進撃の巨人(23) (講談社コミックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1797
レビュー : 71
  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065101001

作品紹介・あらすじ

巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は、巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた。だが、名ばかりの平和は壁を越える大巨人の出現により崩れ、絶望の闘いが始まってしまう。

「獣の巨人」達との戦いの末、地下室に辿り着いたエレン達。そこで彼らは、グリシャの遺した本と記憶により、グリシャの生い立ちや壁内にやってきた真の目的を知る。そこから明らかになったのは、エレン達が相手にしているのは、これまで戦ってきた巨人よりもさらに巨大な「世界」そのものだという事実。壁の向こうに自由が無いこと、海の向こうには敵が待ち受けていることを知ったエレン達の行く末は……。

感想・レビュー・書評

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  • 前回は17巻までの感想を書いた。あの時は映画化の前に一応原作に当たっておこうと思ったからである。しかし、映画が「普通に」終わった後も物語は続き、今は起承転結の最後の時を迎えようとしている。私は漫画の多くは一巻づつ書評を書きたくないと思っている。そんなことをすれば書評数が膨大なものになるからである。ただ、この作品はこれから発行されるであろう最終巻に書評を書くと、ちょっと大論文になりそうなので、ここで「中間報告」をすることにした。

    映画版の前編の感想を書いた時に、私はこの作品世界の全体像をこのように予想した。

    これは「井の中の蛙」の話である。つまり、「大海=世界を意図的に知らないままに、一方的に、理不尽に攻撃を受ける人間がどのように行動するのか」ということのみを描いた物語である。

    巨大な壁の内側の「人類」は、近代程度の文明を維持していると思えるが、都合よく彼らには飛行機を開発する能力は失われている。映画を見る限りでは、壁の内側には数万人は生存していたように思えるが、その「引きこもり」心理状態は不思議としか思えない。100年の間に、壁の外の世界を知る方法はいくらでもあったと思う。もちろん映画の中では、「外に出た人間は帰ってこない」という台詞もある。また、唯一の脅威である巨人は生殖能力はなく、不死身で尚且つ死ぬと消滅するという「都合のいい存在」でしか扱われていない。いかにして「壁の外=世界」の認識が不可能になるのかに、一生懸命知恵を絞っているかのようだ。そして敷島隊長の「壁の内で安住するのを家畜という。嫌なら跳べ!」という台詞によって、唯一「引きこもり」から外に出る道が示される。

    「世界は残酷」。今の若者にとっては、物心ついた時から、超氷河期で、せっかく就職してもブラック企業に入ってうつ病になり、一生を壊される。生活保護を受ければパッシンクされる。どうしてそうなったか、わからないままに「世界は残酷」な「状況」のみが襲いかかる。

    だからこそ、若者に言いたい。やおら命を粗末にして「跳ぶ」前に、世界を知ろう。壁は実は無いんだ。しっかり人間を信頼して見つめれば、世界は目の前にあるんだよ。しかし、その声はおそらくこの作品世界には届かないだろう(以上映画前編感想)。

    半分は当たり、半分は当たらなかった。1番大きな誤算は、作者は行き当たりばったりではなく、最初から大きな世界を作った上で、この井の中を描いていたということだ。

    この23巻では、その大海の一部が現れる。実際、三重に築かれた壁の外側の世界は、とりあえずパラディ島という島であり、そのすぐ近くには大陸があり、マーレという国があって、パラディ島の中のテルディア人の中にある巨人能力を利用して軍事大国になっているということだ。

    しかし、陸戦では本当の世界では無敵でも、どうやら航空技術の発達で、それは過去のものになろうとしているのが、今回の世界の発達段階らしい。マーレ国内でも情報統制は行われており、パラディ島は悪魔の巣窟であり、同じエルディア人の力を借りて、「始祖の巨人奪回作戦」の途中らしい。

    等々の話が、(いつもながら)突然の展開で語られる。

    「世界は残酷」もはや、時代背景は超氷河期だけを写してはいなくて、愛国心で教育された軍国主義の時代背景も映す。だから、半分は当たっているのである。

    おそらく、ここから一挙に5巻以内で終わりそうだ。それは連載が始まり、10年(年に3冊ペース)ということになる。2013年に発行された読本で、著者は「結末は決まっている」と話す。九体の巨人は、どうなってゆくのか。世界は、ホントに争いしか手段がないのか?作者はここまでは世界を批判的に表現している。それは認めながらも、ホントに著者は世界を理解出来ているのか?私はまだまだ疑問なのである。次回は最終巻が終わった後に、コメントしたい。

