- 本 ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065107805
作品紹介・あらすじ
名探偵とは、直接犯人と争うことなく事件の原因を調べ謎を解く探偵だ。かつての部下は間瀬辰人についてこう語る。「メディシン吸血鬼と恐れられた漆黒のギリギリサラリーマン」と――。雑誌掲載時に大反響を呼んだハードボイルドミステリー番外編を収録。かつて新薬「JS1」をめぐって岸と対決した傑物がカムバックする!
感想・レビュー・書評
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間瀬って男、侮れない予感。
かつて新薬JS -1の不祥事でアミノ製薬を退職し、いつの間にか火箱ちゃんのいるビフィズス製薬に…。
11巻は、この間瀬がビフィズスに入る前にいた医薬新聞でのお話。
ここから少しネタバレーーーー
間瀬がとくダネ(新薬創出加算廃止)を新聞社に持ち込んだ。もと製薬会社の人間だという間瀬の正体を知った亘という記者が失踪する。
亘は実は製薬会社がPR会社に発注した記事を自身のいる医薬新聞に記事をして載せ報酬を受け取っていた。いわゆる、ステルス・マーケティング。
よだれを垂らしながらぼーっとしている(ように見える)逆瀬川さんの頭が常に高速フル回転していることを見抜いていた間瀬はスゴイ!
一歩も二歩も先を読める能力がスゴイ!
こういう展開震えるなァ。
あと病理医の誤診。
病理が誤診なんてあり得るの!?と思うが、こんな杜撰なやり方が法的に認められていればありうる、と思うしかない。
被害を被るのは患者だ。
病理医と検査技師。
優秀な技師と優秀な病理医にあたれば、あんな誤診はあり得ない。
プレパラート上の感触と長年の勘で診断を下す技師と、100%の正しい診断なんてないと言い切る病理医のコンビにあたったら……。
患者は病気については素人であり、病む当事者だ。
だからこそプロに診断を任せるのに、そのプロがこんな体たらくでは。
医者もいろいろ。
新聞もいろいろ。
長くなりそうなのでこのへんに。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「今回のことも 怒ったことも ぜったい忘れません 明日もその先も 間違えないでいきたいから」
今回も面白いなあ。
間瀬さんメインの話が、今までのフラジャイルとは違った持ち味でまたまた面白かったし、野球回も箸休め話だと思ったら以外としんみり。
病理医の為に怒る宮崎先生と患者のために怒る岸先生の2人の違いも良かった。 -
・間瀬さんカムバック!の前日譚。
相変わらずの有能さ&怖さを思い知る。
そして間瀬娘も変わらぬ愛らしさ。
・胸糞な外注病理診断エピ。
珍しく、真っ直ぐ格好良い岸先生。
森井くんのスパッと切り捨てる台詞が素晴らしい。
・閑話休題の草野球エピ。
…かと思いきや、やるせない話。しんみり。
更に最後には気になる次回への引き。
布施さんが元気そうで良かった良かった。 -
「間瀬が火箱の部下」というパワーワード。
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間瀬さん、かっこいいですね!スペック高いですね。まさか、病理から新聞社の裏側まで分かるとは思いませんでした。野球の試合はスピンオフ感満載。でも、それぞれのキャラクター感が溢れてて面白かったです。岸先生の真理が垣間見えるところ、シビれました。
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間瀬のストーリーで業界紙までツッコミが入るのか(笑)。面白い。後半は病理医の誤診について。どちらも、前巻までとは違って少しおやすみ感。でも、後につながってくるのかな?楽しみですね。
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フラジャイルはかっこいいないつも思う。
私の価値観をアップデートしてくれる。
憧れちゃう。
こんなお話を書ける人に。
著者プロフィール
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