- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065105214
作品紹介・あらすじ
関口ハジメ(小5)はみんなが見えない世界を数学で解き明かしたい。そんな彼は老数学者・内田豊と出会った。天才的な才能があるハジメは内田に導かれ、才能を広げていく・・・。数学がちょっとやりたくなり、世界の見え方が変わってくる漫画、スタート。
老数学者・内田豊は出身地である米作島での講演後、ふらりと立ち寄った母校で数字と楽しく遊ぶ関口ハジメ(小5)に出会った。彼は独自の式や考えで、世界を解こうとしていた。雲の動き、木の枝の分かれ方、トンボの翅脈、自動車ナンバー、学級委員決め・・・。ハジメは見えない世界を数学で解き明かしたい。読めば、数学が少し好きになる。天才が少し好きになる。世界の見え方が変わってくる。
感想・レビュー・書評
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毛嫌いしていた数学を勉強し直したいと思い始めた。ということで、先ずはマンガから。
数学の楽しさそのものを教えてくれる予感。
物語も、好きなことを選び進むこと、好奇心を持って行くことなどが感じられて面白い。
数学ってそういう学問だったのかと、思わせてくれる良いマンガ。 -
我々の仕事は
宇宙の法 その「語り」に耳を傾けることにあります
その声は非常に小さいので
静かに耳を澄まさなければならない
自分自身が 法そのものとなるほど静かに
そこから聴こえた声を
「数」という体系で表現する
その表現を人々はー
数学と呼ぶ
世界はなぜか美しくつくられてある
その「声」が教えてくれるのは
まだ誰も見たことのない世界の姿
つまり数学は 「世界への多様な観点」を教えてくれるのです
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冒頭の文より。
数学は情緒である、岡潔をきっかけに描かれた作品。
島で育った少年。数式で埋め尽くされた廃校の壁。「世界」の端々に感じられる煌き、ゆらぎ、規則性、数式を言葉にして切り取り感じていく。
ごく普通の日常に埋もれた異質な天才の種が、その道のメンターを得て世界とつながっていく。その構造は、他漫画でいうと『ピアノの森』に似ているのかな。はじめがどう世界とつながっていくのか、(ピアノの森の阿字野先生とは違い)内田はおよそ人格者に感じられないが、二人の関係性や成長物語がハッピーエンドへ(ちゃんと)向かえるのか?全10巻。読んでみたい。 -
老いた数学者・内田豊と、故郷・米作島の少年・関口ハジメ(少年)との出会い。
独自の数式や考え方により、彼は世界を捉えようとしていた...
彼の才能に惚れ込んだ内田は、ハジメ少年を鍛えるため、自ら京都に連れて帰る。
『もっともっと数学を知りたい!』
2人の出会いは、数学界に何を呼び起こすのか?
そして、出会うもう1人の天才少年とは?
『まだ誰も見たことのない世界を、僕は見たい』 -
Dr.Stoneやはたらく細胞など子供の頃読んでおきたかったと思える漫画は多数あるが、こちらも新たにそこに追加された数学漫画。
小5男子が主人公。
数学=勉強というより、数学ってこんなに面白いんだ!と読んで新たな発見があった。
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数学好きの少年と、数学に夢破れた老数学者の話です。この作品の世界観は「基礎」とか「原理」という概念を愛してやまない人なら共感できる世界観です。
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一風変わった、数学が主題のコミック。
老数学者である内田豊は、講演に招かれて久しぶりに故郷の島を訪れる。だが講演とは名ばかりで福引やゆるキャラのイベントとの抱き合わせ。真面目に聞くものなど誰もいない。内田は激怒して会場を後にする。
実は内田には、数学を志しながらもテレビ出演で「天才数学者」ともてはやされたばかりに、肝心の数学への情熱を見失ってしまった過去があった。
さ迷い歩くうちに、かつて自分が中学生だったころ、壁に数式を書きなぐった学校にたどり着く。すでに廃校となり、校舎は荒れていた。壁に残る数式を眺めていた内田は、式が完成されていることに気づく。彼が書いた後、続きを書いた者がいるのだ。独創的でもあるが、メチャメチャな部分もある。しかしそれらには不思議に魅力があった。
校庭を見やると、1人の少年が数式を書き続けていた。
関口ハジメ。小学5年生。
あまりにも自由であまりにも突飛な展開に、思わず内田は問う。「君は数学で何をしたいのだ」
