思考法」など、AIの最新技術の核心を学んでいきます。

また、囲碁のAlphaGo、チェスのDEEP BLUE、チェッカーのCHINOOKなど、人間と対戦してきた対戦型AIの進化を振り返ることからも、人工知能(AI)とは何か、そして人工知能はいかにして人間を超えて強くなってきたのかを見ていきます。

ますます進化を遂げ、人間を超えていく人工知能。そのしくみを基本から学べる一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 007-O
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  • 人工知能の学習と人間の学習は何が違うのかを対戦型AIで基本的な仕組みを習う。機械学習、深層学習、回帰分析、判別分析、主成分分析、評価関数、枝刈り、ミニマックス・アルゴリズム、αーβ枝刈り、チェッカー、チェス、囲碁。

  •  数理パズルまたはプログラミング経験者向けに書かれた本。

    【書誌情報】
    製品名:『人工知能はいかにして強くなるのか?――対戦型AIで学ぶ基本のしくみ』
    著者:小野田博一
    装幀:芹澤泰偉、児崎雅淑
    カバー写真:Inok/iStock
    目次・章扉・本文デザイン:齋藤ひさの(STUDIO BEAT)
    図版:朝日メディアインターナショナル
    発売日:2017年01月18日
    価格:本体1,000円(税別)
    ISBN:978-4-06-502001-2
    通巻番号:2001
    判型:新書
    頁数:256
    シリーズ:ブルーバックス

     小野田 博一(オノダ・ヒロカズ)
    東京大学医学部保健学科卒。同大学院博士課程単位取得。日本経済新聞社データバンク局に約6年間勤務。JPCA(日本郵便チェス協会)第21期日本チャンピオン。ICCF(国際通信チェス連盟)インターナショナル・マスター。JCCA(日本通信チェス協会、旧称JPCA)国際担当(ICCF delegate for Japan)。
    主な著者に『論理パズル101(編訳)』『論理パズル「出しっこ問題」傑作選』『超絶難問論理パズル』(以上、ブルーバックス)、『数学〈超絶〉難問』(日本実業出版社)、『論理的に話す方法』(PHP文庫)など多数。
    http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000226650

    【簡易目次】
    まえがき 003
    目次 011
    本書の内容構成 016

    第1章 AlphaGoの大快挙 017

    第2章 基本的なこと--対戦型AIの内部について理解しようとする前に知っておくべきこと 023
     2.1 AIや機械学習とは何であるかを知ろう
     2.2 回帰分析と判別分析がどんなものであるかを知ろう
     2.3 主成分分析とはどんなものなのか
     2.4 深層学習とは何か
     2.5 画像データを識別する
     2.6 レイティングについて
     2.7 評価関数について 

    第3章 完全解析の仕方 083
     3.1 完全解析入門
     3.2 完全解析の基本とそのコツ
     3.3 完全解析の歴史を少々――世界を驚嘆させた出来事
     3.4 枝刈りとハッシュ表とは
     3.5 ミニマックス・アルゴリズムとは
     3.6 α-β枝刈りとは
     3.7 行きつ戻りつ 

    第4章 チェッカーで人類を超える 119
     4.1 チェッカーのゲームの仕方
     4.2 チェッカープログラムの黎明期 
     4.3 サミュエルの方法 
     4.4 CHINOOK、世界チャンピオンとなる 
     4.5 「人対マシーン」世界選手権のゲーム 

    第5章 チェスで人類を超える 149
     5.1 チェスのゲームの仕方 
     5.2 チェスの対戦プログラム 

    第6章 囲碁で人類を超える 207
     6.1 囲碁はどんなゲーム? 
     6.2 AlphaGoの特色
     6.3 AlphaGoの棋風とは
     6.4 AlphaGo vs 李世石、5番勝負 

    後口上
    参考文献
    さくいん

  • ボードゲームを文章で説明されるとイメージが湧きにくい。

  • 最新の 人工知能って どうなっているの?

