時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065020319

感想・レビュー・書評

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  • 時空に関する本は好きなのだが、なにぶん自分の理解が追いついていかないため、こういった手軽な本を読んで頭の中を再整理する必要がある。しかし何故だかこの本は扱う領域が広く浅すぎて、読後に残るものがあまりなかった。駆け足の量子論も未消化で終わってしまった。

  • 時間について書かれている書籍は多いが、内容も易しいものから難解な物まで様々かと思います。こちらは、どちらかと言えば「難解」な部類ではないでしょうか。
    「専門性が高い」この一言に尽きます。何度か読んで理解出来れば面白い内容なのかもしれません。

  • 「実感はあるのに実体がない」。
    不思議な「時間」の本質を捉える旅へ!


    誰にでも同じように流れて、逆回しにできないもの
    ――普段思い描く時間の姿は、実はごく限られた一面。
    最先端の物理学では、時間は、
    〈空間・物質・力を含む巨大な構造の一部〉
    と考えられはじめています。
    ニュートン力学、カオス、特殊相対性理論、
    一般相対性理論、電磁気学、場の量子論、超弦理論……
    物理学の歴史を辿っていくと、
    美しく壮大な、時間の真の姿が見えてくる!


    なぜ「時間」が存在するのか?
    時間はいつ生まれたのか?
    時間は逆方向に進まないのか?
    本当に時間は「流れて」いるのか?
    ――科学が示す驚きの“時間観”とは!?

  • 相当分かりやすく書いてくれてるんだろうけど、それでも十分難しい。。
    ID論には与しないが、世界は美しく出来てるみたいだなあ、と改めて思った。

  • 考えてた事が纏まってた、得意分野が読み辛いのは蟻がち

  • 年末(2017)の大掃除で部屋の片隅から発掘された本です、いつかは興味を持ってしっかりと勉強してみたい分野ですが、今のところ読みたい本が山積みで、途中までとなってしまっていました。

    一部ですが、気になったポイントです。

    ・宇宙船の中から見ても地球から見ても、光時間の中を飛ぶ光の速さは秒速30万キロである、地上から見た光の1往復は、地上から見るとこの光の1往復には1ナノ秒の時間がかかる。つまり、地上で1ナノ秒が経過したとき、宇宙船の中ではまだ1ナノ秒が経過していない、宇宙船の中の時の流れが、地上の時の流れよりも遅くなっている(p97)

    ・原理的には3機の人工衛星と距離が分かれば地上の場所は特定できるが、スマホ時計は人工衛星に積まれた原子時計ほどの精度がないので、時刻の情報を補正するために、もう1機の情報を加えて、最低4機の人工衛星からのシグナルを受信することで自身の場所を特定するのがGPSである(p100)

    ・地球が時空を曲げた、というのは、地球がAさんに重力を及ぼしたということ。万有引力の法則として知られている(p134)

    2018年1月14日作成

  •  この手の本の特徴として、読んでいるうちは「ふむふむ、なるほど」と理解できたフリができる、というのがある。
     まぁ、僕だけかも知れないけれど。
     そして本を読み終えて3歩ほど歩いたらすべて忘れてしまう、というのもある。
     まぁ、僕だけかも知れないけれど。
     ところが、本書は上記の特徴には当てはまらなかった。
     読んでいても、ちっとも「ふむふむ、なるほど」とはならなかったのだ。
     理解できたフリすらも出来なかった……。
     なんか難しくって。
     まぁ、僕だけかも知れないけれど……ブツブツ。

  • 哲学的な時間論の物理版かと思って読み始めたが、実際は、ニュートン力学、相対性理論、量子論と続く物理学の進歩を「時間」を軸にして書いた本だった。その意味で、類書は多いが、4次元の時空と重力の関係や、4次元時空における距離の概念などは一番分かりやすかったように思う。
    時間の一方向性については、エントロピーの法則と同じような視点で説明されているが、これが物理学的な標準的考え方なのだろうか。ここは詳しく知りたいポイントなのだが、何となく肩透かしを食らったような感じがする。

  • タイトルからして魅力的。

    「時間とは」という問いかけから物理学の話に広がっていきます。

    ニュートン力学から相対性理論、そして弦理論迄…。

    面白くてページを開く手が止まりません。

    いやー、読んでいてとても興奮しました。

  • もちろん完全に理解できたわけではないが、ニュートン力学から始まり超紐理論まで要所が上手く表現されていてわかった気になれるし、純粋に面白い
    後半にいくにつれ説明が端折り気味で理解が追いつかなかったのがちょっと残念
    関連書籍も機会があれば読んでみたい

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著者プロフィール

1974年生まれ。2003年に京都大学で理学の博士号を取得後、素粒子物理学者として日本、デンマーク、ポーランドの研究機関で研究に従事。2009年から慶應義塾大学商学部勤務、現在は教授。著書に『宇宙を動かす力は何か』(新潮新書)『時間とはなんだろう』『量子とはなんだろう』(講談社)などがある。


「2023年 『図解 はじめて学ぶ物理のせかい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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