トリック・トリップ・バケーション ~Trick Trip Vacation~虹の館の殺人パーティー (星海社FICTIONS)

著者 :
  • 星海社
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065105528

作品紹介・あらすじ

本格ミステリの王道「孤島もの」にまた一人、新たな挑戦者が登場。期待の俊英による鮮やかな謎と解決を、CLAMPによる装画が彩る

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ物の2作目。前作は高校の校内での事件だったが、今作は定番の「嵐の孤島」。まあ、新人は書いてみたくなるんだろうね。
    前作より言葉の悪ふざけが少なく、その分読み易くはなっていた。そして今回も推理合戦があるのだが、その過程が前作より面白かった。密室トリックや謎解きの論理に関しては、鋭い点と馬鹿馬鹿しい点が混合。動機は言うに及ばず。
    まだまだ荒削りだけど、取り敢えず次作も読みたくなる作家だな。

  • (ネタバレします)
    色々あった中村あきの第二作。まさか続きが出るとは。というか三作目も出たし。まあ、頑張ってほしい。

    色眼鏡で見ちゃってる部分はかなりあると思うんだけど、物語の運びとか語り口とかが、やはりなんとなく甘い…というか、なんかミス研とかで部員が試しに書いてきましたって感じのにおいがすごいする。あくまでも習作って感じなんだよなあ。
    前作に顕著だった某氏の影響も、序盤はかなり強く感じたものの途中からは抑えめ。ただ、『篩』を作るって某氏もなんかで言って無かった?
    ラストの推理合戦は相変わらず、ただ論のぶつけあいに近い印象。いくつかは浮かんだ解法だったし。まあでもそれなりに面白かった。
    しかしなーーーーーーーーラストの解決はなーーーーーーー
    「そりゃあねえや!!!」って解決だったからなーー。しかも「これはそりゃねえやの解決なんですよ、わざ、わざ」ってところを親切に書きすぎてて、「これはそりゃねえやの解決なのね!じゃあ真打は!?」って思ったらそれもまたえーーーーーーって解決だったからなーーーー。
    って思わず文体までアホの子に。
    ラストにシリーズとしての軸みたいのが明らかになったわけですが、これ、四作目以降もちゃんと続くんですか?
    まあ出たら買いますよ!頑張って!

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著者プロフィール

90年生まれ。2013年、『ロジック・ロック・フェスティバル ~Logic Lock Festival~ 探偵殺しのパラドックス』で星海社FICTIONS新人賞を受賞し、デビューする。

「2017年 『ラスト・ロスト・ジュブナイル ~Last Lost Juvenile~ 交錯のパラレルワールド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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