カバチ!!!-カバチタレ!3-(16) (モーニング KC)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065101629

作品紹介・あらすじ

かつて会社員として働いていた金田だったが、悪辣な同僚のいやがらせにあい、社労士に助けられる。社労士になるという夢を抱き、やがて大野事務所で働き始めた金田の前に、再び仇敵のあの社員が現れる! 働く人々を守る金田の過去が明らかになる16巻!

感想・レビュー・書評

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  • 金目当ての残業をするブラック社員の話から入り、社労士の金田さんの生い立ちになっていく。同じくブラック社員からイジメにあい、ミスを連発する過去と、そこで知り合った社労士に惹かれて今の仕事に就くまで。これも読み応えがありました。没入できるマンガです。

  • 今回は若かりし頃の金田さんと現在社労士として働く金田さんの様子を描いた話。
    どちらの話にも共通して現れるのは、金田さんが大野事務所に入る前に働いていた会社の先輩。
    彼は相当にたちの悪い人間で仕事にやる気がない上に陰険。
    勤務時間中にパチンコをしていたのを金田さんにチクられたと勘違いし、それから様々な嫌がらせをする。
    これがかなりたちの悪い嫌がらせで一時は会社を辞めるまで追いつめられる金田さん。
    そこで登場するのが金田さんの実家に出入りしていた社労士の男性。
    彼は先輩の雇った弁護士にかけあい、金田さんの不当な異動を取り消しにまでもっていく。
    その事がきっかけになり、社労士という仕事に意義を感じた金田さんは社労士の資格をとり、大野事務所に働く事になる。
    という過去のいきさつと共に、現在金田さんの事務所にもちこまれた「ブラック社員」の案件が描かれている。
    そのブラック社員というのが過去、金田さんに嫌がらせしていた先輩でーという話。

    たちの悪い先輩ーいわゆるブラック社員を見て、ここまで自分の意見や権利を主張できるというのもすごいわ・・・と思った。
    彼のしている事は法的には正しい訳だけど、どう考えても会社に不利益をあたえているし、一緒に働いてる人の事なんて何も考えてない。
    有給をとるのは当然の権利・・・としても、周囲とのかねあいや仕事の都合で中々とれないのが実際の現状だと思う。
    少なくとも私の周囲ではそうで、彼のような心臓の強い人間ー厚顔無恥な人間はある意味すごい。
    悪知恵が働いて口もたつという人間は本当に手ごわいな・・・と思う。

    大野事務所に入ったばかりで、栄田さんとやりあう金田さんの様子を見ていると、初期の「カバチ」の金田さんを思いだした。
    そう言えば、最初の頃はこんな風に四角四面でちょっと冷たい感じだったと思う。
    ラスト1ページの上下の対比ー今の金田さんと元先輩の様子が対照的です。

  • 労働者の権利。

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著者プロフィール

1968年広島県呉市生まれ。家庭の事情で高校を中退。1983年以来、独立して生計を営み、数多くの職を経験する。1988年に法律家を志し、司法書士補助者を経て1991年に海事代理士試験に合格。同年、呉市に田島海事法務事務所をかまえ、現在まで海事代理士・行政書士として活動している。1996年より大手法律資格学校講師も経験。1999年より「モーニング」にて『カバチタレ!』、2005年より同誌にて『特上カバチ!!』、2001年より「イブニング」にて『極悪がんぼ』を連載。2009年9月より『激昂(ブチギレ)がんぼ』を連載。2013年5月より『カバチ!!!』の連載を開始した。広島県呉市在住。

「2021年 『カバチ!!!-カバチタレ!3-(39)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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