- 講談社 (2018年8月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784065125540
作品紹介・あらすじ
【2020年10月2日(金)映画公開!】
W主演 佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS)&橋本環奈
小説は、好きですか?
今、この文章を読んでいるあなたのおかげで、生み出された物語があるのだと、あなたに知ってほしい。
あなたのせいで、もう書けない。親友から小説の価値を否定されてしまった成瀬。書店を経営する両親や、学校の友人とも衝突を繰り返す彼女は、物語が人の心を動かすのは錯覚だと思い知る。一方、続刊の意義を問う小余綾とすれ違う一也は、ある選択を迫られていた。小説はどうして、なんのために紡がれるのだろう。私たちはなぜ物語を求めるのか。あなたがいるから生まれた物語。
みんなの感想まとめ
物語が人の心を動かすのは錯覚かもしれないというテーマが、深い葛藤を通じて描かれています。登場人物たちの悩みや人間関係が織りなす青春の中に、創作や読者の役割についての鋭い考察が潜んでいます。特に、海賊版...
感想・レビュー・書評
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小説の神様の続巻
上下巻となっています。
登場人物はそのままに、今回は成瀬の描写が多くなっています。
上巻です
相変わらずの卑屈さ満載
成瀬の卑屈さが気が重くなる..(笑)
合作の続編に悩む詩織
そんな詩織と一也の仲もますます盛り上がります。
つきあいそうでつきあわないのね。
上巻では、海賊版について語られています。
下巻でも語られていますが、海賊版含めて、今の我々は情報がタダだと思っている。
そして、そんな読者が作者を創作者を殺してしまう。
さらには出版業界をつぶしてしまう。
SNSの罵詈雑言だけではなく、経済的に殺してしまうことになります。
古本屋や図書館を利用している自分も、創作者を殺すことに加担していることになるのか..
そんな、創作者・作者が売れる・売れないは売れっ子作家の天月に言わせれば「運」
そして、マーケティングとマネタイズ(メディア化)がポイントとも言っています。
これ、今の小説の問題をあぶりだしているように感じました。
翻って、自分はどうなのか?
なぜ、小説を読むのか?
物語に、何を期待しているのか?
意外に深い(笑)
下巻に続きます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人間関係や教室でのカースト、文芸部での悩みなど、爽やかな青春小説を装っているが、その実はそれを上回るほど創作の深みという底無し沼にはまった感覚に陥ってしまった。
タイトルの『あなたを読む物語』この「あなた」は誰を指しているのだろう?
物語の中の読者(あなた)と成瀬の友達の真中(あなた)の心、そして今この作品を読んでいる私(あなた)、フィクションなのに現実と物語の境界が曖昧になってくる。
世界はそれほど美しくない、物語はただのエンタメでしかなかった。
物語は人の心を動かさない。
絶望的な台詞は本が好きな人にとっては悲しい言葉だ。
主人公、著者の葛藤が現実味を帯びてひしひしと伝わってくる
天月彼方の「本が売れるのは運と流行りに乗ること」この台詞が『文豪社長になる』の芥川と菊池寛のエピソードを彷彿させる。
芥川は文章の美しい芸術的な純文学で本作の主人公が目指した物語。
菊池寛は大衆文学(エンタメ)で「生活第一、芸術第二」と公言し大衆が面白がるような物語を追求した。
天月彼方は芥川のような美しい独りよがりな物語を否定している。
「書きたいもの」と「売れるもの」、「芥川的理想」と「菊池寛的現実」どちらを優先するか、著者や作家が感じている矛盾がこの物語で叫びのように感じるのは私だけだろうか。
九ノ里の言葉が心に残った。
「将来的に作者と物語を殺すのは読者だ」流行り物だけを追ったり、SNSに心ない言葉と評価が物語と作家を殺す行為に繋がる可能性があると思うと恐ろしくも感じた。
私たち読者の「本の向き合いかた」を試されているのかも。
あと疑問に思ったのが主人公二人の《帆舞こまに》というペンネームだ。何か意味があるのかな?