ハジメは澄んだ目で言う。「世界を全部知りたい」と。
こうして老数学者と天才少年は運命的に出会う。
1巻はほんの発端部分である。既刊は10巻まで。
老人と少年の物語は数々あるだろうし、メンター的な存在に導かれていくビルドゥングスロマンというのも数々あるだろうが、さて果たして数学って人に教えられて「成長」していくものかというあたりは少々疑問ではある。
とはいえ、挫折した老人が若き荒削りの天才を見出し、それを磨き上げていこうとする物語はなかなか魅力的なものであるかもしれない。
内田はハジメを自らが暮らす京都へ連れて行こうとする。突然の申し出に戸惑いつつも、ハジメの幸せを思い、葛藤するハジメの母の姿が魅力的。
本作の作者は特に数学に詳しいというわけではないようだが、監修に数学者(三澤大太郎:京都大学理学系研究科、数学・数理解析専攻修了)がついており、作中の数式等は監修者によるものという。
ただ、本作で描こうとしているのは、数学そのものというよりも、数学を通して世界を見たときに、ふわりと、あるいはがらりと、世界の見え方が変わる、不思議な高揚感のように思われる。
数式がわからなくても、論理が追えなくても、偉大な数学者たちが見てきた・見ている世界をちょっとだけ体験できる、そんなところを狙っている・・・のかな。
巻末に、作中に出てくる数学トピックに関する監修者の解説付き。1巻はガロアの群論とフェルマーの小定理。途中までは追えたのだけど、最後の結論でキツネにつままれた(^^;)。でも何となく雰囲気の片鱗は分かったような気がするw -
数学者が何を考え、どんな日常を送っているか、考えた事がない。でも、彼等が見ている世界、生活に触れる事ご出来たら、面白そう。自分が知っている世界は、ほんの僅かだから。新しい世界を見せてくれる作品は、素晴らしい!
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やや表現が単調であるようにも感じたが、物語の導入としては、上々の滑り出しではないでしょうか。
次巻以降に期待の持てるツカミ。 -
こんな考え方もあるんだ。数学苦手だったけど好きになれるかも
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「数学から見る世界は鮮やかだ。
天才少年ハジメの成長物語
雲の流れ、枝の分岐。世の中はなんだって数式で表せるー。小5の天才数学少年ハジメの成長をみずみずしく描くジュブナイル漫画。老数学者の導きと、友人、ライバルとの出会いで、数の世界はどこまでも広がっていく。数学って、こんなに面白かったんだ!」 -
仮に天才だったとしてもね、ちょっと無理なもんは無理だと思うんですよ。
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何が好きか、何が楽しいか。
周りに変人と思われても、自分が好きだと思ったものを大切にする。そして。その大好きなものを、少しでも、一人でもわかってくれる人が現れてくれるように、努力する。
数学を通じて世界を知る。
数学だけど、「数」は手段であって、情緒である。
というのが素敵な表現だなと思った。
世の中の正解ではなく、
自分の正解を探す旅。 -
最初に読んだときはおもしかったのに、よみかえしたらつまらない
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もちろん数学はわからん。
でも、この漫画は面白い。
ハジメのこれからが非常に楽しみである。 -
自分の中で数学ブームが来ている
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過去の数学者たちがでてきたシーン、感動して涙でた、、
数学好きな人たちが数式をみて「美しい」って言う気持ちがちょっとだけわかったかも
でも、巻末の数学の話は全くわかんなかった、、笑 -
勉強、テスト、受験としてしか数学を見て来なかったので、こんな世界を見せてくれる作品にはときめきしかありません。これから先が楽しみです。
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購入して読み。
はじめ、小5なんだな。
楽しいのが正解
これにつきる。
お母さんの「ハジメはどうしたいの?」「私はそれを知りたいのよ」というのを見習いたい…。 -
数学楽しかったなー って思い出した
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【あらすじ】
