宇宙の「果て」になにがあるのか 最新天文学が描く、時間と空間の終わり (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
3.44
  • (6)
  • (15)
  • (13)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 235
感想 : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065124994

作品紹介・あらすじ

「宇宙の果て」に科学はどこまで迫っているのか。 「ビッグバン」や「インフレーション」は本当にあったのか? 「ダークマター」「ダークエネルギー」とはいったい何なのか? 最新の宇宙物理学から見えてきた我々の住む宇宙の姿と、そこに残された大きな謎を詳細に解説する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み

  • ■視点

    「宇宙の果て」とは空間だけでなく時間方向も考えて、「遠方・過去・未来」の3方向に向かって宇宙はどこまで広がるのか、という問題になる。
    18




    前半で過去=観測可能な宇宙の果て
    最後で未来の話


    ●第9章 宇宙の将来、宇宙論の将来

    暗黒エネルギーによる宇宙膨張の加速
    222


    人類にとっての究極の危機は陽子崩壊

    10^34年経つと陽子が崩壊

    われわれの生命活動を担う物質がすべて消滅してしまう
    宇宙に残されるのは、光(電磁波)とニュートリノ、ブラックホール程度。暗黒物質も残っているかもしれない。われわれが生き延びるには、それらのみを利用した生命体に進化する必要がある。
    228

  • わかりやすくおもしろい

  • ふむ

  • 信州大学の所蔵はこちらです☆
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB14358155

  • 宇宙の進化、現在のわかっていることがわかりやすく書いてある本。果ては未知なる世界。

  • 複数の"宇宙の果て"に関して基礎的なところからよくまとまっていて良かった.

  • タイトルは「引き」であるので、内容はどんぴしゃりではないが、宇宙の何がわかっていて何がわかっていないか、これからの課題など、素人としては十分な内容だった。また、著者は一般向けに書くのはこれが初めてというが、用語の説明も丁寧で、わかりやすく、コンパクトにまとまっていて心がくじけなかった。ありがとうございます。

  • 18.7.19 日経新聞 広告

  • ド文系の視点からレビューさせて頂きます。
    ふと夜空を見上げて「うわあ~星がキレイだなあ~~」と思って終わってしまう身です。

    端的に申し上げますと、入門書ではありません。その道の知識皆無の人間が何の準備もなく読み始めると撃沈します(たぶん)。
    自分はあまりの分からなさに悲しくなってニュートンライトを買ってきました…ありがとうニュートンプレスさん……
    ものすごく噛み砕いて説明して下さっているんだなというのはなんとなく分かるのですが、「これが○○である」と言われても○○がどういうもので前後の説明から何故その結論に至るのかが直感的に分からないのです。うちゅうはいけいほうしゃ…??

    逆に基礎の基礎が少しでも頭に入っているとめちゃくちゃ面白いです。
    雑談を交えつつフランクに宇宙のことを語ってくれるので、まるで大学の講堂で講義を受けているかのような錯覚に陥ります。同時に宇宙論におけるとてつもない時間感覚にくらくらしました。人間はちっぽけだ。

全29件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1971年、愛知県生まれ。1998年、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。国立天文台助手、プリンストン大学客員研究員、京都大学准教授などを経て、現在は東京大学大学院理学系研究科天文学専攻教授。専門は天文学、宇宙物理学(特に、宇宙論、銀河形成や高エネルギー天体物理学)。観測を意識した理論的な研究が主体。著書に『新・天文学事典』(共著、講談社ブルーバックス)『宇宙の「果て」になにがあるのか』(講談社ブルーバックス)など。

「2021年 『爆発する宇宙 138億年の宇宙進化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

戸谷友則の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×