女は「政治」に向かないの?

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065117644

作品紹介・あらすじ

「女性活躍」が叫ばれる一方で、女性は未だ政治から遠い位置にある。野田聖子、小池百合子ら彼女たちは、なぜ政治を志し、どう壁を打ち破っていったのか。そして、女性が自分らしさを殺さずに、超・男性社会で生き抜いていくためにはどうすればいいのか。政治記者が見聞きした、女性政治家の本音と女の人生の泳ぎ方。


「女性活躍」が叫ばれる一方で、女性国会議員は約1割と未だ政治から遠い位置にある。
野田聖子、小池百合子ら彼女たちは、なぜ政治を志し、どう壁を打ち破っていったのか。
そして、女性が自分らしさを失わずに、社会で生き抜いていくためにはどうすればいいのか。
政治記者が見聞きした、女性政治家の本音と人生の泳ぎ方。

「「もう強い日本を目指さなくっていいんじゃないかと思う。人口減で、かつての高度経済成長みたいなことはありえない。でも、男性たちはその幻影を今でも追っているよね。(中略)そうじゃなくて、国民をもっと自由にしてあげたらいいと思う」 野田聖子

「かわいいね、若いねと言われているうちにいかに自分にスキルをつけるか。そこからが本当の勝負。30代、40代になって『あなたがいないと困る』と言われるようなオンリーワンになるということですね」小池百合子

7人の女性政治家たち
切り拓く女――野田聖子(総務大臣)
強かな女――小池百合子(東京都知事)
蘇る女―――辻元清美(衆議院議員)
ドラマな女――山尾志桜里(衆議院議員)
おばちゃんな女―中川智子(宝塚市市長)
普通な女――高井美穂(徳島県議)
めげない女―嘉田由紀子(元滋賀県知事)

女性の目から見れば、政治の世界の奇妙さがわかる!

感想・レビュー・書評

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  • 国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11415428

  • 女性・男性が政治に向くというより、この人間性が政治家として適しているかどうかの問題だと思う。
    少なくとも男性高齢者によって構成されるオールドボーイズネットワークに基づく政治よりは、多様なメンバーによって構成されることで社会が流動化したほうが社会の閉塞感は解消されると思う。

  • 記録

  • 野田聖子、小池百合子、山尾志桜里、辻本清美、中川智子、高井美穂、嘉田由紀子という7人の女性政治家の生き方や政治家としての活動を紹介している。1冊で7人だから各人にそれほど分量が割かれているわけではないけど、けっこう読み応えがある。
    なるほどと思える人選ではあるけど、一方で取り上げている7人以外にも名を知られた女性政治家はいる。そのなかでこの7人はどことなく共通するものが感じられないだろうか。信念の人、努力の人、転んでも起きる人という印象だ。朝日新聞の女性編集委員を務める著者が「これだ。根拠のない楽観主義、自己肯定感。成功する女性政治家はみな、これを持っている。何であっても成功するにはこの自己肯定感が大事なのだろう」(p.70)と述べているがうなずける。
    私にとっては好感(あるいは関心)をもっている人ばかりだったので、読めばそれぞれがあっぱれな人物に思えてくる。そういう人も政治家(でもある)人生のなかで、ずっと一筋でいるわけではない。覚悟が決めたり、どこかで一皮むける体験をしていることが彼女たちを打たれ強くぶれない人にしているのではないかと思う。中央の政治家だけでなく、中川智子、高井美穂といった地方に戻った政治家も取り上げている。中央や上を目指すばかりでなく、おかれた場所に地に足をつけて生きてい柔軟な姿を示しているのもこの本の価値だと思う。
    ただ、この書題はどうなの。『女は「政治」に向かないの?』って……向かないはずじゃないじゃん。向かないとしたら向くようにしないといけないよね。

  • 312.1

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著者プロフィール

1968年東京生まれ。東京大学文学部卒業。ロンドン政治経済学院修士。朝日新聞編集委員。朝日新聞入社後、政治部、経済部、AERA編集部などを経て現職。著書に『コーヒーを味わうように民主主義をつくりこむ――日常と政治が隣り合う場所』(現代書館)、『ゆっくりやさしく社会を変える――NPOで輝く女たち』『女は「政治」に向かないの?』(以上、講談社)、『女子プロレスラー小畑千代――闘う女の戦後史』(岩波書店)、『不思議の国会・政界用語ノート』(さくら舎)など。

「2021年 『クラウドファンディングで社会をつくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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