骨が腐るまで(7) (講談社コミックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 119
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065112717

作品紹介・あらすじ

“罪”には“罰”を。ならば少年たちの願いは、裁かれるべきなのか──。 さえない高校生・信太郎。彼と幼なじみの4人には、他の誰にも知られてはならない宝物があった。それは暗い洞窟に眠る、5年前に彼らが犯した大罪の証拠……。高校2年の夏、彼らの秘密に忍び寄る影が。姿なき敵の暗躍に、5人の距離が変わり始める。 とっくに血に染まったその腕で、秘密と友情は守り抜けるのか。 美麗な筆致で綴られる新世代のクライム・サスペンス開幕!!

──最後に。罪人は、ただ一つの“真実”に触れた。謎はすべて明らかになり、嘘はすべて剥がれ落ちる。人は、人を殺してはいけないんだ。殺人をめぐる物語は、このようにして閉幕する。その罪は、決して贖えるものではないけれど、この魂は、呼吸をするたびに軋むけれど、君がいるなら、背負っていける。だから、この身の望みはひとつだけ。「傍にいてください。永く、永く──」

感想・レビュー・書評

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  • 最終的には椿の告白で全ての真相が分かる結末で、
    意味有りげな変わり者の刑事と、遥のお姉ちゃん、
    謎のホームレス美女すずらん、死体に口なし北浜、
    明の苦悩や、遥の捨て身のシンへの想いなどなど、
    伏線回収にしては少々お粗末な部分も多かった、
    が、話のテーマとしては十分に面白かった、が、笑
    「やっぱり人は人を殺してはいけないんです」は
    やや陳腐に感じてしまった。まあその通りなんだけど。
    シンのお父さんの真意というか、背景も曖昧だったし。
    椿の動機も不明確というか。散々凌辱された挙句に、
    結局殺すのかと。遥の後ろ暗さもいまいち理解不能。
    でも最後のシンが社会の中で落ちぶれたと自信喪失し、
    椿に会うのを恐れていたものの希望を見出す結末は、
    簡潔だったし良かった。あと竜がひたすら良い奴。
    少し肉付けしたら映画化しても面白くなりそうな話。

  • まとめての感想になります。最初のほうは罪を犯した側のばれてないかの不安や追いつめられている焦燥感がありハラハラしましたが、ホームレスのすずらんとか出てきた辺りだれてきたかなあと…あの変わり者の刑事も結局大した活躍もしない癖に何でも知ってる風なのが何ともつまらない。最後は椿が仮出所するのを待って予定調和的な仲良しエンドですが、この人たちって結局この仲間内でしかつるめないのかなあ?なんか四人の未来に幸せはなさそう…。

  • 最終巻。椿かー。急にペラペラ話し出したな。笑った顔が怖いのはなんでだ。でも北浜先生との関係は可哀想だったな。あんな頭悪いのにバレなければこんな事にはならなかったかもしれないのに。でもあんなに狂気に満ち溢れていた信太郎も椿も最終的に人は人を殺してはいけないんだって当たり前のことを言っててなんかうーんと思ってしまった。ずっと前から遥も竜も言ってたのにね。最後のエピローグでのシンと椿の再会はなんか良かったな。印象に残った。

  • ネタバラシは本人の告白…表紙とタイトル負けで終わったなぁ。漫画に対してはどれもそれなりに面白いと思って読むのだが、登場人物全てが「キャラ付け」であり、演じてる感が抜けなくて、どんな理由があろうと「人を殺してはいけない」と言う結論に至る道程にも説得力を欠き、何かの模倣にしか見えなかった。

  • 全7巻読了。
    椿が語りだし、すべてがひとつにつながる。
    椿は真実を隠すためにひとりで背負っていたのだな…と苦しくなった。
    自首し、刑務所に服役し出所することになっても罪の意識がきえることはなかった椿。
    償いきれない罪を背負って生きていく椿と、生きる理由をなくして空っぽな自分をみじめだと思っているシンの再会シーンが印象に残った。

  • つらすぎる、でも希望も感じる結末。
    彼ら4人と、他の大人キャラクターとの間に
    ずっと深くは関わらないような隔たりが感じられて、
    結局彼らは彼らの世界で生きていたのだなぁと、
    そしてこれからも彼らで生きていくのだろうなと
    そんな気持ちになる物語でした。
    仕方がないのでしょうけれど、世から隔絶されたまま
    生きていくのであろう彼らが哀しいです(´・ω・`)。

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