    本書はよくある人工知能の本とは一味違って チェスや囲碁などゲームをメインにして、人工知能のしくみが語られています。
    なるほどと思う点もありますが、目から鱗なことが多い。
    人工知能だとそのうち何でもできちゃうんでは! ということに対して シビアに解説してあります。
    内容は ちょっと難しいけれど、回帰分析と判別分析、主成分分析のあたりまでついていければ 何とかなりそう、
    チェッカー・チェス・囲碁のことを知っていれば さらに面白いでしょう。
    囲碁では、AlphaGoの対局の話題をWebや雑誌でも見かけますが、それらの解説とは視点が違うのも、興味深いです。

    2017/02/10  予約 3/8 借りて読み始める。4/9 読み終わる。

    内容と目次・著者は

    人工知能はいかにして強くなるのか? 対戦型AIで学ぶ基本のしくみ

    内容 :
    チェス、チェッカー、囲碁などの対戦型AIは、何を「思考」し、何を「学習」しているのだろうか。
    進化し続ける人工知能の基本から、「深層学習」「画像認識の原理」など、最新技術の核心までを解説する。

    目次 :
    第1章 AlphaGoの大快挙

    第2章 基本的なこと--対戦型AIの内部について理解しようとする前に知っておくべきこと
    2.1 AIや機械学習とは何であるかを知ろう
    2.2 回帰分析と判別分析がどんなものであるかを知ろう
    2.3 主成分分析とはどんなものなのか
    2.4 深層学習とは何か
    2.5 画像データを識別する
    2.6 レイティングについて
    2.7 評価関数について

    第3章 完全解析の仕方
    3.1 完全解析入門
    3.2 完全解析の基本とそのコツ
    3.3 完全解析の歴史を少々――世界を驚嘆させた出来事
    3.4 枝刈りとハッシュ表とは
    3.5 ミニマックス・アルゴリズムとは
    3.6 α-β枝刈りとは
    3.7 行きつ戻りつ

    第4章 チェッカーで人類を超える
    4.1 チェッカーのゲームの仕方
    4.2 チェッカープログラムの黎明期
    4.3 サミュエルの方法
    4.4 CHINOOK、世界チャンピオンとなる
    4.5 「人対マシーン」世界選手権のゲーム

    第5章 チェスで人類を超える
    5.1 チェスのゲームの仕方
    5.2 チェスの対戦プログラム

    第6章 囲碁で人類を超える
    6.1 囲碁はどんなゲーム?
    6.2 AlphaGoの特色
    6.3 AlphaGoの棋風とは
    6.4 AlphaGo vs 李世石、5番勝負

    著者 : 小野田 博一
    東京大学大学院博士課程単位取得。ICCF(国際通信チェス連盟)インターナショナル・マスター。JCCA(日本通信チェス協会)国際担当。著書に「数学難問BEST100」など。

  • 第1章 AlphaGoの大快挙
    第2章 基本 対戦型AIの内部について理解しようとする前に知っておくべきこと
    第3章 完全解析の仕方
    第4章 チェッカーで人類を超える
    第5章 チェスで人類を超える
    第6章 囲碁で人類を超える

    著者:小野田博一(数学)

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    【電子ブックへのリンク先】
    https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000057431
    ※学外から利用する場合は、以下のアドレスからご覧ください。(要ログイン)
    https://www.lib.hokudai.ac.jp/remote-access/?url=https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000057431

  • 評価関数やモンテカルロ法等を駆使して、人間が人間の思考方法に近づけて作ったのが対戦型AIの実態で、得体の知れない化け物のようなものではないし、手が全く理解不能ということはないようだ。
    本書にはやたらと棋譜が出て来るが、そのゲームを知らない者にはなかなか理解できない。もう少し解説が欲しかった。

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著者プロフィール

東京大学医学部保健学科卒。同大学院博士課程単位取得。日本経済新聞社データバンク局に約6年間勤務。ICCF(国際通信チェス連盟)インターナショナル・マスター。JPCA(日本郵便チェス協会)第21期日本チャンピオン。JCCA(日本通信チェス協会、旧称JPCA)国際担当(ICCF delegate for Japan)。主な著者に『史上最強の論理パズル』『論理パズル「出しっこ問題」傑作選』『人工知能はいかにして強くなるのか』(以上、ブルーバックス)、『数学〈超絶〉難問』『数学〈超・超絶〉難問』(ともに日本実業出版社)、『13歳からの英語で自分の意見を伝える本』(PHP研究所)など多数。

「2022年 『3語でネイティブ英会話 [音声DL付]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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