時計の科学 人と時間の5000年の歴史 (ブルーバックス 2041)
- 講談社 (2017年12月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065020418
作品紹介・あらすじ
人類が「時間」の存在に気付いたのは、いまから5000年以上も前のことです。
太陽の動き利用した「日時計」から始まり、周期を人工的につくりだす「機械時計」の誕生、精度に革命を起こした「クオーツ時計」、そして時間の概念を変えた「原子時計」まで、時代の最先端技術がつぎ込まれた時計の歴史を余すところなく解説します。
感想・レビュー・書評
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1日は24時間で、1時間は60分で、1分は60秒。ずーーーっと当たり前
のこととして疑問を持たずに生きて来た。でも、最初に時間という
概念を思いついた人がいるんだよね。改めて考えると凄いわ。
太陽の動きによって、木や岩の影の長さや方向が変わるのを見て、
時間の存在に気がついたのだそうだ。そこから人類は「時間」を
知ろうとする努力を積み重ねて来た。
本書は人類が「時間」に出会ってから、それを知るために時計を
作った歴史のお話である。
面白いわぁ。特に古代の時計の話の数々は魅力的。日時計から始まっ
て、水時計、火時計、砂時計、花時計など。どれも試行錯誤しながら
改良を加えて、より正確な時刻を知ろうとしている。
天文学と深い結びつきのある時計だが、天文台と一緒になった中国・
北宋時代の水運儀象台は高さ12mになる巨大な水時計だったらしい。
本書では写真が掲載されているが、これは本物が見てみたい。
そして、花時計。今まで花壇の上を針が回るのが花時計だと思って
いたんだが、これは違うそうだ。本当の花時計は開花時間の異なっ
た数種類の花を植えて時間を知るものだった。
こういう花時計。どこかにないかな。時刻の正確さは抜きにして、
花の咲く時間で時を知るなんてロマンティックじゃないか。
昔々の目覚まし時計は時間精度が低くて、目覚まし時計呼べるよう
なものではなかったとかも面白い。
時代が進むごとに時計は小型化と正確性が求められるようになり、
腕時計も時代と共に進化していく。
今では携帯用端末を時計として使っている人が多いのか、腕時計
をしている人も少なくなった。でも、凄いんだよ、腕時計。
手首に着けられるサイズなのに、小さな小さな部品がいっぱいに
詰まっていて、しかも正確に時間を刻んでくれるんだから。
各章の間には「時」と「時計」に関するコラムもあり、知らないこと
ばかりが多くて勉強にもなった。
尚、1日が24時間なのは十二進法や六十進法を多用していたシュメール
人がバビロニアで文明を開化させたかららしい。
どれだけいろんなものを発明してるんだよ、シュメール人。天才の
集団か。
本書の表紙カバーの写真は、マリー・アントワネットが金に糸目をつ
けずに天才時計師アブラアン-ルイ・ブレゲ作らせた時計なのだが、
これ、復刻版があるんだよね。展示用で販売の予定はないようだ。
欲しいけれど、ブレゲの時計だから市販されたとしても高価過ぎて
買えないだろうな。シクシク…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
機械式時計に興味を持ち、読んでみた。人間と時間との関わり・自然を利用した日時計の時代から、最新の原子時計まで、時間・時計と人類の歩みを順に追って行けるような感じ。
第1章 時間の発見
第2章 機械式時計の発明
第3章 腕時計の誕生
第4章 電子技術で誕生したクオーツ、デジタル時計
第5章 超高精度時計と未来
・東向島にあるセイコーミュージアムに行った事がある。第1章は、そこでの展示をなぞっているような感じ。
・人類最古の時計である日時計、そこから水時計、火時計、砂時計、花時計。どれも自然のものを利用して時間を得ていた。現在のように手軽に正確な時刻が得られるのは、実は当たり前ではなかった。遊女が客の時間管理に線香時計を使っていたとか、当時のエピソードがちょくちょく出てきて面白い。
・機械式時計の仕組みの説明は、文章メインなせいでわかりづらかった。
・和時計のガラパゴス感。不定時法と定時法。もし不定時法がもう少し続いていれば、日本が時計業界の覇権を握っていたかも?
・原子時計のような高精度の時計が一体何の役に立つんだろうと思っていたが、やっとわかった。GPSで位置を割り出すためには正確な時刻情報が必要だ。原子時計よりも更に精密な光格子時計では、時空の歪みまで検出できるようになる。 -
とても詳しく書かれていた。
自分の興味が足らなかった -
人類が「時間」の存在に気付いたのは、いまから5000年以上も前のことです。
太陽の動き利用した「日時計」から始まり、周期を人工的につくりだす「機械時計」の誕生、精度に革命を起こした「クオーツ時計」、そして時間の概念を変えた「原子時計」まで、時代の最先端技術がつぎ込まれた時計の歴史を余すところなく解説します。 -
いろいろと面白かった。浅く広くって感じ。
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花時計とかかっこいい
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