教養としての物理学入門 (KS物理専門書)

  • 講談社
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本棚登録 : 24
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065125274

作品紹介・あらすじ

身近な話題からはじめ、物理の基本法則まで到達できるテキスト。物理に苦手意識がある学生も無理なく学べる!教養向けテキストとして使用しやすいように、16章構成で図版をカラーにした。

特徴
・本文の内容をより深く理解できるようにコラムを用意した。コラムには、「Focus」「参考」「発展」の3種類がある。「Focus」は本文にそくした物理学の解説である。本文で紹介された現象をより深く理解することができる。「参考」は理解の一助となる話題を提供している。「発展」はより進んだ内容を紹介している。
・各章に章末問題がある。本文やコラムに関係している問題で、数値を入れるだけのやさしい問題から,解説文を読んでそれを応用する問題までさまざまである。一度は章末問題に挑戦していただきたい。解答を見るだけでも学ぶこともあるだろう。

主な内容
第1章 宇宙のビックヒストリー ― 宇宙・太陽系の始まりと終わり
第2章 地球とエネルギー    ― エネルギー概念の導入
第3章 自動車の物理学   ― 運動量と摩擦力
第4章 転倒の物理学   ― 力のモーメント
第5章 航空機の物理学   ― 流体力学入門
第6章 IH調理器の物理学   ― 電磁誘導による渦電流
第7章 色彩の物理学   ― 光
第8章 太陽光発電の物理学  ― 光電効果と半導体
第9章 電池の物理学   ― 化学反応ポテンシャル
第10章 生命とエネルギー   ― 熱力学入門
第11章 お風呂の物理学   ― 熱平衡と熱放射
第12章 エントロピーと社会  ― エントロピー増大則
第13章 楽器の物理学   ― 振動・波動
第14章 原子力発電と物理学  ― 核壊変
第15章 医療機器の物理学  ― CT・MRI・PET
第16章 化学反応と物理学  ― 量子力学の視点

感想・レビュー・書評

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  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1334937

  • 図書館で借りた。物理難しい

  • 大学初年次教養課程の授業を担当することの多い著者によって書かれた入門的教科書。理系でも物理の基礎的な学力が乏しい新入生や、興味・関心の乏しい学生に、いかに興味を喚起しつつ物理学的思考を持ってもらうかに主眼が置かれていて、従来の物理の教科書の構成とはかなり異なる意欲的な教科書になっている。各章のタイトルは、「宇宙のビッグヒストリー」だとか「転倒の物理学」「自動車の物理学」「飛行機の物理学」「IH調理器の物理学」「太陽光の物理学」「電池の物理学」「生命維持とエネルギー」「エントロピーと社会」などなど、学生が興味を持てるような題材を入り口に、物理学の各分野の知識を紹介している。大学の授業回数におおよそ合わせて16章で構成されていて、授業に使うのには便利そう。かなり幅広いテーマを説明する入門書なので、もちろんそれぞれの内容は大雑把です。いわゆる文系向けではなく、理系の学生が自然現象や工学的内容を俯瞰的に眺めるのに適していると思う。全般的にとても興味深い教科書になっていると思います。ただ残念なのは、明らかな間違いが数多く見られる点。入門書なので厳密性を犠牲にするのは仕方ないとしても、単なる誤記ではなく物理学としての説明が明らかに間違っているのは問題。著者の理解不足か。次版で訂正されることを期待したい。

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著者プロフィール

東海大学理学部物理学科 講師

「2018年 『教養としての物理学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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