将棋の渡辺くん(3) (ワイドKC)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 160
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065109199

作品紹介・あらすじ

将棋棋士は人類の代表! 将棋を指して生活している。懸命に勉強し、年に50局くらい戦い、勝てば笑い、負ければ自分のせい。勝ち負けだけに支配された世界。それはまるで人生の縮図だ。棋士は、どんな人たちなんだろう? 何を食べて、何時間寝ているんだろう?勝負師でも無頼でもない、リアルな将棋棋士の毎日を棋士の妻が漫画にしました。ノンフィクションです!

将棋棋士は孤独な職業です。年間数十回、勝った負けたを繰り返して、そのひとつひとつを全て自分で受け止めなきゃいけない。人生で数百回の悔しさと、同じくらいの嬉しさを噛み締めて毎日を全力で走り続ける。だから将棋棋士という生き方に、強く心惹かれるんです。そんな棋士の、ぬいぐるみに囲まれた日常を、妻が漫画にしました。

感想・レビュー・書評

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  • 渡辺明は佐藤天彦と仲良しなんですね。
    共に名人3期の実力者ですが、本年度は4期目をかけての戦いが期待できます。
    佐藤天彦がA級でトップになることが条件ですが、いよいよ藤井聡太がA級に上がって来たのでハードルは上がっています。

    この第3巻では、藤井聡太が14歳で棋士になり29連勝していることがネタになっています。
    第4巻以降で藤井聡太の登場場面が増えるのでしょうか。
    渡辺明は「お互いピークの時に対戦することはない。」と言っていますが、2019年の対戦から2勝12敗とコテンパンにやられています。
    自虐ネタになっちゃいそうですが、強いからタイトル戦を行っているので、伊奈めぐみさんがどう描くのかを楽しみにしましょう。

    将棋は実力差があると、「飛車落ち」とか「飛車角落ち」などでハンディをつけることがありますが、
    進撃の巨人の諌山創さんと、「歩が全部飛車」将棋をしたという話などが聞けて楽しめます。

    初手で指されたことがないのは?「1八香・9八香かな。」なんていう話題も興味をそそられます。
    調べてみたら、「1八飛・3八飛・4八飛・1八香・9八香・4八金」がないらしい。
    「4八金」がないんだ!(ありそうな気がするけど…)

    あとは、将棋用語ネタ:王手、成金、将棋倒し、手駒、高飛車、待った。
    「詰み」も良く使われていると思います。
    将棋が日本の生活に深く入り込んでいる証拠ですね。

  • この漫画、図書館の趣味(将棋)の棚にあるのが不思議。今回は、元棋士・桐谷七段(個人投資家の"あの"桐谷さん)の話が面白かった。31pのシュールな渡辺くんとぬいのコマは、一見の価値あり!

  • やっと藤井聡太登場(4段のころ)

  • 3巻。
    結婚式場が対局場だったときの「夕日が海に沈んだ後の夜景を眺めながら投了」エピソード、「風船の飛ぶ原理がわからないのはヤクルトファンだから」の主張などなど、最初から餡のつまったたい焼きみたいに楽しめました。
    息子さんのオンライン将棋、「必敗の局面が一瞬で必勝に」はさすが。そんなに棋力って圧倒的な差異なのかと驚愕。

    中身を確認することなく評判だけで1~3巻まとめて買ったのだがいい決断でした。そして4~6巻は既に注文かけたので届くのを待つだけ。

    あんまり面白いので母にも勧めた。今度貸してくれというので送るつもり。

  • 1-3巻まで読了。将棋の才能は賦与されたが、その代わりにそれ以外の知識は持ち去られたかのような、渡辺棋士を、妻の目から描いたノンフィクション漫画。ぬいぐるみを擬人化し対話し可愛がり、理詰めで将棋を指し、小説、映画はほぼ見ず、漫画から情報を収集、競馬をこよなく愛す。家庭内でこんなことをしてくれない、自分の身は最後は自分で守らねば…という叫びも随所にあるけど、おおむね愛をもって描かれている。元棋士で今は個人投資家で、株主優待券で生活してる桐谷さんのエピソード。一番変なところで対局した話で、香川の瀬戸内海を一望できる結婚式場で指したときのエピソード。などなど。魅力あふれる騎士たちも多数登場し、棋士の仕事の一端もうかがいしれてたのしい。

