砕かれたハリルホジッチ・プラン 日本サッカーにビジョンはあるか? (星海社新書)

著者 :
  • 星海社
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本棚登録 : 214
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065122402

作品紹介・あらすじ

志半ばでW杯への道を絶たれたハリルホジッチ。彼はいかに戦い、日本サッカーに何を残したのか。解任に正当性はあったのか。緊急出版

感想・レビュー・書評

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  • 『砕かれたハリルホジッチプラン』読了。めちゃくちゃ面白かった!ハリルなら、どう戦ったのかは、気になるところ。霜田さんのインタビューが入っているのもそそりますね。
    五百さんの分析力の確かさにも舌を巻きます。

    本当の事を言えば、ハリルホジッチの代表がやっていたサッカーは好きではないのですが、ハリルホジッチが良い監督であり今までで一番熱心に日本代表の強化に取り組んだ人だというのは分かりました。
    「誰がこの名将を殺したのか? 」はなかなかに響く。

  •  ワールドカップ直前に解任されたヴァヒド・ハリルホジッチ監督についてを主題にした一冊であり、歴代の日本サッカーの強化の歴史を皮切りに現代サッカーをかみ砕いて説明している名著である。
     本当に名著と言って過言でない一冊だ。ワールドカップ目前での出版はタイムリーであり、解任の一件もあって世間的にも大いに注目された一冊であったが、タイトルから来る空騒ぎではなく読むに相応しい内容を備えた良著であった。
     現代サッカーを基本のきから概説した内容は論理的であり、その論理構造は実に堅牢である。
     あくまで新書として軽い気持ちで読むこともできるが、何度も再読し咀嚼することでサッカー観をアップデートできる、ライトなサッカーファンにとって待望の一冊だろう。
     そして、最後に収録されているハリルホジッチ監督を招聘した霜田氏へのインタビューは、貴重な一次資料であり、エモーショナルな内容でもある。ここだけでも千円を払う価値のある内容だ。

     総じて良質な一冊であり、ワールドカップ後の今でも読む価値のある一冊である。文句なしに星五つで評価したい。
     ワールドカップイヤーに発売されたサッカー本としては、間違いなく最上位の一冊だろう。
     また、これからワールドカップでの日本を分析した次なる一冊が出る。こちらにも期待したい。


     なお、著者へのインタビューがネット上で見られるので、参考までにリンクしておく。
     こちらもまたなかなか楽しい内容なので、興味のある方にはお勧めしたい。

    『砕かれたハリルホジッチ・プラン』完成の舞台裏
    https://note.mu/regista13/n/n6c67f4be90ae

  • 題名の割に丁寧にハンス・オフト時代~ザッケローニ時代までの日本代表の戦術的進化を解説し、そのうえでのハリル体制を読み解く本。
    日本代表の戦術進化内容について非常に丁寧に書かれている為、それだけでも今となっても読む意味合いは残されていると思う。
    ただこの本の一番興味深い所は、元技術委員長で監督抜擢をした霜田氏へのインタビューだろう。
    ハリルがなぜ選ばれ、そして解任されたかを伺うには十分な内容でそこだけでも本書を読む意味がある。
    と、皮肉ではあるが今となってはそういう目線で読んでしまう著書になっている。

  • 再読。確かにホームのオーストラリア戦は今でも記憶に残っているぐらいの快勝だった。西野監督は西野監督で結果を出してくれたが、10回やってあの結果になるのは1回あるかないかレベルの出来だったと思う。そういう意味では、ハリルジャパンの挑戦も見たかった。

  • 現代サッカーの戦術など、詳しいことはほとんど知らなかったので、その基本的な解説も含めてとてもおもしろく読めた。

  • 下手に結果が出てしまった故にうやむやにされつつあるハリルホジッチ監督の解任。具体的な戦略論も混ぜつつ振り返ってくれるこの本(筆者)は今の日本にとって貴重な存在。

  • この内容が正しかったら、元日本代表でテレビに出演している人たちや協会含め世界からどんだけ遅れてるんだって言うことになる。

  • 何事にも検証が必要だわな。
    結果オーライにしたままではいけません。

  • 久しぶりにロジカルな本に出会えたなあと思う1冊だった。

    ハリルホジッチジャパンでロシアに向かうはずが、本書の入稿直前に解任になり、ロシアではこのような戦い方をしていたのではないかということと、これまでの歩みの総括をまとめた本であった。

    内容としては、これまでの日本代表の歴史、アルジェリア代表とドイツ代表(ブラジルW杯)の分析、アジア予選のオーストラリア代表との戦いの分析、サッカーのエリア、デュエルの意味するところ、戦略ー作戦-戦術などを含めた総括をしている。

    そのうえで日本サッカーに未来はあるのかという視点で考えて、ハリルホジッチを招聘した霜田正浩氏のインタビューなどを通じて、日本協会の問題も追及している。

    外国人監督とのコミュニケーションというのはなかなか難しいですね。論理的だけでも、モチベーションはあがらないだろうし、文化も異なるし。いろいろと考えさせられた1冊だった。

  • 代表戦くらいしか観戦しない自分にとって、W杯直線の解任だけが印象に残るハリルホジッチが何をやりたかったのかを確認したくて購入。
    特に欧州サッカーを冷静かつ論理的にフォローする層(サッカークラスタ)が、ハリルジャパンをどう見たかの一考察が分かりやすく解説されていて、期待を大きく上回った。これほどの解説を当時全く見聞きすることなかったことが、日本のサッカーレベルを表しているようで残念感が増す。
    日本サッカー協会はサッカーを愛する人たちへの回答を、真摯な姿勢と実務で示すべき。

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著者プロフィール

サッカー分析家、シナリオライター、プランナー。1969年横浜市生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、株式会社セガ・エンタープライゼス(現株式会社セガゲームス)に入社。2006年に独立・起業し、有限会社スタジオモナドを設立。ゲームを中心とした企画・シナリオ制作を行うかたわら、『VICTORY SPORTS』『footballista』などにサッカー分析記事を寄稿する。初の単著『砕かれたハリルホジッチ・プラン 日本サッカーにビジョンはあるか?』(星海社新書)は、濃密かつ明晰な試合分析からサッカーという競技の本質にまで迫り、日本のサッカー批評の新しい地平を切り拓くものとして高い評価を集めた。Twitter ID:@500zoo

「2018年 『サムライブルーの勝利と敗北 サッカーロシアW杯日本代表・全試合戦術完全解析』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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