マイホームヒーロー(1) (ヤンマガKCスペシャル)

著者 :
  • 講談社
4.14
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本棚登録 : 312
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065101391

作品紹介・あらすじ

頼れる妻と、ちょっと反抗期気味だけど可愛い高校生の娘。鳥栖哲雄の人生はそれなりに幸せだった。娘の顔に殴打の傷を見つけるまでは。「100万の命の上に俺は立っている」の山川直輝、「サイコメトラー」「でぶせん」の朝基まさしの異色コンビが描く、罪と罰、愛と戦いの物語、開幕!

感想・レビュー・書評

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  • 鳥栖哲雄(47)は中小玩具メーカーに勤めるごくごく平凡な営業職の平社員。
    家庭的な妻と大学生の娘を持ち、趣味はミステリー小説を書くことと読むこと。
    そんな何もかもフツーすぎる冴えない中年男が、娘を食い物にするDV彼氏を衝動的に殺してしまったことから、ヤクザや半グレが出し抜き合う裏社会の陰謀に巻き込まれていく。

    まず主人公の造形がリアルすぎ。中小企業勤めのぱっとしない会社員という設定は腐るほどあるが、趣味の設定がこりすぎる。某投稿サイト(あきらかになろう……)に趣味の推理小説を投稿しているものの、評価はいまいちで一日の閲覧数は平均100PV。コミュニティ会員の人数は13人と、数字がいちいちリアルすぎる……こういうお父さん実際いそうと、細部から詰めていく。
    娘の顔に殴打痕を発見してからの流れも非常に説得力ある。自分がもし同じ状況になったらこうするだろうな、と思いきやそこからの展開は怒涛。
    この話の少々特殊なところは、主人公が一人で試行錯誤するんじゃなく、序盤で妻という強力な共犯者をゲットするところ。
    夫婦の共同作業で証拠を隠滅し殺人を隠蔽するのだが、手口の描写が凄くリアルで、実際にできそうなのが怖い。死体を処理する方法とかその後の清掃法とかリアリティありすぎて、真似するヤツがでてくるんじゃ?と不安に(そこもちゃんと予防線張ってるんだろうけど)
    主人公を怪しんで調べる恭一もいい。頭が切れる半グレメンバーと見せかけて実は……な生い立ちがわかってから、がぜん魅力が増す。鳥栖一家に助かってほしい、でも恭一に死んでほしくないジレンマでじれじれ。
    一人娘の零花もすごく真っ直ぐないい子で、なんでこんないい娘があんなクズに?と大前提で疑問符が付くのだが、彼女が親思いの優しい子であるからこそ、哲雄と歌仙に感情移入して守りたくなる。
    死体の処理方法やアリバイ作りなど、一般人ならまず思い付かない機転や知識も、「ミステリー小説好きで自分でも書いており、そのための資料調べを怠らない」哲雄の真面目な性格を下敷きにしているため、さほど不自然に感じない。
    延人の殺人に関しては落ち着き過ぎでは……?と思ったが、風呂場で解体中に吐いたのだろうか。

    一難去ったと思えばまた一難とトラブルが畳みかけ、哲雄の殺人はバレるのか、一家は無事逃げ切れるのか先が気になってしょうがない。被害者が同情の余地ないクズとして描かれてるせいもあり、読者も鳥栖一家を応援し、彼らの運命に手に汗握る。
    サスペンス的なリーダビリティーの高さもさることながら、親子愛、夫婦愛、家族愛などのテーマも含み、「守るべきものの為に罪を犯すのは是か非か」の命題を考えさせられる。歌仙が恭一の母に会いに行ったシーンは特にその印象が強く、「私の子だけは守りたいから他人の子を殺す、だから戦争は終わらないのね」の述懐がずしんとくる……。

    話が進むに従い哲雄と恭一が利害の一致でバディを組むのだが、年齢も価値観も全てが異なるおじさんと若者が、時として知恵を絞り、共闘する展開にはぶっちゃけ燃える。

    胡散臭さ爆発の歌仙の実家など、伝奇的な要素も加わってきて、話がどこに着地するのか目が離せない。

    • りまのさん
      う〜ん、なかなか に、凄い本、みたい、ですね。
      う〜ん、なかなか に、凄い本、みたい、ですね。
      2020/08/27
    • りまのさん
      まさみさんて、何者!?
      まさみさんて、何者!?
      2020/08/27
  • 2020年9月17日

  • ~3巻
    話の構成が全てで、破綻しないうちは面白くなりそう。

  • ドキドキする。オモシレー

  • 表紙から刑事ドラマっぽいハードボイルド系を想像してたんで、中身開いてナンジャコリャ感が…。自己責任なので評価はつけないけど気持ち的に★1です。

    ちょっとこれ読んでて気分悪くなったよ。死体処理の仕方なんて事細かく知る必要ないよね?ある意味、悪書指定。。

  • 娘がヤクザに目をつけられた時点で、人生が詰んだ感じがすごくしてとても面白い。
    ヤクザを殺してしまったしがない会社員、鳥栖がバレないよう死体を運び出したり処理したり、人が解体されてしまうけれど少しゆるめの雰囲気もあり、今後どういう展開になっていくのか楽しみ。
    嫁との絆も深く感じる。

  • 読了。おもしろい。

  • タイトルばっちり、設定もキャラも良い、今後も期待!

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著者プロフィール

サスペンス漫画、社会派漫画を中心に発表している。原作付きの作品が多い。代表作:『サイコメトラーEIJI』『クニミツの政』『シバトラ』(3作品ともに安童夕馬原作)他。
『クニミツの政』で2003年(平成15年度第27回)講談社漫画賞少年部門受賞。現在「週刊ヤングマガジン」で『サイコメトラーEIJI』の続編『サイコメトラー』を連載中。

「2015年 『新装版 サイコメトラーEIJI 元祖・みっちゃん登場編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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