小説 はねバド! (講談社ラノベ文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065125731

作品紹介・あらすじ

フレゼリシア女子短大付属高校、通称フレ女のバドミントン部エースにして、高校女子バドミントン界『三強』の一人――志波姫唯華。
フレ女一年生の若柳小町は、もともと自分の才能に限界を感じており、中学まででバドミントンを辞める予定だったが、ある日見た唯華の圧倒的なプレイに憧れ、彼女を追ってフレ女に進学していた。
そんな小町が、二年のインターハイ後に新主将に指名された唯華と、寮の同室になることになった。
だが、小町の前での彼女は、コート上での女王然とした風格とは、まったく別の姿を見せていて……!?  
2018年7月アニメ放送開始の大人気青春バドミントンストーリー、本編から一年前のフレ女を舞台とした初の外伝小説、待望の刊行!

感想・レビュー・書評

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  • オイラの中高校の部活は中途半端なものだった。不完全燃焼以前のレベルだ。理由は簡単で、ほんとにやりたかった部に入らなかったからだ。この歳でこういう物語に惹かれてしまうのは、何かを取り戻そうとしているのかもしれない。本気で何かに取り組んだことがないからその辛さや厳しさ、達成した時の嬉しさや充実感を知らない。自分のレベルがどの程度かも。学生時代の数年間でそれが身につくというのは乱暴な考え方かもしれないけど、オイラには自分をそこでま追い込んだ経験が少ない。社会人になってから思い知らされたのが現実。唯華があんなに可愛がっていた小町に言った「この部を、辞めなさい」はショックだったけど、寝食を共にして労力と時間をかけて面倒を見ていたからこそ言える言葉だ。お金を稼ぎに来ている会社では先輩後輩でここまで立ち入るのは難しいと思う。世の中には全国制覇を目指すフレ女みたいな会社もあるんだろうな。オイラはいくつになっても完全燃焼し続けたいと思う。冴子が唯華対策会議を開いていたり、実は本気で打倒唯華を狙っていたりするのが気持ちいい。オイラみたいに酒飲んでごまかしている暇なんてないんだよね。会社には確かに世渡りばかり上手くなって偉くなる人もいる。でもフレ女バドミントン部では自分を磨き上げることでしかなし得ない。それが結果的に他の誰かを蹴落とすことになるだけで、蹴落とすことが目的ではない。グランドや体育館で経験したことがないオイラの憧れだ。歳を言い訳にせずオイラも今いる場所でやってみよう。小町になっちゃうかもしれないけど、やり切ってみてわかることがあると信じて!

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