老数学者・内田豊は出身地である米作島での講演後、ふらりと立ち寄った母校で数字と楽しく遊ぶ関口ハジメ(小5)に出会った。彼は独自の式や考えで、世界を解こうとしていた。雲の動き、木の枝の分かれ方、トンボの翅脈、自動車ナンバー、学級委員決め・・・。ハジメは見えない世界を数学で解き明かしたい。読めば、数学が少し好きになる。天才が少し好きになる。世界の見え方が変わってくる。
【感想】
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数学者の老人と少年が離島で出会う。少年は数学(大学からの数学)における天才の原石を見せ、老人は彼の指導者になろうとする。そして少年はライバルになりそうな同年代の数学の天才と出会う。
老人とのやり取りからして、少年はコミュ障かあたおかかと思ったら、学級委員を卒なくこなすようなキャラだった。 -
数学が好きだったので読みましたが、あまり心は動かなかったかなぁ
心の中で、漫画的な面白さよりも数学的な面白さを期待していたせいかもしれません
でも面白いとも思ったので、次巻の展開次第かも。
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著名な老数学者の内田は、学問の上で老いを感じ始めている。故郷の島の廃校となった母校の中学校で、若き日の自分が書き綴った数式が完成されているのを見つける。誰が解いたのか。驚く内田が見つけたのは、小5の少年ハジメだった。
世の中を数式でとらえて考えるハジメ。周囲の人たちは、その才能に気付いていないが、内田は自分の住む京都でハジメを育てたいと考え、親を説得する。父親は反対するが、ハジメの中に何かを感じていた母親はハジメに判断をゆだねる。ハジメは、内田に見せられた数学の一端を「面白い」と感じ、もっと知りたいと京都へ行くことを決める。
1巻は、ここまで。もう一人の天才少年・手嶋(小6)というライバルが登場する。ハジメに自分の残りの数学人生をかける意気込みの内田との関係も、これからどうなるのか? -
老数学者・内田豊は出身地である米作島での講演後、ふらりと立ち寄った母校で数字と楽しく遊ぶ関口ハジメ(小5)に出会った。彼は独自の式や考えで、世界を解こうとしていた。読めば、数学が少し好きになる。天才が少し好きになる。世界の見え方が変わってくる。(e-hon)より
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岡潔かな。数学をめぐる珍しいコミック。序章です。
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100殺!ビブリオバトル No.72 夜の部 第10ゲーム「三位一体ビブリオバトルその2」
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すんごい面白いじゃないか。読んでるとどんどん広がっていく。お母さんのキャラもとても好き。
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年老いた数学者・内田豊が廃校になっている母校(中学)の壁に残していた数式を完成させた者がいる。関口ハジメ、小5、世界を知りたい為だけに独学で数学にのめり込む少年。ウチダはハジメを故郷の離島から連れ出し、数学の世界へ導こうとする…数学の事なんぞ全く解らなくても、好きなものに集中するハジメの生き生きとした生命力を感じるだけで面白い。独自の数式を地面に描いているハジメに声を掛けたウチダを問答無用でぶん殴る描写(集中が切れるから)、あそこで掴みはOK的に持って行かれる(笑)
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これも土井さんが教えてくれたマンガ。
テーマは数学。
これもよく考えたというか思い付いたというか……。
マンガ家さんたちの発想の豊かさに、小説は全然追いついていけてないなぁ、ですね。
自分は結局天才ではなかったし、年老いて数学の一線には立てなくなってしまった(数学って若い人のもんなんですよね、ニュートンですら、40歳以降のものはないとききます)と絶望してた老数学者が、自分の故郷の小さな島で数学の天才少年を発見します。
数学はロマンだ、いままで見えなかった世界が見えるようになる方法だ、とよくいわれましたが、かずオンチには全然ピンと来なかった……。
初めて、納得したよ。
なので、これは数学という、わくわくし、血沸き肉踊る冒険小説なんです。
小学校から買い!
こういう少数派に情報を届けるのも、司書の仕事ですからね!
2018/01/19 更新