  • 残念ながら渡辺三冠が渡辺二冠になってしまいました。
    第四局を振り返ってみれは、第二局を再現することでリベンジ・挑発する、9五歩で挑発するなど積極的な進め方を行ったが、残念ながら3八銀、8六桂と逆襲を喰らってしまった。驕りがあったのかもしれないが、まだまだ研究が不十分だった面もあるのかもしれない。今年はうまくいけばもう一回対局のチャンスがあるかもしれないので、その対応策は十分に検討して欲しいな。
    さて、③については藤井四段(→七段→新棋聖)についても触れています。よもやこんなに早く対戦するとは思っていないし、ましてや冠を一つ取られるとは夢にも思わなかったことと思う。いやーーー、人生なにがあるか判りませんね。
    今回に関する報道では、多趣味である、特にサッカーの審判の話も出ていたが、最も重要なぬいに関する情報は全くなかった。やはり、渡辺二冠のイメージとマッチしていないと報道は判断したのだろう。それを説明するのもチョッと面倒くさいのだと思う。

  • どんどん楽しくなって、笑いながら読む。が、この巻は例の騒動の頃も含むのだけど、そこには触れてない。まあ当然か。天才藤井くんが登場して、あのいや~な事件などなかったかのように将棋界は賑わってるけど、あれって本当に事実無根だったのかな。そうだとしたら渡辺くんに何のお咎めもないというのはおかしいんじゃないの。まあ渡辺くんがここに描かれている通りの人ならば(多分そうだろうと思うが)、誰かを陥れようとか考えそうにないのだけど。

    それはともかく、このマンガ自体はとても面白い。月刊誌での連載で、しかも毎回6ページほどなので、次に出るのはいつになるやら、待ち遠しいなあ。

  • 渡辺棋王にサイン貰った^_^

  • 1話目からして、将棋は努力と才能という話になり、上位で戦い続ける渡辺さんの将棋感が描かれていて、「やっぱりこの人はすごい人なんだ」と、このマンガで初めて感心した(え)。

    それ以降はいつも通り、家庭生活ポンコツすぎて父親の威厳もなさそうな相変わらずの展開が(泳ぎが下手で息子に呆れられる、小さな蛇を見て奥さんを置いて逃げて奥さんに呆れられる、とか)。
    あとリアル描写渡辺さんは怖いです(笑)。

    今回はあの藤井君の話も入っています。次の巻あたりで初めて対戦した、とかあるといいなあと思っています(ちなみに次の巻がちゃんと出れば羽生さんの国民栄誉賞の話が出る予定)。

    巻末の対談は進撃の巨人の作者・諌山さんと渡辺夫婦の対談。読んでると本当にちゃんと対談したのかな……と思うぐらい流れが不自然に見えるんだけど……。ただ諌山さんには好感が持てました。こんないい人があのダークな巨人の世界を……と(コミック巻末おまけマンガはすごく面白いけど)。



    全然関係ないけど、マンガ家さんが担当さんを振り回すのはよく知られているけど、逆ってどうなんだと……。ただ、羽生さんに対談をお願いするあたり、編集者としてはなかなかだと思いますはい。本当に実現すればいいと読者として思います(打診するのはそんな失礼ではないような気がするんだけどな)。



    余談 諌山先生との対談のところに書かれてた「モノコ」が、初版だと「モナコ」になっとる……。

  • 桐谷さんはやっぱり丁寧な方だわ。藤井くんは将棋界の宝だから取り上げられてうれしい。なんだろう、羽生さんがかわいい。天彦名人もぬいの人だったのか。例の件は流石に触れないよね… 許可取りマスターこと副担当さんのおかげで版権あるものもそんなに形変わらず読めているんだな。

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