昭和の怪物 七つの謎 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 363
レビュー : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065123393

作品紹介・あらすじ

昭和史研究者の第一人者が、はじめて石原莞爾論をまとめた。東條英機、瀬島龍三、吉田茂など本人や側近から「昭和の闇」を再検証する

感想・レビュー・書評

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  • 読了。
    七つの謎なのに主な登場人物は六名(笑)。そして何故この六名を怪物としてピックアップしたのか、その基準は良く分からない。
    実際、怪物?といえるのは石原莞爾と瀬島隆三、登場場面は少ないが牛島辰熊くらいだろう。
    だが、昭和を語るうえで重要だと思われる人物の評伝を通して、戦前~戦後を俯瞰する、という試みは成功しているように思える。
    但し、特段新たな発見は無い。

  • 瀬島龍三の事が書いてあるので買ったが、今まで詳しく知らないままになっていた石原莞爾についても知ることが出来て良かった。他にも犬養毅の孫娘、二・二六事件で銃殺された渡辺錠太郎の末娘にスポットを当てて、歴史を紐解いている。犬養毅は話せばわかるなんて言ってなかったんだ、、、興味深いエピソードも多数ありとても面白い。

  • このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。
    とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。

    1218/12/4

  • 東條英機、石原莞爾、犬養毅、渡辺和子、瀬島龍三
    吉田茂

  • 著者がいままで書いてきた評伝のために40年以上に渡る取材で得た約4000人分の証言から書かれた7つ「随筆」.

    対象は東條英機、、石原莞爾、犬養毅、渡辺和子、瀬島龍三、吉田茂で石原のみ2話となっている.渡辺和子は226事件で殺害された渡辺錠太郎陸軍教育総監の娘で,その話はまったく初見であったし,犬養毅と瀬島龍三についてもよく知らなかったのでこの辺はまあまあ興味深かったが,東條と石原についてはそれほど斬新な切り口でもないような気がした.1次資料による史実も改竄されているかもよという話は肝に銘じたい.

    いまどき新書にしては一文が長くて一読しただけでは何が言いたいのか理解できないところがあった(たとえば「Aは事実を隠して,信頼されていないBを憎んでいた」のように「事実を隠して」がAなのかBなのか誤解しかねないような文が多い).続刊も出ているようだがどうなんだろう.

    いまさらだが保阪氏の著作は意外と読んだことがなかったことに気づいた.

  • 昭和史は私の世代の歴史教育では把握し難いものがあって、あまりよくわかっていないため、本書は興味深く読んだ。側近へのインタビューを通じて提示されるそれぞれの人物像が新鮮。良いところ(悪いところ)ばかりでないのが良い。一部救いのない人もいるが…

  • 戦中のことが勉強になった。
    話が飛んだりするんで、時系列的に整理するのが難しい感じやったけど、憲法改正が国会で大きな問題になっとる中、大平洋戦争のことは日本人として知っておいた方がいいかな、と思って読んでみた。もっと知っておかんならんなぁ。

  • 東条英機、石原莞爾、犬養毅、瀬島龍三、吉田茂たち昭和を代表する人物たちについての驚くような事実。東条が首相になった理由、東条と石原の確執の遠因、石橋が日中戦争・太平洋戦争に反対の立場だったこと、犬養毅が最後に放った言葉「話せば分かる」は実際には「話を聴こう」だったとの孫・犬養道子の証言。犬養一族の前で犬養について話をする著者への道子の反応は実に興味深い。道子は日本人のありのままの姿を見ようとしているためとの著者の感想が瀬島のソ連スパイ説の真相と大きな嘘の数々、小説「不毛地帯」の壹岐正に自分を重ねようとして日付まで嘘をついていた!吉田茂にとっての憲法9条の重要性。著者の冷静な視線での記述が鋭く歴史の陰の部分を明るみに出してくれているように感じる。

  • 教科書で学ぶ歴史は、ほんの一断面に過ぎず、その評価は常に変化、進化していく、そんなことを思い知らされる。
    思い込みによる認識を排し、多面的に物事をみることの大切さを改めて感じさせられる。

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著者プロフィール

1939(昭和14)年北海道生まれ。現代史研究家、ノンフィクション作家。同志社大学文学部卒。1972年『死なう団事件』で作家デビュー。2004年個人誌『昭和史講座』の刊行により菊池寛賞受賞。2017年『ナショナリズムの昭和』で和辻哲郎文化賞を受賞。近現代史の実証的研究をつづけ、これまで約4000人から証言を得ている。『陸軍省軍務局と日米開戦』『あの戦争は何だったのか』『昭和史の大河を往く』シリーズなど著書多数。

「2018年 『昭和の怪物 七つの謎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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