- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065105207
作品紹介・あらすじ
終戦直後の日本に生きる家族を縛る「血」と「土地」。19世紀末のロンドンを懸命に生きる身寄りのない少女。生きる目的を知らぬまま戦国乱世を駆け抜けた一人の青年。戦後の日本、神に愛された声を持ちながら、誰にも理解されずに生きる男の生涯。死をも知ろうとする哲学者・ソクラテス。永遠の生を持っている不思議な少年が、時代を超えて「人間」を見つめる。人間の光と闇をきらびやかに描く不朽の名作、ついに文庫化。
終戦直後の日本に生きる家族を縛る「血」と「土地」。19世紀末のロンドンを懸命に生きる身寄りのない少女。生きる目的を知らぬまま戦国乱世を駆け抜けた一人の青年。戦後の日本、神に愛された声を持ちながら、誰にも理解されずに生きる男の生涯。死をも知ろうとする哲学者・ソクラテス。永遠の生を持っている不思議な少年が、時代を超えて「人間」を見つめる。人間の光と闇をきらびやかに描く不朽の名作、ついに文庫化。
感想・レビュー・書評
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この作品は山下和美氏の人間賛歌だ。ワイド版で借りて読んだがあらためて文庫版を購入。買ってよかった。何度も読み返しながらあらためて考えさせられる。人間とは何かを。
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★4.0
様々な国や時代に現れる、金髪の不思議な少年。人間を陥れるために現れたのかと思いきや、実際には人間を知るために深層心理を探りに来ている感じ。相手が逆なでしそうなことを吹き込みながらも、結局はその対象が満たされているのが印象的。が、その反面、人間の醜い部分や狡い部分もしっかりと描き、愚かでどうしようもない種だと痛感させられる。それでも、人間には“心”というものが存在し、悔いることも赦すことも人間にしか出来ない。全5話が収録されているけれど、どれもが甲乙を付けがたい面白さ。今後の少年の成長が気になる。
著者プロフィール
山下和美の作品





