- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065100653
感想・レビュー・書評
-
※このレビューでは第1-6巻を纏めて扱っています。未完の連作。
※第5-6巻は特装版を鑑賞。
※一部に性及び暴力描写、流血表現の含まれる作品です。
◆第6巻についてのレビュー(2017年6月23日投稿)
【備考】
両家合同温泉旅行。政府通知の抜道と嘘について。キスの練習という名の。頁93-94「……これが恋じゃないとしたら 人を好きになるって何なんだろう」月が綺麗ですね。第25話で厚労省職員2名の過去が語られる、熱い。ミザルイワザルキカザルの寺。
特装版の付録は別冊子『恋と嘘(第1巻・関西弁版)』。気に入っている箇所は、頁8「国(ルビ:おおさか)」、頁9「どやさどやさ」、頁34「今のはウソちゃうよ ほんまにホンマ」、第3話にてコテコテで話す女子ふたり。(ガチの関西弁あるいは大阪弁とそのノリってのはよく知らないんですが、リアリティよりはネタ重視って感じで喋ってるぽいです。なんにせよ、関西弁あるいは大阪弁が大好きな人にはめっちゃお薦めしたいやつです)
全体的に、表情に見とれる。
【ログ】
以下、前巻について過去に投稿したレビューの記録ほぼそのままを再掲します。
◆第5巻についてのレビュー(2016年11月19日投稿)
<備考>
本作全体に通底する台詞、頁12-13「目を閉じ 耳を塞ぎ 口を噤むことは出来ても …誰かを想うのを止めることは出来ない」。サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』、そして神山『攻殻機動隊S.A.C.』を想起しました。
頁90-93、2つの場面が並行する画面切替演出について、場面の選定からとても惹かれました。
頁151-152での自制心パーソン※が不意の温かい言葉によって取りみだし泣きわめき縋る姿に錯乱への隣接を感じました。
とても温かい集まりの4人だけどいずれ誰かが必ず深く傷つき崩壊する、そんな予感ばかりが滲みでる恋と嘘でした。
ところで特装版には別冊子が付属しています。内容のひとつはハロウィン短編であり、主人公の妹や準主人公の弟が登場しますが、私感としては、言いたいことが10頁ほどへ無理矢理に詰められた物語展開です。もうひとつはカラーイラスト集として割かれた15頁ほどです。
余談ですが真田莉々奈ってピカチュウに似てないですか。
※自制心の強い人間のこと。
◆第4巻についてのレビュー(2016年05月28日投稿)
<備考>
頁112-125の堰を切ったような吐露が好きです。
劇中劇、男女逆転『ロミオとジュリエット』。
◆第3巻についてのレビュー(2015年11月17日投稿)
<備考>
性知識の扱いは、ユートピア/ディストピアと現実の接する点で描かれてあるように思えました。
1巻の表紙の意味を示す場面が気に入りました。
◆第2巻についてのレビュー(2015年09月19日投稿)
<備考>
前巻からの流れを継承し少し深めるにとどまります。
作中社会事情や主人公の将来展望が多少語られます。
◆第1巻についてのレビュー(2015年01月11日投稿)
<印象>
5年間の恋とこれからの嘘と。
16歳で結婚相手を政府に指定される少子社会。
主に男性人物からの視点です。
<類別>
ロマンス、ほんの少しSF。
<脚本等>
画の項にも通じる点ですが、見せるものと見せないものを意識しているのが伝わりました。
<画等>
人物、特にその仕草や表情へ描写の重きが置かれています。
<備考>
マンガボックスで既に読んでおり、書籍も読んだ後にこのレビューを書きました。
本編に関連する書き下ろしが12頁収録されています。驚きました。詳細をみるコメント0件をすべて表示