地図の歴史 世界篇・日本篇 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
3.67
  • (0)
  • (8)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 115
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065117286

作品紹介・あらすじ

文字よりも古い歴史をもつといわれる地図には、その時代の人々の世界観が描かれる。それは豊かな想像力と確かな科学や測量が融合した、時代の観念の具象化だった。世界と日本それぞれに、人類はどのような観念を地図に描き、そして現実の世界とつなげようとしてきたのか。斯界の泰斗が、興味深い数多くのエピソードに160点超の豊富な図版を交えてつづる地図の歴史。長く読み継がれてきた歴史地理学の入門書、待望の文庫化!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001128048

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/741958

  • 世界史が苦手なので、世界篇を読むのに苦労しました。
    全然頭に入ってこない。

    逆に日本篇は結構自分で勉強した部分もあるので、面白く読みました。
    ただ、この本自体は2年前に出版されたものですが、底本の出版が昭和40年代という…。
    古いよ!

    2万5000分の1地形図が、まだ全国の半分しか刊行されていない。
    もちろん今は全国を網羅している。

    広域的な地図を作成するのに、リモートセンシングの技術が最新として紹介されているけれど、もちろん今ならGNSS(GPSなど)だ。
    ドローンによる測量や3Dの地図など、この本が書かれたときには想像もできなかった技術が、今、当たり前にある。
    やっぱりこういうのは、新しいのを読まないとだめだなと思った。

    だけど、一か所、とてもわくわくする記述があった。
    ちょっと長いけど抜粋します。

    ”イドリーシーの世界地図では、アジアの東南の部分に「シン(Sin)の国」、すなわち「シナの国」がある。(中略)その東にはシラと記された諸島が散在し、さらにシラの対岸にあたる、東に長く連続するアフリカの最東端のところにはワクワクが位置している。(中略)「シン(シナ)から先のところは、どのような土地かわからないが、……金を産するシラと、やはり金を産するワクワクがある」と述べている。シラ(Sila)が新羅、すなわち朝鮮半島にあたるとすれば、ワクワク(Waku waku)は倭国、すなわち日本を指すものと解され(後略)”

    これが西方の地図に日本が記載された最初の記録であるらしいです。
    ”waku waku”→”wakwoku”→”wakoku”の流れは、さもありなんと思いました。
    日本が外国で”ワクワク”と呼ばれていたなんて、なんかちょっとわくわくしませんか?
    まだ太平洋が見つかっていないときなので、日本がいきなりアフリカにあったりするのも面白かったです。

  • タイトルの通りの地図の歴史についての書籍である。

    地図は文化のバロメータだそうで、その国が作った地図の精度を見ると文化水準がわかるようだ。

    本書はまずヨーロッパでの地図の歴史を振り返り、そのあと日本の地図の歴史について説明している。

    歴史の部分は簡潔でよくわかったけれど、もう少し作図の方法についても言及してほしかった。
    現在はご存知のとおりメルカトル図法で描くのが一般的ではあるが、地図投影法はメルカトル図法だけではない。
    地図の発展には、精密な測量方法の発達と、それを描く数学的な方法の発達が必要なのだ。
    本書は歴史を記載してはいるけれど、この2点についてはほぼ言及していない。
    今後、これらが記載してある本を読みたい。

  • S49年の本だから僕が生まれた頃だ。
    世界編と日本編に分かれている。
    遥かギリシャ時代には地球が球体だと気づいていたのに、中世には忘れさられ、もう一度球体になるのは1000年後だから中世の後退は凄まじい。何事もよい方に変わるとは限らないということだ。
    日本や中国で古い地図が残っていないのは意外。とくに中国はあんなに地理誌はかかれてるのに、興味がないのか。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1907~2006。京都帝国大学史学科卒業。関西学院大学、立命館大学、京都大学、関西大学で教授職を歴任。京都大学名誉教授、人文地理学会初代会長。専門は歴史地理学。文学博士。著書『世界の縮小』『古代地理学史の研究』『古地図の世界』『古地図の博物誌』のほか、『人文地理学概説』『人文地理学概論』『人文地理・地誌辞典』『地理ハンドブック』『日本古地図大成』など、多くの共編著がある。

「2018年 『地図の歴史 世界篇・日本篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

織田武雄の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×