  • 【グリシャの遺した本と記憶により、真実を知ったエレン達。相手にしているのは巨人よりもさらに巨大な「世界」そのものだった。壁の向こうに自由が無いことを知ったエレン達の行く末は…。】

    気になった点
    ・マーレが保有する「九つの巨人」顎、車力、鎧、獣
    ・パラディ島が保有する「九つの巨人」始祖、進撃、女型、超大型
    女型は誰が継承したのか??
    ・ライナー達の「始祖奪還計画」が始まったのは9年前
    ・超大型、女型を失ったマーレは他国と戦争中
    ・戦争の主戦場は空へ、兵器の発達と巨人一強時代の終わり
    ・巨人を生み出す力と月光の巨人は、獣の巨人の力ではなくジークの血筋によるもの。
    ・この3年間でパラディ島に向かった船32隻は、駆逐艦を含め全て消えている
    ・アッカーマン一族は巨人化学の副産物
    ・顎を偶然継承したユミルは、ガリアードに喰われた。ユミルは顎の能力を発揮していない…
    練度が関係している?
    ・車力の巨人は、2か月という長い期間、巨人化していられる
    ・腕章が逆の心的外傷を負ったエルディア兵


    まさかの3年後、マーレ編突入!!
    マーレに住むエルディア人の境遇…
    ライナー達の行いを一面的な見方で責められないように描く…
    彼等にも背負う物があった!!

    初期段階から、ここまで考えて創られた物語とは!!
    "諫山創"恐るべし!!


  • 過去編かと思ったら、むしろ時間が経過した後だった。
    こっち側の正義についても描くのズルイわー。
    ライナー、おっさんすぎて全然気づかなかった。苦労してるのね…?(/_;)

  • あ、これ調査兵団との戦いから逃れたライナーとジークの話なのね。大混乱。

    あとライナー不憫過ぎる。
    多分彼にとってマーレ側の仲間も大事だけどエレン達も大事な仲間だったのかも
    ライナーなお母さんだけが察する
    仲間を悪魔呼びしながらも思い出が頭が巡るライナーが寂しい

    エレン達と対峙したガビは何を思うのか
    どうなるのか怖い

  • やるせない気持ちでいっぱい。また少年少女が犠牲になってる。ライナーもかなり不幸な生い立ちで、同情します。ほんとにね、親の思想に染め上げるの良くない。この世界ではそうしないと殺されるのだろうけど。エルディア人の虐げられ方が凄まじ過ぎて読んでるだけでイライラしてしまいます。ライナーの母親怖いな…怨念を感じます。ガビも怖い子…犠牲者は増えない方がいいけど、そうもいかない様子。残念です。

  • 巨人の正体が明かされていく23巻。もっと単純な話かと思っていたら、どんどん複雑になっていくなあ。どこかで一から読み直さないと見落としが多分にありそう。

  • 読了

  • 島の兵士たちが、自分たちが戦っていた相手の正体を知らなかったように、
    大陸の戦士たちは、その正体を知らないまま「殺し合い」をしている。

    4年の時間が流れる間に、その真実を知った兵士たちはどう変わったのだろう?
    未だその真実を知らないままの戦士たちとでは、どちらが強いのだろう?

    おそらく「資源」という点では、閉鎖的な環境であるパラディ島は最も貧困であるのだろう。
    けれど、正統なる女王の下、全ての国民が真実を共有している彼らは、きっと国としては強いのだろう。

    しかしまあ、戦争ってよくないよな。

  • 前号で大体終わったしもう買わないつもりだったのにコンビニで見かけてつい習慣で買ってしまった。視点を変えて語り直すってことなのかしら。次は間違えないようにしたいと思う。

  • えーと…時系列が分からんぞぅ( ^ω^)

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著者プロフィール

漫画家。大分県出身。デビュー作にして代表作になった『進撃の巨人』を2009年より『別冊少年マガジン』にて連載。同作品で第35回講談社漫画賞少年部門を受賞(2011年)。

「2021年 『バイリンガル版 進撃の巨人4 Attack on Titan 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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