天国大魔境(1) (アフタヌーンKC)

  • 講談社
3.91
  • (52)
  • (84)
  • (61)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 1139
感想 : 61
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065119761

作品紹介・あらすじ

美しい壁に囲まれた世界で暮らす子供たち。少年・トキオはある日、「外の外に行きたいですか?」というメッセージを受け取る。一方、外では、マルとおねえちゃんがサバイバル生活をしながら、天国を求めて、魔境となった世界を旅している。未来の日本を「あね散歩」。二つの世界を縦横無尽に行き来する、超才・石黒正数最新作、極大スケールでスタート!!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 下界から隔絶された「天国」と、過酷な終末世界。
    対比の妙を楽しみつつ、でも天国側も決してただの保護施設ではないよねきっと……?

    物語が動くごとに視点がズームアウトしていくように世界設定が明らかになっていくような感覚で1巻を読み終えた。
    どこまでが読者にだけ伏せられてる情報で、どこまでが登場人物も知らないことなのか……そんなハラハラした緊張感がある。

  • "「ところで さっきから気になってたんだけど おねえちゃん 頭に縫った痕があるね」
    「あるよ……昔大ケガした時手術されたから」
    「あとここにハゲがある」
    「ウソつけ」
    「ここここ」
    「ホントだ!!きみが苦労させるからだよ〜〜」
    「俺のせいかよ!」"[p.113]

    「天国」の子供達に対する性別や身体能力への違和感とか、マルが怪物を倒す手段とか、キルコが最後に明かした話とか、人間を食べる得体のしれない化け物とか色々と謎が詰まってて楽しい。
    トキオの顔とマルの顔、タラオの身体の傷跡とミクラサンの身体の傷跡という繋がり。ミミヒメとキルコも似ている気がする。
    第1話の扉絵、壊れた天国の壁の外側から天国を見ているようにも見えるね。そして表紙絵と対になっているようにも見える。
    コナの描いた絵も意味深で気になる。

    「天国大魔境」特集 石黒正数インタビュー コミックナタリー
    https://natalie.mu/comic/pp/tengokudaimakyo
    南方研究所作成のアニメPV
    http://afternoon.moae.jp/news/4473
    https://www.youtube.com/watch?v=b34p204HQO0

  • マンガメディアの特質としての同時進行性。その中での青田刈り。リアルやバガボンドの続きが読みたい身としては、そしてドキドキしながら3月のライオンやワンピースを待つ身としてはうまくこのメディアが進化していくことを願うしかないけど。まだ作者の言うように導入だからねえ。それを表彰されても。

  • 石黒先生の姉萌え
    いつもの日常系とは舞台が変わったSF

  • 気づいたことの羅列です。

    天国(?)側の連中の名前、トキオ(10)にミミヒメ(30)、クク(99)にコナ(57)と、番号になってるね。でも、タラオやらアンズやらと、数字でないのもある。崩壊した世界での人工キッズみたいな感じだろうか。(ベタ)
    ついでに、マルを連れてきたミクラって(39)だ。ということは、天国出身なのだろうか。だとすれば、マルも(0)みたいなところがある気がする。

    「僕は18……いや、20かな」は、巻末の「僕男なんだ」と繋がるのね。レース中に弟を轢き殺したレーサー・竹早桐子は、弟とは2歳差だったんだろう。そのときに手術をしたのが、「先生」もしくは「医者」?なんで弟くんは探しているんだろう。

    まだまだ後になって読み返すとわかる伏線があるんだろうな。楽しみにしています。

  • 石黒さんの、ポストアポカリプスであろう日本で旅するコンビ、及びそれと並列して語られる「壁」の中の世界の話し。単純に読めば中に向かって進んでいると思うんだけど、はたしてそんな分かりやすいのか否か。
    衝撃の告白があったけど、世紀末覇者な感じではなく、何とも日本的なポストアポカリプスだった、かも。

  • 初版 帯

  • すごい作品だってことを伝えたいのに、 語彙力が足りなくて伝えられない

  • 大本命

  • 伏線が散りばめられている。
    続きが気になる!

全61件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1977年生まれ、福井県出身。
2000年、『ヒーロー』でアフタヌーン四季賞秋の四季賞を受賞しデビュー。
2005年から『それでも町は廻っている』の連載開始、2010年にテレビアニメ化、2013年に第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。『木曜日のフルット』『外天楼』『ネムルバカ』など、幅広いジャンルを手掛ける。『天国大魔境』が「このマンガがすごい! 2019」オトコ編第1位にランクイン、2023年4月よりテレビアニメも放送された。

「2023年 『天国大魔境(9)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石黒正数の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×