アナグラムになっていたり。
うーん分からん。
物語は無力かもしれない、それでも主人公達が壁を乗り越え最後の逆転劇を期待せずにいられない。
下巻ではきっと、どんな時も隣で寄り添ってくれるような物語をつむいでくれるだろう。
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合作小説を出した2人の高校生、小余綾と一也のその後の物語。続編を要請され、物語を書くことを巡って、再び2人は衝突する。著者ならではの濃密なタッチで若者達の懸命な生き様が描かれます。
感想は下巻で。 -
「名探偵の眼差しが好きなのよ」
なんだかすごくストンとはまった気がした。
同じ景色を見ていても、きっと違う景色が見えている人がいる。
景色でも、何気ない会話ひとつにも、読んだ本の文章にも、受け止め方で変わってくるものがある。
「そう。同じものを見ても、捉え方は人それぞれだけれど…。それでも、可能な限り、美しいものを見逃さないよう眼をこらしていたいし、大切な声を聞き逃さないように耳をそばだてていたい。わたしはいつも、自分がそう在りたいと願うの」
わたしは世界の行間を読めるだろうか。 -
ライトノベル、売れ筋の本、小説家、小説を書いたノートなど。小説が好きな人間にはたまらないキーワードがちりばめられており、読むたびに心が躍りました。大人しくて、言いたいことがうまく言えない女の子・秋乃の心理描写が繊細で、学生時代の自分に重なる部分が懐かしくて愛おしい。
わたしはこの物語がとても好きで、今回は再読だったんですが、やはり胸が熱くなりました。入院前は、自分で小説を書いて、本を作っていたので。真中さんと秋乃のやりとりに心動かされて、また本が作りたい、また小説を書きたい気持ちでいっぱいになりました。主人公が二人いて、売れない小説家の男の子とライトノベルが好きな女の子とで、作家と読者という別視点から物語を語ってくれるところも、とても面白くて気に入っています。
わたしは自分で読みたい本を書店の棚や図書館の棚から見つけて読むことが楽しい人間なのですが、それでも、書店で大展開している売れ筋のライトノベルなどを見て、読んでみたいな、と新しい作品を仕入れてくるので。読者の大多数は、「売れているから、流行っているから読む」「運のいい作品だけが読んでもらえる」という一文には、少し頷けるものがありました。
千谷君たち小説家のシビアな視点もとても参考になり、面白い一方で、罵詈雑言のコメントしか来ない、悪評ばかり、という一文に悲しくなったりもしました。感想って、難しいな、と。自分にとって面白くなかった、その本で感じた思いも、書きたいし、読書感想として読みたいし。一方で暴言ばかりが並ぶというのも、苦しいなと思いました。面白かった作品には必ずファンレターを送るようにしたい、と新しい便箋も買ってきちゃいました。
病気になり、人生が深刻な中で読む物語というのは、どこか軽くて、人の心を動かす力があるとは、言い切れないけれど。人生を労り支えるものとしてなくてはならない大切な娯楽であるとも感じました。売れ筋の本と、ライトノベルを読みたくて心が熱くなる素敵な作品でした。下巻に行きます。 -
主人公の結論だったり…あきののことだったり…
主人公2人の関係について…色々気になります! -
ふたりの後輩・成瀬秋乃が視点人物にがっつり加わり、友人関係のすれ違いや見え隠れするスクールカーストなど、おそらく作者が無視できない(それを軽視したり書き漏らすことはあってはならないと考えているだろう)テーマも内包しつつ、前作以上に「物語の力とは」をじっくり考えてしまう『小説の神様』続編。
…本作を読むとこういうレビューも考えなしにテキトーにするもんじゃあないなと思うなどする。 -
「小説の神様」の続編
そして成瀬さんの過去
千谷くんはまたラノベで繰り返されるネタをぶっ込んでくるなぁ
じゃがいも警察の元祖は田中芳樹が「マヴァール年代記」のあとがきで、本当はじゃがいもが出てくるのはおかしいけど、これだけの人口を食わすためには必要と、ファンタジーは設定を都合よく変えられるって書いてたのが初出
それに端を発して逆の意味でじゃがいもに関しては細かくツッコミを入れる人が出てきてるよね
あと、サンドウィッチ問題とか、単位の問題とかもね
個人的にはファンタジー世界の言葉を日本語に訳しているという解釈をしている
その物語でしか登場しない固有名詞を出すと物語にリアリティが出るけど、その分リーダビリティが失われるので、そこに何らかの設定的背景があればいいと思うよ
成瀬さんが違和感を覚える、マンガやラノベを低く見る人
そもそも、ラノベの定義は明確ではないけどね
人によってそれは異なる
果たしてレーベルなのか、内容なのか、設定なのか
一般文芸でもラノベみたいな物語あるものなぁ
続編を書く意義
前作で壁を乗り越えたのに、続編になると後退しているという違和感
これも捉え方次第じゃないかな?
