古事記 日本のはじまり

  • 講談社
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本棚登録 : 94
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065123782

作品紹介・あらすじ

「ふたりは天と地の境にかかっている天浮橋の上に出かけていき、天沼矛を下につっこみ、どろどろとした油のようなものをぐりぐりとかきまわしました。」イザナギ、イザナミの国づくりから、黄泉の国、天岩屋、八俣の大蛇、稲羽の白うさぎ、など有名な日本の神様たちの奇想天外な物語を斉藤洋の楽しい語り口と高畠純の迫力の挿絵で楽しむ、いちばん面白い日本の神話、古事記の決定版!


不朽の名作『ルドルフとイッパイアッテナ』や大ヒット中「おばけずかんシリーズ」の作者であり、著書が300冊を超える児童文学の第一人者、斉藤洋と国際的絵本画家、高畠純のコラボレーションでおくる、 日本のはじまり、日本の神様たちの物語。いちばん面白い子どものための「古事記」決定版!

目次
      はじめに
    一 イザナギとイザナミの国づくり
    二 黄泉国
    三 イザナギのみそぎ
    四 アマテラスとスサノヲのうけい
    五 天岩戸
    六 スサノヲの追放と五穀
    七 八俣の大蛇
    八 稲羽のシロウサギ
    九 ねらわれたオオナムヂ
    十 スサノヲの計略
   十一 オオナムヂの根堅洲国脱出
   十二 キキジのひたづかい
   十三 国ゆずり
      ひとまずのおわりに
「大地はただよっているばかりで、だれかが住めるというものではない。おまえたちはふたりで、大地をしっかりしたものにして、大地をしっかりしたものにして、国をつくりなさい」 
ふたりは天と地の境にかかっている天浮橋の上に出かけていき、天沼矛を下につっこみ、どろどろとした油のようなものをぐりぐりとかきまわしました。
 ぐりぐりとかきまぜているうちに、天沼矛のまわりがかたまっていきました。そこでふたりは、いったん天沼矛をどろどろから引っぱりあげました。
 天沼矛のさきには、かたまりかけたどろどろがくっついています。天沼矛が引きあげられたひょうしに、そのどろどろがボットン、ボットンと落ちました。それがどんどんつもって、そこに島ができました。
その島は淤能碁呂島と名づけられました。
 こうして最初の島ができあがったので、イザナギとイザナミは天浮橋から淤能碁呂島におりていきました。
 島だけあっても住めません。やはり、ふたりが住むには御殿が必要です。
 ふたりは太い柱を立てて、広い御殿を作りました。
──本文より。

感想・レビュー・書評

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  • 著者のツッコミ付きなので、大まかな流れと内容は別のもので知ってからの方がいいかも。
    他だしとてもわかりやすく、内容が入ってきやすく、個人的に好き。
    ニギギがでてくるところまで。

  • 古事記を、読むことは大変だと思っていたがこの本は児童向けに書かれているだけあって内容がわかりやすかった。、

  • 児童書コーナーに置いてあった本
    入口の文章から既に古事記の世界に入りやすく、子供だけでなく古事記を知らない人にも読みやすい
    私自身、何冊か古事記の本を読んだ後に読んだのもあり一気に読み進めることが出来た
    所々に著者の主観的な疑問が載っている
    古事記を読むうちに、私も同じような疑問を抱いていたのでとても共感した
    →なぜスサノオはイザナミに会いに行く前にアマテラスに報告しに行こうと考えたのか
    →イザナミは死んで黄泉の国に行ったのにオオクニヌシは生きたまま根の堅洲国に行けたのは何故か、など

  • 小学生が古事記の内容を知るのに、読みやすい本。
    ところどころ著者の私見が入っている。

  • 日本神話のなかでも有名な話を13話。著者がわかりやすく書き下ろす。著者の感想のような文章が付くのはいかがなものか?読者にゆだねましょう。たとえ低学年向きとはいえ…

  • わかりやすく、内容も適宜エピソードを取捨選択して、コンパクトにまとめられています。
    ところどころで、ストーリー展開の矛盾が筆者によりつっこまれたりするのが特徴的だと思いました。

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著者プロフィール

1952年、東京都生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。1986年、『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞受賞、同作でデビュー。1988年、『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞受賞。2013年、『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞受賞。「どうわがいっぱい」シリーズの作品に、「もぐら」シリーズ、「ペンギン」シリーズなどがある。

「2022年 『がっこうのおばけずかん シールブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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