- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065123393
作品紹介・あらすじ
昭和史研究者の第一人者が、はじめて石原莞爾論をまとめた。東條英機、瀬島龍三、吉田茂など本人や側近から「昭和の闇」を再検証する
感想・レビュー・書評
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面白いけど、昭和史の基礎知識が必須です。
私は勉強不足だったので、携帯で調べつつ読みました。
あの時代、あの事件の生き証人からインタビューしているので迫力がある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読了。
七つの謎なのに主な登場人物は六名(笑)。そして何故この六名を怪物としてピックアップしたのか、その基準は良く分からない。
実際、怪物?といえるのは石原莞爾と瀬島隆三、登場場面は少ないが牛島辰熊くらいだろう。
だが、昭和を語るうえで重要だと思われる人物の評伝を通して、戦前~戦後を俯瞰する、という試みは成功しているように思える。
但し、特段新たな発見は無い。 -
このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。
とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。
1218/12/4 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/729301 -
最近長らく船戸与一の「満州国演義」シリーズを読んでいて、そこに出てくる人物の実像にも触れられそうだと読んでみた。論じているのは、東条英機、石原莞爾、犬養毅(犬養道子)、渡辺錠太郎(渡辺和子)、瀬島龍三、吉田茂といった面々。
一番面白かったのは石原莞爾(とそれを追い落とそうとする東条英機)。この人のことはもっと知ってみたい。この人が東条英機を凌いでいたら昭和12年あたり以降の日本はどうなっていただろうと思わされる。石原と吉田茂が対していたらどうなっていただろうかとか、なかった日本史を思ってしまう。
また、目からうろこが落ちるような話としては、二・二六事件のとき目の前で父を殺され、後年シスターになった渡辺和子が、著者が「お父上の命を奪った人間が悪いのではない。もっと大きな構図があり、その中で事件が起こったということでしょうか。そのような考えに達しているということになるのでしょうか」と問うたのに対し、「二・二六事件は、私にとって赦しの対象からは外れています」とこたえたこと(p.175)。赦しきれないことを渡辺もずっと抱えて生きてきたのだろう。あまりなことはしてはいけないなと感じたしだい。 -
石原完爾を知りたくて、手に取りましたが、あまりにもマニアックな内容で、途中から断念しました!瀬島龍三のスパイ説も始めて知りました、
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面白かった。石原莞爾の印象が変わった。瀬島隆三という人を初めて知った。
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東条英機や吉田茂など6人の人物にフォーカスして、昭和前期の歴史を読み解いた本。
本書は関係者への取材や文献記録などをもとに、昭和前期(戦前)に起こった出来事に関係する6人の人物を中心にして昭和前期の歴史をひもといていきます。
歴史から教訓を導き出すことは、未来をより良くするために必要なこと。私たちは昭和前期の歴史から何を学ぶべきか。何を教訓にすべきか。そのことを本書は教えてくれます。
著者プロフィール
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