宇宙の「果て」になにがあるのか 最新天文学が描く、時間と空間の終わり (ブルーバックス)
- 講談社 (2018年7月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065124994
作品紹介・あらすじ
「宇宙の果て」に科学はどこまで迫っているのか。 「ビッグバン」や「インフレーション」は本当にあったのか? 「ダークマター」「ダークエネルギー」とはいったい何なのか? 最新の宇宙物理学から見えてきた我々の住む宇宙の姿と、そこに残された大きな謎を詳細に解説する。
感想・レビュー・書評
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ワタクシ最近とみに宇宙論が好きで、仕事リタイアしたら大学行って宇宙論の勉強したいと割とガチで思っています。この広大な宇宙のことを考えてるのに、ビッグバン突き詰めていくとめっちゃミクロな素粒子の話になっちゃうとか、ダークマターの正体を探っていくとやっぱり素粒子の話になっちゃうとか、アインシュタインが自分では「生涯最大の失敗」と言ってたらしい宇宙定数がダークエネルギーに関係してるかもしれないとか、不思議というか、ロマンがあると思いませんか。
本書は「宇宙の果て」がテーマで、中身はちょっと我々素人がこのテーマから期待するような内容とは少し違うのですが(とはいえ、どうして違ってしまうのかの説明はちゃんとされています)、宇宙論の色々なトピックが網羅されていて、ほんの少しガンダムやスターウォーズのネタもぶっ込まれていて読みやすかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
古本市でふと手に取った本。期待を良い方に裏切られ、非常に面白かった。
宇宙が膨張しても自分は膨張しないとか、ビッグバンの直後のインフレーションは普通の膨張とは全く違うとか、ダークエネルギーに関してはまともな仮説すらないとか、色々知らないことがあるのがわかった。
今後十年ほどでダークマターが観測される可能性があるというのも知らなかった。ニュースを楽しみにしたい。 -
宇宙の成り立ちから更には今後人類が挑戦しなければならない、もしくは打ち止めになりそうな宇宙の果てを見渡した本。途中の科学お馴染みギャグやボヤキもたまらなく面白い
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■視点
「宇宙の果て」とは空間だけでなく時間方向も考えて、「遠方・過去・未来」の3方向に向かって宇宙はどこまで広がるのか、という問題になる。
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前半で過去=観測可能な宇宙の果て
最後で未来の話
●第9章 宇宙の将来、宇宙論の将来
暗黒エネルギーによる宇宙膨張の加速
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人類にとっての究極の危機は陽子崩壊
10^34年経つと陽子が崩壊
われわれの生命活動を担う物質がすべて消滅してしまう
宇宙に残されるのは、光(電磁波)とニュートリノ、ブラックホール程度。暗黒物質も残っているかもしれない。われわれが生き延びるには、それらのみを利用した生命体に進化する必要がある。
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わかりやすくおもしろい
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宇宙の進化、現在のわかっていることがわかりやすく書いてある本。果ては未知なる世界。
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複数の"宇宙の果て"に関して基礎的なところからよくまとまっていて良かった.