宝石の国(8) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065103630

作品紹介・あらすじ

フォス、月世界へ。月人の襲撃によって頭部を奪われたフォスにラピス・ラズリの頭部を接合し、フォスは百二年後に目覚めた。仲間を助けるため、先生の秘密を探るために、カンゴームの助力を得て、月人に連れ去られる形で月へと向かったフォス。月世界に到着後、月人たちをなで斬りにしながら突き進むフォスの前に、首領的存在が現れた。そこで語られた衝撃の情報、そして目の当たりにした光景とはーー。

感想・レビュー・書評

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  • フォス(もはやフォスなのか?)ついに月へ!!
    何もかもが想定以上のことが起こり、フォスラピスでなくても混乱します。宝石側からすれば絶望でしかない皆の最期。月人にとって宝石は装飾品でもなんでもなく、先生を動かすための駒…。発展した月で月人をまとめ「祈り」を欲する王子と交渉し、先生を動かすべく、…みんなを救うべく、先生への裏切りを決行するフォス。あたりをつけた宝石への呼びかけが功を奏すなかで、あてにしてたシンシャからの拒否、話を聞いていたアメシストの片割れ、色々と不穏な空気はありながらも、ついに月へと仲間を連れていく。

    フォスが月と宝石側から「希望」と見なされていることが面白いよね~。月人を無へと解放してくれる希望と、月人に連れさられる恐怖から救ってくれる希望。先生がなぜ宝石たちを愛するのか、王子からみれば内側の故障、とされているけど、人間が滅び、祈りだけが存在意義となってしまった機械にとっては、宝石たちの存在が救いであり希望なんじゃないかな。
    シンシャの「月人にすら好かれるお前に 孤独はわからない」の意味はいつかフォスに届くのかな。早くつづきを~

  • 起承転結でいうところの転にあたるのかな。
    世界設定が急激に語られ、同時に皆の内面も変わる、というか変化が急激に表面化する。

    おそらく、先生がまだ体験したことのないこと。それは、
    僕らの裏切りだ。

  • 考えるのをやめて正気に戻れば、忽ち身体が崩れてしまう。ヒリヒリするほどの焦燥感を覚えた。

    突き動かされるようにフォスは進み続けるけれど、いつから彼はこんなに強くなったのだろう?
    いや、本当は彼がとても脆い身体だということを知っているから、だからこそ余計に、
    今にも何かが砕け散ってしまいそうな気がして仕方ない。

    美しくて優しい彼らがお互いを傷付け合うようなことには、どうかならないで欲しい。

  • ぐわ~~~先生~~~~~~
    フォスは色々変わっちゃったけど根本単純なとこだけは変わってないのが困るようなかわいいような。

  • 真相。裏切り。激動の8巻。

  • 月人は月人なりの理由があっての行動だが、宝石サイドで話が進むからやっぱり宝石側に感情移入しがちで、月人怖いなーと思ってしまう…。

  • フォスがテキパキがんばる巻。

  • なんてこった。誰もいないじゃないの。そんな……、残念すぎる。なんか、すごく歪んだ展開になってますけど、どーなるんですか? 宝石たちは、平穏に生きていくことができるんだろうか? だけど、先生がいなくなっても、生きていけるんでしょうかね?

  • どんな作品なの?と聞かれると、面白いんだけどもにゅっとすると答えます
    世界観…!なるほど…!
    一気にお話進んだ感がありますが、どうなるのか
    そして、ダイヤの闇が深い

  • きっついな、というのが第一の感想。
    新刊読むにあたって1巻から読み返したのですが、6巻くらいからどんどん息苦しくなっていって、そしてこの展開か、という…。

    主人公がどんどん変わってしまってグラグラして、でもそれは成長、進歩でもあって、恐ろしいながらもワクワクできることでもあったけれど、
    ああ、崩壊の物語なのか、とズシンときてしまった。(フォス自身が、というより物語として。)

    まぁもちろんこの先どうなるのかはまだ分からないので結論づけるのは違うんですが、
    この巻に関しては壊す話だし、壊れる話だったなという印象。

    フォスはいつまでどこまでフォスで、
    みんなの世界がどうなってしまうのか、
    ウッ となりながらこの先を見守ろうと思います。

    ところで、発売頃に買い逃したら全然手に入らなくて、買えなかったらどうしようかと焦りました。やっぱりこの本は紙で欲しいので。アニメ化の影響なのかなぁ。こんなとこで言ってもしょうがないですが、出版社さん、今こそちゃんと売ってください…!

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著者プロフィール

投稿作『虫と歌』でアフタヌーン2006年夏の四季大賞受賞後、『星の恋人』でデビュー。初の作品集『虫と歌 市川春子作品集』が第14回手塚治虫文化賞 新生賞受賞。2作目の『25時のバカンス 市川春子作品集 2』がマンガ大賞2012の5位に選ばれる。両作品ともに、市川氏本人が単行本の装丁を手がけている。

「2022年 『宝石の国(12)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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