- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065120057
作品紹介・あらすじ
読んでも読んでも忘れてしまう。だから読書が嫌になる……本を読むすべての人を悩ませるこの大問題を、人気書評家がやさしく解決!
感想・レビュー・書評
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タイトルどおり、読んでも読んでも忘れてしまうため、このブクログを始めた。
が、数年後に感想を読み返してもうすらぼんやりしか思い出せなかったり、まったく思いだせない本も多かったので、読み直すか、それとも…。と悩んでいたら目に入ったので借りた。
結論から言うと、人間は忘れる生き物なんだから、忘れてしまう…と悩んでも仕方ないわよ。と諭されたw
読んで内容が覚えられない…と自己否定に走る必要は全くない。
だって忘れるのが当たり前だから、開き直ってしまえ。
→マインドフルネスの考え方
だいたい忘れるのって、ミステリなどの小説なんだよね。
色々と犯人が複雑なトリックを仕掛けたり、主人公が悩んだりしたのは覚えてても、登場人物の名前や、詳細な流れは覚えていない。
だが、それで十分だと著者は言う。大切なのは1%のかけら。
◇読書コンプレックス
忘れてしまった…と落ち込むのは、内容を忘れることが良くないことという思いが根底にあること。
読書習慣がついてきたからこそ、自分への期待値も高くなり、欲が出て覚えなきゃ、忘れないようにしなきゃと思う。
→そこから人より劣っているのではという不安や、また忘れたという小さな自分への失望が積み重なり、読書コンプレックスになる
ただ、自分は一律そうかというとそれだけではないと思う。理解力の低さに落ち込むことはもちろんあるが、昔は覚えられたのに忘れてしまう=老化への恐怖もある気がする。
◇著者のいう1%のかけら
大切なのは漠然とした感動を得ること
→小さな断片が大きなものを与えてくれる。
→忘れてもいいから読み続けることで、コツをつかんで覚えることが増える。
→不快に思った、感動したという心に忠実になることで自分の価値観をカスタマイズしていく
→視野を広げるために興味のない本をあえて読んでみる
◇覚える内容はひとそれぞれ
著者がすすめる読書シチュエーションを記載しているが、覚える習慣というより、読書習慣をつけるための話。
・書店ウォーキングメソッド…ジャケ買いすると、元を取ろうと必死で読む…前半と矛盾してないか?読書習慣に刺激を与えるための話っぽい
・山手線でよむ、高尾山で読む、地下鉄のホームで読む…シチュエーションを使いこなす。。。読むにはいいけど記憶するにはあまり向かないかも。
・周りの風景と本の内容を紐づける…旅行記や歴史本ならいいかも?
・朝起きてすぐ10分読書…続きが気になる状態で終わるので集中できるとあるが、うっかりそのまま読んで遅刻しそうだからこれも自分的にはいまいち…。
やはり記憶にはアウトプット3回が自分にはベストなので、読んでメモをとり、ブクログにまとめ、誰かに本の内容を読書会などで発表するのが覚えるのに最適だとわかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
忘れない方法を期待して読むといけないけれども、言わんとしていることはわかる。本なんか忘れて当たり前。一番いいのは、目次をコピーして、その目次の上か下かに、どういうことだったか、自分なりに注釈を入れる。目次全部の注釈が書けたら、その注釈すべてを貫く共通点を自分の思考で考える。そうすると、その本を一生忘れない。どういう本かを説明できる。ただし、この本にはそういうことは書いておらず、「忘れてもいいよ」と言っていると思う。
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本を読まなければならないと思いつつ、読む習慣がありませんでした。過去に「本を読む意味」についての本を読みましたがいまいちピンときませんでした。本書は解説がとても分かりやすく特に1パーセントの欠片を見つけ出すというフレーズが好きです。読んでも忘れてしまうのは当たり前のことですが、忘れないようにするにはどんな方法があるのか筆者の経験から提案をしてくれます。本を読む意欲がなくなったときに本書のページをめくりたいです。
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ページ数も100Pちょっと、文章も平易な表現で書かれているので
読みやすい本です。
「1冊の本から1%のカケラを見つけられれば、その読書は成功。」
この一言は読書が苦手な方に心の支えになると思います。
印南さんの書籍は、どれも「読書が苦手」と感じる方を励ましてくれる
優しい本の読み方を教えてくれます。
本の内容は忘れること、という前提で読む。
読書という経験が1歩前に進んだという大事な経験。
自分のペースで、楽しい読書ができるように応援してくれる、そんな1冊です。 -
タイトル通りの本。読書がつらい人に向けて、ありのままで読書を楽しめるよう心のケアになっている。
ただ、自分自身多くの本を読み、その中の多くを忘れてきているが、読書において特に著者が想定する強迫観念を持った読者ではないので、とりわけ新しい発見はなかった。読書に関しては読書好きの人が色々な読書術に関して既に本を書いているが、それらと読み比べてもいまいち物足りない感じであった。
個人的には読書をすることに何らかの制限がない限りは、自分の読みたい時に、読みたい場所で、読みたいように読むのがいいと考えている。その中で、何か一言刺さるものがあればいいし、仮になくても気にせず、また次の興味に惹かれて読書の旅を続けていけばいいのである。 -
自分自身が読んでもすぐ忘れてしまう人間なので本書を手に取ってみました。
新書というと取っ付きにくい印象を持っていましたが、終始難しい語句を使用せずやわらかい文章だったことが好印象です。
「忘れてしまうことは人間なので仕方がない」と最初から現実を見せられるものの、その中でどうやって自分が心を動かせたフレーズや文章を記憶に残すのかの方法を「例示した方法を強制せずに」私達読者が見つけていく手がかりをさまざま紹介していくような流れが好きでした。
ただ、本書を書かれている方は仕事として読書をされている方の為、趣味で主に小説しか読まない人間からすると受け入れられない考え方も勿論ありました。小説を主に読む方であれば、特に2章辺りでちょっと違うなと感じる方が多そうです。
小説とビジネス書、啓発本等、それぞれに読むスタンスが違うと私は思うので、それこそ本書に対しては「自分が心を動かした部分だけ」を存分に活かしていく位の距離感で向き合うのが良さそうです。私にとっては、読むことに対してつまづいたり、趣味が義務になり始めた頃に立ち返りたい本だなと感じました。 -
自分には合わないと思い途中からは流し読みをした。
自分に合ったスタイルで本を読むことを大事にしたいと思った。 -
忘れても問題ない、覚えられなくて当たり前、というスタンスで、全部記憶するより「1%のかけら」を残す方が大切と説く。忘れてしまうことが悩みでこの本を手に取った人にとっては身も蓋もないといえばそれまでだが、普段気負って読書してしまう人には参考になるのかもしれない。
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図書館で借りた。結論としては、本の内容は忘れてもいいとのこと。覚えられないことを認め、気楽に楽しみながら読む。数をこなしていけば、リズム感が生まれ忘れることが少なくなる。本は汚すものとあったが、自分はキレイに読みたい派なのでその部分は反論させていただく。覚えられないということは、これから覚える余地があるということ。読む場所を変えたりして印象に残すようにするなど、忘れないようにする工夫が必要。読書について、肩の力が抜け、楽しんで読もうと思った。
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図書館で借りた。
私には必要なかった。
著者プロフィール
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