- Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065124253
作品紹介・あらすじ
「はやぶさの目」とよばれる、気鋭の恐竜学者・小林快次氏が恐竜学者としての道のりを、恐竜少年とよばれた少年時代から、「はやぶさの目」とよばれ、数々の大発見をなしとげるようになった現在まで、あますところなく語りつくしました。
・恐竜少年あらわる
・悩み続けた留学1年目
・研究者としての第一歩
・恐竜発見の醍醐味
・これからの恐竜研究
恐竜学者にあこがれる子ども達の必読書です!
感想・レビュー・書評
-
恐竜好きの浪人中の息子に連れられて、小林先生の
講演に参加しました。その際に息子が持っていた
本を借りてよみました。
息子は、小林先生のことを尊敬していて
北大に入りたいと思っていた時もあったようで。
今でも、大学院は北大に行って博物館で小林先生と学びたいと思っているそうです。
講演会の後に先生から、この本にサインをもらって
北大に来ないの?受験がんばって!と言われた息子は
その日は、(その日から?)勉強の態度が少しは変わったようです。
人の力ってすごいなあと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新進気鋭の恐竜学者の自伝。ふとしたことから化石採集にはまった少年が、紆余曲折を経て、「恐竜探検家」となるまでが、等身大に描かれている。小中学生向けっぽいが、大人が読んでも楽しめるし、ためになる。恐竜という対象の魅力、また、(恐竜研究に限らない)研究職の面白さが伝わってきた。「人は段階的に成長する」という指摘にも得心した。
-
日本の恐竜研究者で、今もっとも熱いのが、この小林快次北大准教授である。ムカワ竜という日本で初の恐竜全身骨格を発表したときの、日本でもこんなに立派な恐竜がいたんだ!という衝撃は誰もが感じたことと思う。
本書は、恐竜の紹介本ではなく、恐竜研究者である小林快次氏の自己紹介である。おそらく、恐竜研究者にはどうやって成るのか?という問い合わせが多いのだろう。
それに答えるように、子供のころ、学生、アメリカ留学と大学院生、いまの研究生活、と余すことなく写真やイラストを交えながら描写している。
優秀な人間ではないが、ひとつのことに集中し諦めずに進む姿勢が氏の今を支えてきたと述べているが、恐竜研究者を目指す人にとっては、励みであると同時に厳しい道であることも読み取れることと思う。
小林氏というか先生には、今後も恐竜の研究成果を発信して、ぜひとも世の中のファンの期待に応え続けてほしいものである。
-
ロマンチック!
読みながらわくわくした。
道は拓けるのだと、勇気をもらえる。
むかわの恐竜のことも少し触れていた。 -
小林先生が恐竜博士になったきっかけがわかる本。
先生に勧められて、博物館の発掘ツアーに参加して、なんとなく断り切れなくて…
そんな流され流され続けて行った恐竜研究だったけど、このままなんとなくでいいのか?と思った。
そこで、英語を猛勉強してアメリカの大学に入り直す。
何回も何回もダメ出しされても、へこたれず論文を書き続ける。
普通は、
「恐竜好きなんだ。
ティラノサウルス、プテラノドン、トリケラトプス…」
と、ただ知識を持っているだけの恐竜マニアになってしまうもの。
だけど、自分は何をしたいか。そのためには、何を本気になって取り組まなければならないのか?
それをしっかり考え、実際に実行できたから、恐竜博士として大きな発見をする素敵な人生になったんだろう。
私も昔は好きなものがあったなぁ。と少し懐かしい淋しい気持ちが出てしまった。
大学生の小林君が思い立ったように、何かに一生懸命になることをしてみたいと思う。
そうそう、恐竜博士になってからのことは少ししか書いてなかったから、そのうち続編が出るのか!? -
一途に好きという事が、職業に繋がる。他との交流が自己を支えてくれる。でも、ベースになるのは、本人の努力。凄い人生。
-
小林快次先生の意外な一面を知ることができ、おもしろかった!
-
大人が読んでも面白い。言葉や漢字は子どもの事を考えた作りだと思いますが、良い意味で著者が子ども扱いをしていない。将来、恐竜学者(だけでなく、何か)を目指す人に向けて、言葉を届けようとしている印象を受けました。
この本の中に書いてあったのですが、ある科学者は地球上に生命が生まれてから今まで五回、大量絶滅があったと言います。一番新しい大量絶滅は6600万年前です。しかし、今までで最も早く生物が絶滅しているのは現代だとか。著者は恐竜の絶滅を知り、そこから人間の知恵で人類の未来をよりよくできる、と言います。
恐竜から現代の地球まで、興味深い話が続きます。
恐竜に関心がない人も、読み始めてしまえば楽しく読んでもらえると思いますし、ちょっと恐竜のことが気になってくるのでは。