御奉行の頭の火照り 物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
4.00
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 22
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065125953

作品紹介・あらすじ

江戸の「お騒がせ男」として名物男の蟋蟀(こおろぎ)小三郎に頼まれて、知恵をかした”窓ぎわ同心”の藤木紋蔵。そのために、面子をつぶされた南町奉行所御奉行が烈火の如く怒る! 予想外の逆恨みを受けることになってしまった紋蔵の進退やいかに? 人気シリーズ最大の〈失職〉危機が迫る最新作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  佐藤雅美も残り少なくなってきた。居眠り紋蔵シリーズもあと一冊。例によって例によるが、ややこしい事件や訴訟にどう折り合いをつけるかが主題だけに、他のシリーズに比べて紋蔵の出番が多く内容も多彩な気が今ごろしてきた。それはともかく驚いたのが、半次シリーズのなくてはならない脇役というか最近は準主役の蟋蟀小三郎がこちらにも登場してきたことだ。同時代の話ならこんな名物男が出てこない方がおかしいともいえるが、なら半次は、鏡三郎は、ということになるとややこしくなるか。小三郎が出てくると話を引き回してしまうのはこっちでも同じだが、オリジナルの半次ものよりもまだ遠慮があるのか大人しい感じがしておかしい。この先どうなるのだろうか、といってあと一冊なのだけど。惜しいな。

  • 小三郎と紋蔵、御奉行と役者が揃った。
    まだまだ続いてほしいのだけれど。

  • 藤木紋蔵は、江戸のお騒がせ男・蟋蟀小三郎に知恵を授けたために、御奉行の怒りを買う。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

佐藤 雅美(さとう・まさよし)
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。デビュー作『大君の通貨』で第四回新田次郎文学賞を受賞。1994年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞する。著作に『御奉行の頭の火照り 物書同心居眠り紋蔵』『頼みある仲の酒宴かな 縮尻鏡三郎』『関所破り定次郎目籠のお練り 八州廻り桑山十兵衛』『知の巨人 荻生徂徠伝』などがある。2019年7月逝去。

「2021年 『恵比寿屋喜兵衛手控え 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤雅美の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×