- Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065117194
作品紹介・あらすじ
丘の上にある古ぼけた洋館の前に、このあたりではみかけない母親と娘が立っていました。
母親のほうは、黒ぶちのめがねをかけた一見インテリふうの女の人です。
そして娘のほうは、くせのある髪の毛が、頭のあちこちでホイップクリームみたいにとんがっている女の子です。
女の子の名前は、《はるか》といいました。
「ここが今日からわたしたちの家なの?」
はるかは、大きな目をいそがしく動かしています。
「そうよ。ちょっと古いけど、なかは、けっこういい感じなの。それに、お安く貸してもらえたしね。」
「やだ、ママ。まさかこの家、オバケがでるんじゃないでしょうね。」
はるかは思わずそうさけびました。─本文より。
【目次】
1、わたしたちの家
2、新しい出会い
3,ワロンのひみつ
4,ワロンのスープ
5,料理コーナーの大騒動
6,ナツメちゃん
7,おそろしい病
8,あそびにおいでよ!
9,ちょっとだけ、つづきのお話
シングルマザーで料理研究家のママと小四のはるかは、訳ありの古い洋館に越してきた。そこのキッチンに棲み着いていたのは、オバケ、ではなく、鍋にやどる妖精の一族、ワロン一家!ワロンお姉さんのココア、お母さんのスープにクッキー。鍋の妖精家族の不思議な美味しい魔法のお料理は、人間達の心をみるみる素敵に変えていく・・・。楽しくて美味しくて、ほろっと優しい物語。『ふたり』の福田隆浩氏、初の中学年童話シリーズ!
感想・レビュー・書評
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楽しく読めました。
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面白かった!
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ワロンという、なべの一族が、はるかの家に来て、「三くち目からの思い出スープ」を出します。三くち目から思い出が出てくるスープだから、すごいと思いました。
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はるかと母親が越して来た洋館は、何かいわくつきの建物のような感じがした。
はるかの予想通り、夕食時に急にお皿やお鍋が躍り出した! -
小学4年生のはるかと料理研究家のママ
二人が引っ越したオバケが出そうな古い洋館には、お鍋の妖精ワロンの一家が住んでいた!
ワロンが教えてくれるレシピはふしぎな力を持ったお料理ばかり
《三くちめからの思い出スープ》や《一歩のクッキー》はいったいどんな味がするのでしょう
『熱風』『ひみつ』『ふたり』の福田隆浩が初めて書いた中学年向けの童話は講談社「わくわくライブラリー」レーベルから
本書は「おなべの妖精一家」としてシリーズ化、続刊は9月発売の予定
著者プロフィール
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