「片頭痛」からの卒業 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 145
感想 : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065117699

作品紹介・あらすじ

本人にしか痛みがわからない。
画像診断では原因がわからない。
そして繰り返して起きて生活に支障が出る。
こんな「慢性頭痛」に悩むすべての人の人生をラクにできないものか……。著者はこう願い続けて頭痛研究と臨床を続けてきた世界的名医のひとりです。
本書は「片頭痛」をはじめ「緊張型頭痛」「群発頭痛」などに分類される「慢性頭痛」を中心に、予防の仕方、治療、クスリとのつきあい方など、頭痛治療の最前線を平易にまとめました。
著者が編み出した「頭痛ダイアリー」の活用法から、自分で頭痛をラクにできる「頭痛体操」、頭痛になりにくい生活習慣の新常識、頭痛と脳の不思議な関係まで、症例別に徹底解説しています。
読んだその日から、読者の頭痛がグッと軽くなる1冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 頭痛とは、が少し分かった
    しかし患者の頭痛証言の記載が豊富で、読んでいると頭が痛くなる気がしてくるのは参った
    とにかく騙されたと思って頭痛体操はしばらく続けてみようと思う


  •  読みやすかった。
     対処療法ではなく、根本的解決をしようとしてくれている本だった。

     偏頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛が3大頭痛でそれぞれ痛みやしんどさに特徴がある。
     他の疾患からの頭痛も疑う必要あり。

     頭痛にも色んな種類があること、それによって対処法も違うこと、結局頭痛も生活習慣を正すことから始めなければならないことがわかった。

  • ぼくは片頭痛と緊張型頭痛があり、子どもの頃からずっと悩まされてきました。メカニズムや対処法などが解説された本がないかなと手に取った一冊。頭痛医療の第一線で活躍されている先生だけあって、自身の研究に加えて患者さんとの対話の中で発見した内容も多く、かなり面白く読めた。
    片頭痛というタイトルだけど、緊張型頭痛、群発頭痛、そして薬物乱用頭痛にも多く触れられているのもいいね。それぞれの特徴がはっきり理解できたのはうれしい。別の病気が原因の二次性頭痛の基礎も解説されていて、とても参考になった。

    片頭痛に効果があるトリプタンという薬の解説も読めてよかった。片頭痛のメカニズムをしっかり解説してくれているので、薬の効果や飲むタイミングの重要性を深く理解できた。また、薬での治療だけではなく、普段の生活をどう過ごすかも大切なポイントなんだなと。ぼくも頭痛ダイアリーをつけ始めることにした。患者さんと接する中で判明した片頭痛の圧痛点の話も興味深かった。頭痛体操は簡単なのでこちらも始めてみようかと思う。
    まだ頭痛に関しては謎も多い分野ではあるんだけど、これほどの情熱を持って研究されている方がいるということだけでも心強く感じるね。

  • 自分の頭痛に関しては解決できたような出来ていないような?複合型の場合の解決法を知りたかった。

  • 偏頭痛の第一線の状況が、よくわかる

  • 片頭痛に悩まされてますが、片頭痛のメカニズムや予防する為の体操が載せてあったり、大脳生理学の研究では片頭痛に安らぎを与えるのは緑色と言う研究報告がなされている事等、これまでの研究でどんな事が解明されてきたかを知っておくだけでも心強くなれるので、片頭痛持ちの人は一度は読んでおく事をお勧めします。

    セロトニンが…と小難しいそう話だけではなく、
    片頭痛と偏頭痛の違い、聖パウロ、後白河上皇と言った歴史上の人物の片頭痛にまつわるエピソードや樋口一葉や芥川龍之介『歯車』と言った片頭痛を題材にした小説の紹介まで、これであなたも片頭痛通!?

  • 頭痛には悩まされてきました。今も漢方を飲み続けてます。でも、最近回数が少し減ってきたかな。
    本のタイトルのように卒業したいと思い、手に取りました。スマトリプタンに対する恐怖がやわらぎました。
    我慢せず、必要なタイミングで飲もうと思います。体操も気がついたらやるようにしています。
    とても勉強になりました。

  • 頭痛の勉強です・・

  •  片頭痛って本当につらいです。私は20年近く悩まされており、この本を手に取りました。
    著者は医者であり、何人もの患者さんを診て頭痛を3種類に分類し、それぞれの特徴を挙げております。頭痛の仕組みが大変わかりやすく書かれています。

     読みながら当てはまることがいくつもあり、私だけではなくこんなにたくさんの方々が同じ思いをし、苦しんでおられることを知り、なんだか少し安心しました。

     頭痛対策として、薬だけに頼らずに体操を推奨しており、読後は毎日欠かさず行うようにしてます。肩が凝りだしたときやパソコン、スマホでの目の疲れ、また気圧の変化があるときなどこの頭痛体操をしておれば痛みがマシになります。

     今まで生活に支障が出て、またあの痛みがくるのではないかと恐怖心で気持ちの疲れもあったのですが、この頭痛体操をしているとタイトル通り片頭痛から卒業できそうな感じです。
     
    図書館スタッフ(学園前):ぬこ

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    帝塚山大学図書館OPAC
    https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/876111

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00260218

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著者プロフィール

坂井文彦/埼玉精神神経センター内、神経内科・埼玉国際頭痛センター、センター長。日本頭痛学会の元理事長など重職を歴任。長年に渡り、日本の慢性頭痛医療を進化させてきた。なかでも『頭痛ダイアリー』の活用・研究では高い成果を上げており、全国の専門医が治療に取り入れている。

「2023年 『まんがでわかる片頭痛の治し方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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