前作で乗り越えた壁よりもさらに高い壁、もしくは違った角度の壁というパターンもある
でも、世の中にはお決まりのワンパターンを好む人がいるのも確か
まぁ、時代劇なんてテンプレがあって細部が変わってるだけなのに根強い人気があったりしますものね
海賊版サイトや違法アップロードに憤る成瀬さん
書店の娘というのもあるのだろうけど、一般の人の感覚とは違う
私も若い頃は……と振り返っても仕方がないけど
有料でも買う作品と、有料だったら買わないけど無料だったら読みたいというラインは消費者として存在する
なので、興味のない人は無料でも読まないし、果たして無料で公開されている事がどれだけ本来の権利者の利益を削っているかは不明
ま、法律に違反しているという時点でまったく擁護はできないけどね
ただ、この辺の議論は合法とされている図書館や古書店だと度々ネット上で燃えてるよね
個人的な意見としては、前述の通りお金を払ってでも摂取したいコンテンツと無料だから、安いからという理由で手を出すコンテンツの線引はある
なので、私に限って言えば、古書店や図書館で出会って買うように鳴った作家さんや作品の方が多いので、むしろプラスに働いているんだよな
まぁ、世の中には本当は買えるけど無料の方で済ませている人がいるのも確かなので、全体としての是非は言及しない
天月彼方の作品論
運がいい本が売れる
メディアミックスされると人の目につくし、より売れるようになる
なので、最初からメディアミックス狙いの小説を書くようになる
出版社が対象にしているのは、本を数冊しか読まない人がメインターゲット
作家の商売相手は出版社であって、納品した後の反応は別問題
質にこだわった作品を書くよりも、若干手を抜いた作品を量産する方が得策
読者はそこまで質の違いを感じないし、受け取る人の感受性によっては作者の意図しないところまで読み取ってくれる
自分の書きたい作品があるなら売れてからでいい
ものすごく納得してしまった
何かの受賞作と同じようなテイストで、私好みの作家さんがいるけど
何故かそれほど売れていないという不思議
確かにメディアミックスされていないなぁ
むしろ、日常の謎とかはドラマ化とかし易い作品だと思うんですけどね
売れている作品は面白いのは確かなんだけど、物語の内容は販売数ほどの差を感じないんですよね
あと、私は出版社のメインターゲットではないのですね
営業せずとも勝手に本を買う層なので
でも私の感覚として、まだまだゆるい層だと思っているんですけどね
文芸雑誌を買うようなガチ勢、新刊の単行本を買う層、文庫の新刊を発売日の2週間以内に買う人、比較的新しい文庫を買う人
私は何年前もの文庫を買う人くらいの段階でしょうか?
なので、売れ行きを気にする購買層ではない
やはり今作もテーマは、物語に人を変える力はあるのか?でしょうか
小説は読み手の能動的な能力が必要
作者の想いを受け取るためには同じくらいの熱量が必要
作品を読んでいるはずの読者による攻撃
物語のメッセージは人を変えないのでは?という疑問
ここからどう結末に繋がるのか気になる -
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今回もいろいろぶっこんできたね、相沢さん…。
このご時世にこのレーベルから出して、ここまで言わせるか、と。
相変わらず、誰にも感情移入はできはいけれど、悲しくも納得してしまう。
物語を殺すのは読者。
だから、わたしはいつまでも、いつも、誰かにとっての九ノ里でありたいと願う。
小説は好きだし、物語も好き。
できれば手抜きではなく全力で書いたものが読みたいし、全力で書かせてあげられる読者でありたいものです。
与えられた添加物まみれの餌に食いつく飼い犬じゃなく、自ら獲物を探して仕留めるハイエナでいたいものよ。
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好きな作家さんのシリーズ2作目。
子供の時から年に百冊前後だから、結構な小説を読んだと思うけど、いつもその小説から滲み出てるものを汲み取って咀嚼しようとはしてる。そう言う読者ばかりでもなく、そもそも読む人も減っている現状で、とても息苦しい話ではあります。
本から感じたものは、今の自分を形づくり、支え、周りを彩ってるから、こう言う小説が好き。 -
実写化おめでとうございます。実写化を観たので、また読み返しています。やっぱり、小説の神様、というタイトルが凄いと実感しています。
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2020/07/23*読了
え?あなたが主人公?って思いました。
期待していたのとは違う!って思ったのですが、
前作同様の語り手がちゃんと居たので安心できました。
でも困惑したまま下巻に続きます。
ストーリーが長くなった分楽しめる部分が増えました。 -
今のところ星3.5
続編が上下巻って、おかしくない?
と少し思ってしまうが、続きは気になる。 -
■小説は、好きですか?
もう続きは書かないかもしれない。合作小説の続編に挑んでいた売れない高校生作家の一也は、共作相手の小余綾が漏らした言葉の真意を測りかねていた。彼女が求める続刊の意義とは……。その頃、文芸部の後輩成瀬は、物語を綴るきっかけとなった友人と苦い再会を果たす。二人を結びつけた本の力は失われたのか。物語に価値はあるのか? 本を愛するあなたのための青春小説。 -
久しぶりに読む続編。間が空いてしまったせいで細かいあらずじを忘れてしまっていたが、相変わらずこの作者の小説に対する眼差しというか、姿勢が好きだ。本当に小説が愛おしくて、たくさん悩んだ結果、生まれた小説なんだな、と思わせてくれる。
自分が読んだ小説にどうしようもない感動や興奮を覚えても、いざ他人のレビューを拝見すると自分とは真逆の感想を抱いている人を見て勝手に落ち込む。でも、いざ本屋さんでその作者がピックアップされていると、なぜか自分のことのように誇らしく思える。それはその小説が自分の一部になった、ということなのかな、とこの小説を読んで思った。
読書には読み手の能動的な協力が必要不可欠、という一文にいろいろ考えさせられた。普段は全く意識せずに本を読んでいるが、言われてみれば確かに、読書はただ受け取るだけの行為ではない。そこには感情移入や解釈など、文章から受け取ったものに自分の想像力を加えるからこそ、小説は色鮮やかに輝くのだろう。
下巻へ続く~ -
またしても感想の書きにくい内容。作家の本音というか綺麗事ではない部分にハッとさせられる。が、自分は図書館ユーザーなのですいません…。
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相沢沙呼の作品
