- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065119099
作品紹介・あらすじ
2015年に発売され、2018年2月に100万部を突破した『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)。その監修を務めた今泉忠明さんは、お父さん、お兄さん、そして息子さんともに動物学者という、三代にわたるエリート動物一家の一員です。
その今泉さんが、自らの生い立ち、父に誘われるがまま動物の生態調査にのめり込んでいった青春時代、ニホンカワウソやイリオモテヤマネコと接近・遭遇するための奮闘など、動物学者として歩まれた経緯を余すことなく語ります。
お父さんが持ち帰るコウモリやヘビやネズミがうろちょろする我が家、学者のお父さんの指導で、山にこもってトラップでネズミを捕まえる日々、捕まえたほ乳類を剥製にする訓練を受けた小学生時代、あれよあれよという間に動物の生態調査に引きこまれていった大学生時代、そして好きなことを仕事にして走り続けている今現在……。
今泉さんの根底に流れるのは、動物を対象として観察することで、生き物の共生とは何か、人間とはどんな動物なのかを考える学者としての態度です。その魅力的な生き方のすべてを、この一冊に詰め込みました。
動物が大好きなんだけど、それを仕事にするにはどうすればいいんだろう? って悩んでいる子どもたちは必見! 動物とつきあう一生がどのようなものなのか、今泉さんからレクチャーしてもらいましょう。
感想・レビュー・書評
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今泉という名前を見ると 吉典さんを思い出します。
子供の頃読みました。
読んだというより 猫関係の本だったと思います。
忠明さんも 気がつけばお父さんの後を追いかけるように
動物学者になっていました。
フィールドが好きなのは血筋なのか
それとも子供の頃から慣れ親しんだからなのか
わかりませんが 良い環境で育っていますね。
学生向けの図書だったので とてもわかりやすく書かれていました。
こういう風に情熱を向けられるものがあるって
いいですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小学生向け?なのか、字が大きく読みやすかったです。
動物学者の先生がどういう日常を過ごされていたのかも細かく記載があり興味深かったです。
イリオモテヤマネコの発見から新種登録の過程はワクワクしたし、その後のベンガルヤマネコやツシマヤマネコとのDNAの面からの類似については、そういう観点からも考察するんだと感心しました。
小学生とかが、夏休みとかに読んだら将来の夢が変わっちゃうかもしれない、面白い本でした。 -
小学生高学年くらいを対象に書かれているため漢字にルビがふってあり文章も平易である。しかし内容は動物好きがいつのまにか学者になっているようすや動物観察や野外調査のおもしろさ伝えるもので、それがとても楽しい。
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動物学者の著者が、小中学生向きに書いたなぜ親兄弟と同じ動物学者になったかを振り返って示しています。
GPS もなくフィルムカメラを使っての野生動物の調査は、想像以上に大変でスリルも溢れている。それを越える魅力が伝わる。 -
2021.07.27
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動物学者の今泉先生が動物学者になるまで。
動物学者の父と兄。親子三代ってすごい!
そして生活は想像以上に幼少から動物一色で驚きました。
小学生から父親と山へ標本採取へ行き、自宅で動物標本作成の手伝いまで。あまりに本格的だし、自宅にいる動物もコウモリ、ヘビ、ネズミ、モモンガ、リス…と実に様々。
イリオモテヤマネコ発見エピソードには興奮したし、色んなことが興味深く面白かった♪
『科学は自由であるべき』
という言葉が印象的でした。
児童書で読みやすいので子どもたちにも読んでほしい1冊。
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児童書だが、大人でも充分ためになる。
特に、富士山の小屋で遭遇した、「得体の知れないモノ」の話は中々ない経験というか、修羅場というか。
著者のハシビロコウをまとめた雑誌などもお気に入りです。 -
どうしたら「動物学者」になれるんだろう。お金は誰がくれるのだろう。職業としての動物学者になる方法について、答えてくれそうで答えてくれない。そういう意味では「バッタを倒しにアフリカへ」のほうが役に立つ?かも。こっちは昆虫学者だけど。
「動物が好きな人」と、「動物のことを調べるのが好きな人」は違う。生き物としての動物に感情移入する人は、動物を捕まえて標本にはできないだろう。子供向けに書かれた本のようだが、そのへんが子供に伝わるのだろうか?
著者プロフィール
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